シリーズ「心理臨床セミナー」刊行の趣旨 1 |
はじめに 5 |
1 臨床家になるということ |
1.1 さまざまな関わりの中で-何故、心理臨床家をめざすのか 17 |
1.1.1 心理臨床をめぐる幾分かのとまどい 17 |
1.1.2 ひとを援助したいという気持ち 18 |
1.2 日常のなかでのサポート 21 |
1.3 擬似的な臨床経験-家庭訪問・ボランティア・エンカウンター 24 |
1.4 先達の教え 27 |
1.4.1 理論から学べること 27 |
1.4.2 関わりの中で学ぶこと 29 |
1.5 ひとと会うということ-経験の中からの視点「構造」「関係性」「テーマ」 31 |
A 「構造」 32 |
B 「関係性」 33 |
C 「テーマ」 34 |
2 「構造」という側面から-「枠組」をめぐって起きること 36 |
2.1 時間を区切る 36 |
2.1.1 付き合える時間 37 |
2.1.2 心に向き合えるペースとリズム 38 |
2.1.2 時間枠をめぐっての攻めぎ合い 38 |
2.1.4 面接回数の制限 39 |
2.1.5 危機介入 40 |
2.2 面接室という場で起きること 40 |
2.2.1 守られた空間 41 |
2.2.2 場の同一性 42 |
2.2.3 枠組みへの揺さぶり 42 |
2.3 面接室の内と外 44 |
2.3.1 面接の前と後-ウォーミングアップとクールダウン 44 |
2.3.2 面接中の内と外-部屋から出ていこうとする動きと制限 45 |
2.4 構造のあれこれ 46 |
2.4.1 種々の技法 46 |
2.4.2 契約(約束ごと) 47 |
2.4.3 メディアと構造-情報化時代の面接構造 49 |
2.5 面接室を取り巻く場 51 |
2.5.1 相談機関内のシステム 51 |
2.5.2 面接と平行するプログラム 53 |
2.5.3 相談機関が設置されている場・コミュニティ 54 |
2.5.4 コンサルテーション 56 |
2.6 固い構造と柔らかい構造 59 |
2.6.1 構造の意味 59 |
2.6.2 重層的なシステムの中で 61 |
2.6.3 個人内システムをいかに作っていくか 63 |
2.6.4 心理臨床かとしての一日の組み立て方 64 |
3 「テーマ」をめぐって-心理臨床の場で扱われること・もの 66 |
3.1 主訴をめぐって 66 |
3.1.1 最初の主訴 66 |
3.1.2 周囲の主訴・本当の主訴 66 |
3.2 共有されるテーマ-状態像と場の空気 69 |
3.2.1 基本姿勢 69 |
3.2.2 収集すべき情報-自分の中の「見立て」地図 70 |
3.2.3 成育史とは何か-ストーリーをたどる 73 |
3.2.4 痛みをともなうエピソード 74 |
3.2.5 聞くに耐えない話 76 |
3.2.6 ありえないような話 77 |
3.2.7 つまらないはなし・取るに足らない話 78 |
3.2.8 面接の目標 80 |
3.3 こころ・からだ・あたま 81 |
3.3.1 バランスと融合 81 |
3.3.2 症状というテーマ 82 |
3.3.3 心理臨床家にとってのこころ・あたま・からだ 84 |
3.4 テーマの展開・ストーリーを読む 86 |
3.4.1 扱われるべきテーマとは何か 86 |
3.4.2 一コマの面接の中でのテーマ 88 |
3.4.3 経過の中でのテーマ 92 |
3.5 テーマの終結 94 |
4 「関係性」という側面から-人と人とのあいだ 97 |
4.1 クライエントと専門家 97 |
4.2 カウンセラーが出来ること 99 |
4.2.1 この場に一緒にいること 99 |
4.2.2 聴くこと-いかに聴けるか 101 |
4.2.3 伝えること-いかに伝えるか 104 |
4.3 両者のあいだにあるもの 110 |
4.3.1 異質性と同質性-共感をめぐって 110 |
4.3.2 共鳴し合うもの 112 |
4.3.3 共有するイメージ 113 |
4.3.4 第三者が介在するとき 114 |
4.4 両者のあいだで起こること-出会うことの大きさ 117 |
4.4.1 関わりのプロセス 117 |
4.4.2 取り入れと相互作用 120 |
4.4.3 転移・逆転移・投影 121 |
4.4.4 関係性が問われるとき 123 |
4.5 可変かつ柔軟な関係性 125 |
4.5.1 多様な自分を経験すること 125 |
4.5.2 ともに歩む道のり 126 |
4.5.3 関係が終わるとき-ひとりで歩むために 128 |
5 新たな地平-ボランティアから学ぶもの 130 |
5.1 サポートの本質 130 |
5.1.1 ボランティアの現在 130 |
5.1.2 ボランティアの役割・仕事内容-ボランティアとは何か 132 |
5.1.3 ボランティアの活動範囲・種類 135 |
5.2 ボランティアに必要なもの 135 |
5.2.1 動機づけ 135 |
5.2.2 求められているものへの理解 135 |
5.2.3 必要な知識・技能の習得 136 |
5.2.4 自分らしさの発揮(創造性) 137 |
5.3 柔軟な構造・関係性・テーマ-ボランティアの経験から 137 |
5.3.1 同世代の関わる力-小学生同士のいさかいから 138 |
5.3.2 同質性ゆえの支える力-中高生の話し合いグループでのやりとりから 140 |
5.4 関係性の変容 143 |
5.4.1 「健常者-障害者(ハンディキャップのある者」からの変化 144 |
5.4.2 「奉仕者-享受者」からの変化 144 |
5.4.3 「専門家-クライエント」からの変化 145 |
5.4.4 型にはまらない関係性 146 |
5.5 心理臨床への示唆 148 |
6専門性とは何か 151 |
6.1 ひとと会うこの自分 151 |
6.1.1 ひとと会うことへの怖れ 151 |
6.1.2 ひとと会うことの普遍性 152 |
6.2 コンディションと構え 153 |
6.3 ひとをサポートする専門職 155 |
6.3.1 他職種との関連・相違 155 |
6.3.2 他職種との連携のために 156 |
6.3.3 何故、心理臨床という職種を選ぶのか 158 |
6.4 社会の中での位置づけ 159 |
6.4.1 資格制度をめぐる状況 160 |
6.4.2 視覚を持つということ 162 |
6.5 研究と臨床の乖離を生きる 166 |
6.5.1 統計的研究との接点を求めて 166 |
6.5.2 事例研究へのためらい 168 |
6.5.3 研究活動にまつわる所感 170 |
6.5.4 臨床から研究へ 171 |
6.6 自らのスタイルを作る-所与のシステムの中で 173 |
おわりに 176 |
文献 179 |