はじめに v |
執筆者一覧 ix |
第1部 意思決定とシステム論的枠組み |
第1章 システムの考え方で世界を眺める 1 |
1.1 システムの考え方 3 |
1.1.1 全体論 3 |
1.1.2 システミシティー 6 |
1.2 目標追求システムモデル 8 |
1.2.1 選択レベル 8 |
1.2.2 上位レベル 15 |
1.3 システムアプローチ 16 |
1.3.1 ハードシステムアプローチ 16 |
1.3.2 ソフトシステムアプローチ 17 |
1.3.3 組織サイバネティクス 21 |
1.3.4 ソフトシステム方法論 24 |
1.3.5 ハイパーゲーム分析 34 |
1.4 おわりに 38 |
第2章 よりよい意思決定を行なうには 41 |
2.1 意思決定って何だろう? 41 |
2.2 意思決定支援システム 44 |
2.2.1 DSSパラダイム 44 |
2.2.2 意思決定とは? 49 |
2.2.3 意思決定の支援とは? 58 |
2.2.4 DSSのモデリング環境としての条件 61 |
2.3 DSSの実現例 actDSS 63 |
2.3.1 actDSSの構造 63 |
2.3.2 生産計画問題への応用 69 |
2.3.3 考察 モデリング環境としてのactDSS 73 |
第3章 システム化の失敗は設計で防げるか? 79 |
3.1 伝統的信頼性アプローチの限界 79 |
3.1.1 還元主儀に基づく伝統的信頼性工学 79 |
3.1.2 システム性質 81 |
3.2 関係に潜む脆さ 創発故障としての理解 82 |
3.2.1 部品と部品との関係 83 |
3.2.2 モジュールとモジュールとの関係 84 |
3.2.3 システムとシステムとの関係 86 |
3.3 コミュニケーション失敗としての理解 89 |
3.3.1 ヒューマンとマシンとの関係 89 |
3.3.2 ヒューマンとヒューマンとの関係 90 |
3.4 設計限界と運用管理重視指向 91 |
3.4.1 設計の限界 91 |
3.4.2 システムの失敗と運用管理による対応 93 |
3.4.3 認識枠組みの改善過程 94 |
3.5 ソフトなシステム運用方法論 96 |
3.5.1 マンマシンシステムとしての方法論の必要性 97 |
3.5.2 システム運用方法論 99 |
3.5.3 適応創造型のシステムマネジメント 102 |
3.6 おわりに 103 |
第4章 動的な目標追求システム 107 |
4.1 複雑系の要素としての動的目標追求システム 108 |
4.1.1 モデルビルディングの拠り所としての階層システム論 108 |
4.1.2 動的複雑系という対象のイメージ 111 |
4.2 動的な目標追求システムのモデル 115 |
4.2.1 動的な目標追求システムモデルの定式化 115 |
4.3 離散系シミュレーションと動的目標追求 119 |
4.3.1 離散系シミュレーションによる動的表現の作成手順 119 |
4.3.2 離散系シミュレーションによるDGSSの表現 スクランブル交差点を例題として 130 |
4.4 おわりに 141 |
第2部 複雑性と階層性の社会科学 |
第5章 人間を含む複雑系のシステム分析 149 |
5.1 はじめに 149 |
5.2 認識の連鎖と複雑システム認識 150 |
5.3 複雑システムの科学の歴史と方法 154 |
5.3.1 複雑なしステムの研究史 155 |
5.4 領域別・手法別に見た自己組織化 163 |
5.4.1 物理・化学系を中心とした自己組織化 163 |
5.4.2 生物系を中心とした自己組織化 166 |
5.4.3 社会・経済系での自己組織化 169 |
5.5 複雑な科学に対する単純な誤解 172 |
5.5.1 フィードパック概念再考 172 |
5.5.2 自己循環概念再考 174 |
5.5.3 エントロピー概念再考 176 |
5.5.4 創発と還元概念再考 180 |
5.6 自然の複雑系から社会の複雑系へ 182 |
第6章 なぜ階層は生まれるのか 189 |
6.1 市場と階層:コースとウイリアムソン 189 |
6.2 資本主義,市場,階層の本質 198 |
6.3 企業の存在とプリンシパルの目的 202 |
6.4 市場か階層か:再考 205 |
6.5 おわりに 211 |
第7章 組織論とシステム概念 213 |
7.1 インダストリアルエンジニアリングと品質管理 213 |
7.2 サイバネティクス 216 |
7.3 オペレーションズリサーチ 220 |
7.4 一般システム論 222 |
7.5 伝統的経営学,組織論からの反論と今後の一般システム論の役割 228 |
第3部 組織と社会システム |
第8章 情報と組織 |
8.1 情報による支援:システム評価の新基準 234 |
8.2 自己組織性 238 |
8.3 コンピュータネットワークによるコミュニケーション:組織内情報ネットワーク(ION:Intra-Organization Network)の形成 242 |
8.3.1 コンピュータネットワークの3つの特性 242 |
8.3.2 個人を支援するネットワーク 245 |
8.3.3 組織内情報ネットワーク(ION) 248 |
第9章 情報化社会 253 |
9.1 情報化社会の特質は何か? 253 |
9.1.1 社会的選択のモデル 254 |
9.1.2 世界観変化の特質 255 |
9.1.3 技術革命と世界観革命の同時進行 255 |
9.2 現在の変化は産業革命に匹敵するか? 256 |
9.3 現在の変化と比較できる時代はいつか? 257 |
9.3.1 安土桃山時代 257 |
9.3.2 ルネサンス 258 |
9.4 何故ルネサンスが教訓となるか? 259 |
9.4.1 自律的変動 259 |
9.4.2 世界的(汎ヨーロッパ的)変動 260 |
9.4.3 情報化社会は? 260 |
9.5 ルネサンスとはどのような変化であったか? 261 |
9.5.1 技術の変化 261 |
9.5.2 世界観の変化 262 |
9.5.3 言語と情報を共有する汎ヨーロッパ市民の誕生 262 |
9.5.4 旧勢力による反撃(反宗教革命) 264 |
9.5.5 結果(社会選択) 266 |
9.6 現在の変化 268 |
9.6.1 変化の最中に変化を評価することは困難 268 |
9.6.2 技術の変化 269 |
9.6.3 世界観の変化 269 |
9.6.4 汎地球市民の誕生 272 |
9.7 今後はどうなるか? 274 |
9.7.1 国家による反撃 274 |
9.7.2 第3の原理の候補 274 |
9.7.3 ポスト情報化社会の世界 277 |
9.8 おわりに 278 |
索引 281 |