第1章 乱流研究の発達 (谷 一郎) |
1.1 序論:初期の研究 1 |
1.2 乱流の発生:微小攪乱の増幅 6 |
1.3 乱流の発生:攪乱の非線形発達 11 |
1.4 乱流の現象論的な取り扱い 17 |
1.5 乱流の統計的表現 21 |
1.6 乱流の構造 25 |
1.7 乱流の数値計算 30 |
文献 34 |
第2章 自由剪断流の層流乱流遷移 (佐藤 浩) |
2.1 自由剪断流の分類 48 |
2.2 遷移現象のあらまし 50 |
2.3 線形成長 53 |
2.3.1 オルゾ・ンマーフェルトの方程式 53 |
2.3.2 レイノルズ数の小さいとき 54 |
2.3.3 レイノルズ数の大きいとき 57 |
2.4 非線形干渉 60 |
2.4.1 単一周波数変動 60 |
2.4.2 二周波数変動 65 |
2.4.3 自然攪乱 69 |
2.4.4 理論的成果 70 |
2.5 偶然化過程 72 |
2.5.1 自然遷移 73 |
2.5.2 人工遷移 74 |
2.5.3 遷移の制御 76 |
2.5.4 偶然と必然 79 |
文献 81 |
第3章 乱流剪断流の構造 (小橋安次郎) |
3.1 渦塊とレイノルズ応力 85 |
3.2 乱流剪断流の一般的性質(レイノルズ応力と速度分布) 89 |
3.3 乱流剪断流における変動とエネルギー平衡の関係 96 |
3.3.1 自由乱流剪断流における変動の挙動 97 |
3.3.2 壁乱流における変動の挙動 101 |
3.3.3 壁乱流における変動発生の機構 103 |
3.4 乱流の組織的構造 107 |
3.4.1 自由乱流剪断流における組織的構造 107 |
3.4.2 壁乱流における組織的構造 111 |
3.5 組織乱流の波動的考察 119 |
文献 124 |
第4章 乱流の計算 (大路通雄) |
4.1 総論 129 |
4.1.1 乱流計算とナビエ・ストークス方程式 129 |
4.1.2 レイノルズ方程式の導入 131 |
4.1.3 乱流運動における相似性 135 |
4.2 積分法 138 |
4.2.1 積分法の源流 138 |
4.2.2 加重残差法 140 |
4.2.3 エントレンメント法 143 |
4.2.4 積分法の要約 145 |
4.3 場の方法 147 |
4.3.1 乱流粘性と混合距離 147 |
4.3.2 1方程式モデル 150 |
4.3.3 2方程式モデル 154 |
4.3.4 応力方程式モデル 157 |
4.3.5 場の方法の要約 161 |
4.4 乱流の数値モデル 163 |
4.4.1 格子平均モデル 163 |
4.4.2 直接計算 166 |
4.5 補足とまとめ 167 |
文献 170 |
第5章 成層流の乱流 (日野幹雄) |
5.1 成層流の安定問題 177 |
5.1.1 基礎方程式 178 |
5.1.2 成層流体の安定性に関する一般定理 182 |
5.1.3 成層流の安定問題の理論解 183 |
5.1.4 成層流の安定性の特徴 187 |
5.1.5 成層剪断流の不安定に関する実験 190 |
5.2 成層流における乱れの発生と発達 191 |
5.2.1 成層剪断流不安定(ケルビン・ヘルムホルツ不安定)による乱れの発生と発達 191 |
5.2.2 非線形不安定 194 |
5.3 成層乱流の速度分布と密度分布 195 |
5.3.1 モーニン・オプコフの相似理論 195 |
5.3.2 強安定成層における風速分布と限界リチャードソン数 199 |
5.4 成層流界面における連行量と抵抗則 202 |
5.4.1 連行速度 202 |
5.4.2 二層密度流における界面抵抗則 204 |
5.4.3 界面抵抗と連行係数 207 |
5.4.4 密度界面の細部構造 209 |
文献 212 |
第6章 流れによる音の発生 (坂尾富士彦) |
6.1 乱流と音 221 |
6.1.1 音と音波 222 |
6.1.2 Lighthill方程式と音響学的類推およびその限界 225 |
6.2 乱流の何から音が出るか 真の音源は渦 227 |
6.2.1 Powellの渦音理論 229 |
6.2.2 Howeの理論,非線形音響学的類推 230 |
6.3 物体の影響 237 |
6.3.1 Curleの方程式とその限界 238 |
6.3.2 音源の放射効率と物体 241 |
6.3.3 "流れから音が出る"計算およびクッタ(Kutta)の条件 246 |
6.4 乱流の組織的運動と音の発生 251 |
6.4.1 ジェットの組織的運動 252 |
6.4.2 渦の合体とLauferの理論 256 |
文献 260 |
索引 263 |