クジャクの雄はなぜ美しい? |
序章 派手な雄と目立たない雌 5 |
雄と雌、そしてジェンダー 5 |
確かに雄は美しい 7 |
生物の雄と雌から学ぶ 10 |
第1章 性差はなぜあるのか? 14 |
同種でも雄雌の外見は非常に違う 14 |
角と牙 19 |
ダーウィンの観察-雄間競争と雌による選り好み 20 |
不人気だった「雄による選り好み」 22 |
自分と同種の雄を選ぶ 24 |
長い尾羽は魅力的 26 |
クジャクの雄は目玉模様の数で雄を選ぶ? 32 |
第2章 同姓間の競争と異性による選り好み 37 |
競争か、選り好みか 37 |
ヒキガエルの合唱 39 |
精子と卵 45 |
潜在的繁殖速度と実効性比 48 |
競争関係の逆転 51 |
第3章 賢い選り好み 53 |
大きすぎも小さすぎもしない相手 54 |
大きなごちそうが一番 58 |
アジサシの有能な父親 62 |
第4章 「美的センス」による選り好み 65 |
オレンジ色の輝き 66 |
長い尾の雄を好むソードテイル 69 |
豪華な「あずまや」 71 |
飾りの盗み合いと雄の順位 76 |
シギの実験の失敗 79 |
クジャクの雄は目玉模様の数で選ばない?! 83 |
美しいさえずり声 86 |
第5章 選り好みの進化 91 |
選り好みを起こす遺伝子 91 |
優良遺伝子仮設 95 |
ハンディキャップ・モデル 97 |
シュモクバエの目と目の幅 102 |
寄生虫に対する抵抗性の強さ 105 |
鳥の羽の色の派手さと寄生虫耐性 108 |
派手な雄は免疫が強い? 114 |
ランナウェイ・プロセス 117 |
ランナウェイ・モデルは働くか 121 |
派手な雄は食べられる 124 |
派手な雄は死にやすい 126 |
存在しないものに対する好み? 129 |
ジュウシマツとその祖先 134 |
第6章 選り好みをめぐる疑問 137 |
選り好みの個性 138 |
雄が「出産する」魚での選り好み 142 |
モルモンコオロギの雄による雌選び 146 |
雄は大きい雌が好き 147 |
コバシシギの雌間競争 149 |
一夫一妻の鳥でも雌は選り好みをする 153 |
雄も雌も派手な一夫一妻の鳥 158 |
DNAであきらかになった、つがい外交尾 162 |
なぜ、つがい外交尾があるのか? 167 |
左右対称は美しい? 172 |
第7章 雌雄の対立と葛藤 178 |
昆虫の雌たちの命がけの交尾 179 |
雌の多数回交尾と精子間競争 184 |
雌雄の対立 189 |
配偶者防衛 192 |
雌雄の対立と種分化 197 |
第8章 性淘汰の理論をめぐる論争 203 |
ダーウィンとウォレスの論争 203 |
全体主義的な群淘汰の考え 211 |
雌は慎ましく従順ではなかった 216 |
性淘汰の新しい枠組み 218 |
性ホルモンの複雑な働き 222 |
本書で伝えたかったこと 224 |
あとがき 227 |
参考文献 238 |