第1章 ヒトを構成する細胞 1 |
1.1 生理的再生系組織 2 |
1.2 条件再生系組織 4 |
1.3 非再生系組織 4 |
1.4 上位の幹細胞 6 |
第2章 細胞の老化という現象 11 |
2.1 細胞老化とは 12 |
2.2 細胞の分裂回数には限界がある 12 |
2.3 分裂回数が問題か時間経過が問題か 12 |
2.4 分裂可能回数は年齢によって異なる 14 |
2.5 細胞の分裂限界はヒトの老化と関係がある 14 |
2.6 どの細胞でも同様なのか 16 |
2.7 哺乳類の寿命と細胞分裂寿命は相関性がある 16 |
第3章 老化細胞とはどのような細胞か 21 |
3.1 形態が変化する 22 |
3.2 長いこと生きている 22 |
3.3 老化特異的なマーカー 22 |
3.4 老化細胞はどんな増殖因子を与えても増殖できない 24 |
3.5 増殖因子に無反応なわけではない 24 |
3.6 老化細胞の表現型は優性である 26 |
3.7 老化細胞にはDNA合成を阻止するmRNAが蓄積している 28 |
3.8 老化細胞からDMA合成を阻止するmRNAがクローニングされた 28 |
第4章 老化細胞が増殖できない仕組み 33 |
4.1 細胞増殖の調節 34 |
4.2 増殖を調節する因子 34 |
4.3 細胞周期 36 |
4.4 細胞内で起きるシグナル伝達経路の全体像 38 |
4.5 初期シグナル伝達経路 38 |
4.6 DNA合成に至るG1期のアクセル 40 |
4.7 Rポイント 42 |
4.8 Rポイントで起きること 44 |
4.9 DNA合成に至るG1期のブレーキ 46 |
4.10 CKIはファミリーである 48 |
4.11 G1期チェックポイント機構 48 |
4.12 癌抑制遺伝子と癌遺伝子 52 |
4.13 複製開始のライセンス 54 |
4.14 複製開始の調節 56 |
4.15 細胞老化による増殖停止 56 |
第5章 分裂寿命は延長できる 57 |
5.1 癌ウイルスというもの 58 |
5.2 DNA型癌ウイルスの癌遺伝子 58 |
5.3 T抗原タンパク質の働き 60 |
5.4 分裂寿命は延長できる 60 |
5.5 分裂寿命の限界はさらにもう1段階ある 62 |
5.6 老化やクライシスが起きる仕組みは何なのか 62 |
第6章 テロメアとは何か 65 |
6.1 DNAは末端がないのが当たり前 66 |
6.2 末端は異常事態で,すぐにつながなければならない 66 |
6.3 直鎖DNAの末端にはいつでもテロメアDNAがある 68 |
6.4 テロメア末端はループを形成している 70 |
6.5 テロメア部分は普通のクロマチン構造ではない 72 |
第7章 テロメアは短縮する 77 |
7.1 末端複製問題 78 |
7.2 細胞が分裂を繰り返すとテロメアが短縮する 78 |
7.3 テロメア長をどう測る 80 |
7.4 テロメア長は平均値でしかない 80 |
7.5 細胞老化の原因はテロメア短縮であった 82 |
7.6 テロメアの短縮かG-テールの短縮か 82 |
7.7 延命した細胞はどうなるか 84 |
7.8 テロメアサイズはどう決まる 84 |
第8章 細胞老化とヒトの老化 85 |
8.1 ヒトの加齢とテロメア短縮 86 |
8.2 テロメア短縮は老化の原因か 90 |
8.3 テロメア長は生存率に影響する 91 |
8.4 テロメア短縮は増殖だけに影響するのか 92 |
8.5 活性酸素のテロメアヘの影響 92 |
第9章 テロメラーゼという酵素 99 |
9.1 生物界全体では分裂寿命がないのが当たり前 100 |
9.2 テロメアDNAを延長するテロメラーゼ 100 |
9.3 ヒト細胞におけるテロメラーゼの発現 102 |
9.4 テロメラーゼという酵素 104 |
9.5 プライマーの塩基配列は厳密ではない 106 |
9.6 テロメラーゼの発現調節 108 |
9.7 発現するかしないかというレベルの調節 109 |
9.8 導入したhtert遺伝子の発現も制御される 110 |
9.9 発現を抑制するリプレッサーはあるのか 112 |
9.10 ピストンのメチル化とアセチル化 112 |
9.11 細胞の増殖状態による発現調節 114 |
9.12 転写調節因子による発現調節 116 |
9.13 正常なヒト繊維芽細胞にもわずかな活性があるらしい 116 |
9.14 もう一度テロメアと老化との関係 118 |
第10章 テロメラーゼと癌 121 |
10.1 細胞の不死化と癌化 122 |
10.2 ヒト細胞は非常に不死化しにくい 122 |
10.3 リンパ球でも同様である 124 |
10.4 不死化には遺伝的背景もある 125 |
10.5 癌細胞にはテロメラーゼが発現している 126 |
10.6 ヒト体細胞はなぜ不死化しにくかったのか 126 |
10.7 癌および前癌病変の早期発見 128 |
10.8 制癌剤ターゲットとしてのテロメラーゼ 130 |
10.9 テロメアの四重鎖構造をターゲットにする 132 |
第11章 細胞老化は防衛機構の一部である 135 |
11.1 培養系ではほとんどの細胞がよく増殖しない 136 |
11.2 早期老化という現象 138 |
11.3 癌遺伝子の導入でも早期老化が起きる 138 |
11.4 改めて細胞老化とは一体何なのか 140 |
11.5 細胞老化は細胞の持つ防御反応のひとつである 140 |
11.6 ストレスとは何なのかわからないが 142 |
11.7 もう一度p53 143 |
11.8 p53が頑張ると癌にはなりにくいが老化が進む 144 |
11.9 癌と老化 144 |
11.10 細胞老化へのシグナル伝達はもっと複雑である 146 |
11.11 改めて細胞老化はヒトの老化とどう関係するか 150 |
11.12 細胞数減少は老化の特徴 154 |
11.13 生物界に普遍的な老化関連遺伝子 154 |
11.14 カロリー制限は老化を遅らせる 156 |
11.15 どういうことなのか 157 |
第12章 細胞の不死化と若返り 159 |
12.1 テロメラーゼ遺伝子の導入によってヒト体細胞は不死化する 160 |
12.2 不死化した細胞は癌細胞の性質を持っていない 160 |
12.3 不死化した細胞は正常機能を維持している 162 |
12.4 細胞機能も若返るか 162 |
12.5 不死化細胞は有用である 163 |
12.6 再生医療への応用 164 |
12.7 htert導入は幹細胞にも影響する 166 |
12.8 htertを導入した細胞をヒトに移植することはできるのだろうか 168 |
12.9 htert発現を調節する薬 168 |
12.10 テロメラーゼがあれば不死化するか 170 |
12.11 テロメラーゼはテロメアを延長するだけなのか 172 |
参考文献 176 |
索引 177 |