1.大気電気学の概要 |
1.1 大気中の電気現象と大気電界 1 |
1.1.1 雷は電気現象 1 |
1.1.2 フェアウェザー(晴天静穏時)の大気電位,大気電界 2 |
1.1.3 大気の導電率と大気イオン 3 |
1.1.4 大気電界の測定 3 |
1.1.5 水滴集電器 4 |
1.1.6 集電器あるいはフィールドミル 5 |
1.1.7 擾乱時の大気電界 6 |
1.1.8 空地電流と気柱抵抗 7 |
1.1.9 電離層の大気電気的効果 8 |
1.1.10 グローバルサーキット 9 |
1.1.11 電磁気学公式の適用 10 |
1.2 雷雲の発生 10 |
1.2.1 雲の発生 10 |
1.2.2 降水機構(暖かい雨,冷たい雨) 11 |
1.2.3 大気擾乱のスケール 12 |
1.2.4 積乱雲の発生 12 |
1.2.5 夏の積乱雲と冬の積乱雲 13 |
1.2.6 雷雲の定義 14 |
1.2.7 雷雲の一生 15 |
1.2.8 マルチセルとスーパーセル 17 |
1.2.9 雷雲発達の条件 19 |
1.2.10 メソ対流システム 20 |
1.2.11 関東平野の熱雷 20 |
1.2.12 積乱雲の観測 21 |
1.3 雷雲の電荷生成メカニズムについて 22 |
1.3.1 エルスターとガイテルの理論 23 |
1.3.2 ウイルソンのイオン吸着理論 23 |
1.3.3 水滴分裂理論 24 |
1.3.4 氷晶衝突理論 25 |
1.3.5 氷の融解に伴う電荷生成理論 25 |
1.3.6 霧氷の生成に伴う電荷生成理論 25 |
1.3.7 温度差理論 26 |
1.3.8 ボンネガットの対流理論 26 |
1.3.9 着氷電荷発生理論 27 |
1.4 雷放電 30 |
1.4.1 はじめに 30 |
1.4.2 雷放電の概要 30 |
1.4.3 雷放電の諸過程とその特性 33 |
1.4.4 人工雷 46 |
1.4.5 雷放電に関する各種モデル 50 |
1.4.6 日本海側地方の冬季雷 54 |
1.4.7 雷放電観測手法 58 |
1.5 雷雲頂部から電離層への放電(レッドスプライト,ブルージェット,そしてエルブ) 64 |
1.5.1 レッドスプライトの発見 65 |
1.5.2 レッドスプライトの性質 66 |
1.5.3 レッドスプライトと関連する諸現象(レッドスプライト,ブルースタータ,エルブ) 69 |
1.6 フェアーウェザー電界 72 |
1.6.1 海洋型フェアーウェザー電界 72 |
1.6.2 陸上型フェアーウェザー電界 73 |
1.7 グローバルサーキット 74 |
1.7.1 空地電流 74 |
1.7.2 地球と電離層が形成する球殻コンデンサ 75 |
1.7.3 地球と電離層間の電荷循環(グローバルサーキット) 75 |
2.大気イオン現象 |
2.1 大気の組成 78 |
2.1.1 大気ガス 78 |
2.1.2 大気イオン 79 |
2.1.3 大気エーロゾル 80 |
2.2 大気の電離作用 80 |
2.2.1 宇宙線 80 |
2.2.2 土壌からの放射線 81 |
2.2.3 大気中のラドン・トロン 82 |
2.2.4 電離量(イオン生成率) 87 |
2.3 大気イオン 90 |
2.3.1 大気イオンの生成と消滅 91 |
2.3.2 大気イオン測定法 92 |
2.3.3 大気イオン反応 95 |
2.3.4 大気微量成分測定法への応用 101 |
2.3.5 大気イオンによるエーロゾル生成機構 103 |
2.4 大イオンとエーロゾル 105 |
2.4.1 帯電率 105 |
2.4.2 測定法 107 |
2.4.3 測定結果 110 |
2.5 大気電気伝導率と気柱抵抗 113 |
2.5.1 大気電気伝導率の定義 113 |
2.5.2 測定法 114 |
2.5.3 測定結果 115 |
2.5.4 気柱抵抗 117 |
2.6 雷による窒素酸化物の生成 117 |
2.6.1 大気中の窒素酸化物 117 |
2.6.2 大気中のNOx生成源 118 |
2.6.3 放電によるNOx生成-実験と観測 119 |
2.6.4 放電によるNOx生成機構 120 |
2.7 エーロゾルと大気環境 122 |
2.7.1 はじめに 122 |
2.7.2 太陽放射の収支に及ぼすエーロゾルの効果 122 |
2.7.3 成層圏オゾン破壊のメカニズムに関与するエーロゾルの効果 129 |
2.7.4 対流圏エーロゾルの重要性 : 硫黄のグローバルサイクルと還元硫黄化合物の長期傾向についての疑問 134 |
2.8 水のはなし 140 |
2.8.1 はじめに 140 |
2.8.2 水の構造 140 |
2.8.3 レナード効果とマイナスイオン 144 |
2.8.4 水溶液の濃度と活量 146 |
2.8.5 電解水の殺菌力 147 |
2.8.6 体内水と大気イオン 152 |
3.大気雑音現象 |
3.1 大気雑音(空電) 157 |
3.1.1 空電の放射 157 |
3.1.2 空電の周波数スペクトル 158 |
3.2 空電観測法と空電源位置決定法 160 |
3.2.1 光学観測 160 |
3.2.2 落雷電流の直接観測 160 |
3.2.3 レーダによる観測 161 |
3.2.4 電磁界解析法 161 |
3.3 VLF帯空電 163 |
3.4 ELF帯空電 164 |
3.4.1 トウィーク空電 165 |
3.4.2 スローテール空電 165 |
3.4.3 シューマン共振現象 166 |
3.5 空電雑音の統計的性質 167 |
3.5.1 統計から見た空電の特徴 167 |
3.5.2 通信に対する妨害 167 |
3.6 ELF,VLF帯電波の地球・電離層間導波管モード伝搬理論 168 |
3.6.1 はじめに 168 |
3.6.2 導波管モード理論 169 |
3.6.3 有限要素法による地球・電離層の導波管モード理論 174 |
3.6.4 地球・電離層導波管内の伝搬および散乱問題 175 |
3.7 空電関連現象 176 |
3.7.1 シューマン共振とELF帯トランジェント 176 |
3.7.2 シューマン共振 177 |
3.7.3 ELF帯トランジェント 178 |
3.7.4 シューマン共振と地球温暖化 179 |
3.7.5 上層放電とELFトランジェント 180 |
3.8 上層大気(超高層)電磁気現象 183 |
3.8.1 電離圏の構造 183 |
3.8.2 電離層生成に関するチャップマン理論 185 |
3.8.3 電離層の時間的変化と地域的分布 188 |
3.8.4 磁気圏の構造 190 |
3.8.5 電離プラズマの電磁気的挙動 192 |
3.8.6 超高層磁気現象 195 |
3.9 地震電磁気現象 198 |
3.9.1 地震電磁気現象とは 198 |
3.9.2 地震に伴う電磁放射 199 |
3.9.3 地震に伴う他周波での電磁放射 204 |
3.9.4 地震に伴う電波伝搬異常(電離層撹乱) 207 |
参考文献 213 |
索引 233 |