文庫版まえがき 3 |
第一章 植物は最高の生き方をしている!? |
植物は動物よりずっと高等だ!? 24 |
生物は地球の主役か? 27 |
森林のもつ”生産力”には目をみはる 28 |
植物は動物の一〇〇〇倍いる! 30 |
植物はなぜ緑色か 31 |
葉が平たく、茎や根が円柱なのは? 33 |
動物と植物の建築法の違い 36 |
レンガ積み建築の強み 38 |
草も木も大きくなりたがっている 40 |
骨のない植物が体を支えるしくみ 42 |
細胞に植物の生き方の秘密がある 45 |
細胞の中で植物は動く、動物は動かない 46 |
じっと立っていても食われないようにできている 49 |
植物には毒がある 51 |
植物は光の子、動物は罪の子 55 |
第二章 動物はどうして動くのか |
動物学者は変わっている? 60 |
動物のもっとも動物らしいところ 61 |
単細胞で生きるゾウリムシとオパリナ 65 |
筋肉と繊毛が動物のエンジン 66 |
慣性力の世界、粘性力の世界 68 |
体の中の知りたがり屋 71 |
筋肉のすべり説 72 |
人間も”電気現象”で動いている 76 |
カルシウムはスーパーマン 83 |
イガイ方式の省エネ法 86 |
ウニの生活術 90 |
動物が動く二つの理由 93 |
第三章 ナマケモノはなぜなまけて生きられる? |
ナマケモノはどれだけ「なまけもの」か 98 |
消費エネルギーは体重の四分の三乗に比例する 99 |
「やせの大食い」の真相 103 |
大きいものほど時間はゆっくり 104 |
トロさに徹して長生きする 106 |
「ゾウネズミ」になっては足がもたない 108 |
大きな動物が弱い骨格なのは? 111 |
脳の重さは体重に比例しない 114 |
動物学からみて、企業は大きいほどよいのか? 115 |
小さいこともあなどれない 118 |
第四章 ゾウの時計は七〇年、ネズミの時計は二年 |
サイズが変わると時間が変わる 122 |
指数式と人間の頭脳の限界? 124 |
寿命も推定できる? 126 |
心臓は一生に一五億回打つ 129 |
一キロあたり三〇億ジュール! 132 |
ひとつの教訓 138 |
時間・空間・エネルギーの関係 139 |
「現代人」は特別な生きもの? 140 |
第五章 「嘘」と仮説の科学者たち |
アメリカ最強の動物学教室 146 |
1-何でもデッカイ国の「大きな話」 |
ゾウの鼻、クジラの皮 151 |
「自然科学においてもおもしろい嘘をつけ」 153 |
関節、自由自在 156 |
2-デューク大学で考えたこと |
地球は狭い! 158 |
なんなんだ、これは!? 160 |
古今最大の生体材料試験 163 |
おみくじの御託宣 166 |
タブーを破らば… 169 |
3-科学の東西南北 |
塩の山 172 |
アメリカ料理はコックがしゃべる 174 |
はんばーがーサイエンス vs. あしてびちサイエンス 175 |
4-詰めこみ量保存の法則 |
どこで遊ばせるか 178 |
教師は知識など教えない!? 180 |
5-こうすれば日本の科学はおもしろくなる |
ホラ話が大まじめに… 182 |
科学とは「仮説」!? 183 |
ニュートンを動かしていた情熱 186 |
日本人は違いに価値を見いだす!? 188 |
仮説地獄 191 |
「絶対の真理」の束縛から逃れでる 192 |
西欧科学の欠点 194 |
日本的発想法は可能性を秘めている 196 |
第六章 サンゴ礁こそ楽園 |
一番生きものに満ちあふれているところ 202 |
きれいな水には色のきれいな魚、濁った水には色を失った魚 203 |
なぜサンゴ礁は天国なのか? 206 |
ベスト・パートナーの関係 209 |
サンゴ虫 213 |
サンゴのけんか 215 |
ダーウィンの沈降説 217 |
たぐいまれな協力関係が見られる 223 |
第七章 ナマコが教える逆転の発想 |
死んだふりするナマコ 234 |
忍者ナマコ 237 |
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあり 241 |
すごい再生力! 243 |
皮こそ命 244 |
理にかなった省エネシステム 245 |
砂を食う人生 247 |
のそのそしていておとなしい 250 |
ヒトデの腕と足 251 |
ガンガゼの絨毯 253 |
クモとヒトデの腕切り 256 |
ウミユリの予想もしない動き 258 |
キャッチ結合組織 262 |
ちょっとだけ動けば生きていける 263 |
聖書の思考パターンを使え 268 |
第八章 生物学がスラスラわかる |
なぜ授業で歌うのか 276 |
1-「歌う生物学」はいかにして生まれたか |
まじめが問題だった!? 278 |
秘術を投入 280 |
2-公開講座「歌う生物学」?末記 |
学問に根ざした”芸”を 285 |
生物学で精神的に豊かな人間に 289 |
3-理科にも歌を! |
歌の力 293 |
右脳も左脳も同時に 300 |
第九章 南の島で私の生物観が変わった |
瀬底島へ 304 |
別天地のロビンソン・クルーソー 306 |
生きのいい自然 310 |
このままでは髪の毛がもたない 313 |
バラオ熱帯生物研究所 314 |
ミニ・レオナルド・ダ・ビンチになれる! 317 |
「東洋のガラパゴス」リビングストン 322 |
生物学は体力 324 |
「サイズの生物学」はここから始まった 329 |
南国方式も悪くない 333 |
北の国ではアリに、南の国ではキリギリスに 338 |
終章 歌う生物学-詞と曲 341 |
おわりに 378 |