序章 |
1 耐震構造の発達と柔剛論争 1 |
2 耐震設計における分析と総合 5 |
2.1 弾性力学における分析と総合 5 |
2.2 非線形力学における分析と総合 5 |
2.3 設計における分析と総合 6 |
2.4 エネルギーに着目することの意義 6 |
第1章 1自由度系へのエネルギー入力 |
1.1 力の釣合式とエネルギーの釣合式 9 |
1.2 エネルギー入力の基本特性 12 |
1.2.1 無減衰弾性系へのエネルギー入力 12 |
1.2.2 弾性減衰系へのエネルギー入力 14 |
1.2.3 弾塑性系へのエネルギー入力 15 |
1.2.4 エネルギースペクトルの形態 16 |
1.2.5 有効周期の概念 20 |
1.2.6 有効周期の例 20 |
注) 地面からのエネルギー入力 25 |
第2章 多自由度系へのエネルギー入力 |
2.1 連続体の弾性応答 27 |
2.1.1 モーダルアナリシス 27 |
2.1.2 せん断棒の解析例 31 |
2.2 せん断型多層骨組の弾塑性応答 36 |
第3章 構造物の損傷 |
3.1 損傷の表現 43 |
3.2 せん断型完全弾塑性系の基本損傷分布 45 |
3.3 最適降伏せん断力係数分布 46 |
3.4 多層骨組の層間の損傷分布則 48 |
3.4.1 基本損傷分布則 48 |
3.4.2 損傷集中指数n 49 |
3.4.3 損傷分布の例題 51 |
3.5 層間の損傷分布則 55 |
第4章 累積塑性変形と最大塑性変形との対応 |
4.1 最大変形を求めることの意義 59 |
4.2 累積塑性変形と最大変形との対応 60 |
4.3 η-μm関係の定量化 62 |
4.3.1 解析パラメータ 62 |
4.3.2 完全弾塑性型復元力特性をもつ場合 66 |
4.3.3 バウシンガー効果を伴う完全弾塑性復元力特性をもつ場合 68 |
4.3.4 剛性劣化型復元力特性をもつ場合 69 |
4.3.5 等価繰返し数による表現 70 |
4.4 残留変形 71 |
4.5 等価線形化モデルの成立条件 72 |
第5章 減衰による吸収エネルギー |
5.1 減衰項のもつ意味 73 |
5.2 減衰項により吸収されるエネルギー 74 |
5.3 設計用VDスペクトル 77 |
5.4 減衰のより一般的な評価 80 |
5.4.1 履歴減衰からの粘性減衰の類推 80 |
5.4.2 履歴減衰と粘性減衰との練成 81 |
第6章 エネルギーの授受に着目した耐震設計法の基本的枠組 |
6.1 耐震構造 85 |
6.2 基本的定式化 87 |
6.3 基本量の算出 90 |
6.3.1 αi/α1=αiの下におけるci,si,κ1 90 |
6.3.2 piの設定 92 |
6.3.3 iDηの変動に対する対応 95 |
6.4 iDηの値 98 |
6.5 所要変形 100 |
6.5.1 η1に基づく表現 100 |
6.5.2 変形量の直接的表現 101 |
6.6 多層骨組における有効周期 102 |
第7章 免震構造 |
7.1 免震構造展開の経緯 105 |
7.2 免震構造の成立要因 107 |
7.3 免震構造の基本定式化 111 |
7.4 上部構造が弾性体の場合 117 |
7.5 免震構造の優位性と今後の展開 118 |
第8章 柔剛混合構造 |
8.1 柔剛混合構造 121 |
8.2 柔剛混合構造の基本的定式化 123 |
8.3 柔剛混合構造の可能性 128 |
第9章 耐震設計に関する補足 |
9.1 多層骨組各層の特性 136 |
9.1.1 多層骨組の層骨組への分解 136 |
9.1.2 層ラーメンの単位ラーメンへの集約 138 |
9.1.3 集約単位ラーメンのエネルギー吸収能力 141 |
9.2 一般型の完全弾塑性型への置換 144 |
9.2.1 より一般な復元力特性 144 |
9.2.2 より一般の損傷分布則 145 |
9.2.3 一般型の完全弾塑性型への置換 149 |
9.3 P-δ効果 150 |
9.3.1 P-δ効果の大きさ 150 |
9.3.2 P-δ効果の復元力特性に及ぼす影響 151 |
9.3.3 P-δ効果が骨組のエネルギー吸収能力に及ぼす影響 152 |
9.3.4 P-δ効果の耐震設計への反映 153 |
9.4 耐震性評価式 156 |
9.4.1 耐震要素が並列に存在する場合 156 |
9.4.2 耐震要素が直列に存在する場合 158 |
9.4.3 部材別Ds値 159 |
9.4.4 梁降伏型骨組のDs値 162 |
9.5 曲げ変形の影響 163 |
9.5.1 1次固有周期 163 |
9.5.2 曲げせん断系への総エネルギー入力 164 |
9.5.3 曲げせん断系における最適降伏せん断力係数分布 165 |
9.6 捩れ応答 166 |
9.6.1 捩れを伴う系 166 |
9.6.2 総エネルギー入力 167 |
9.6.3 損傷予測 168 |
9.6.4 捩れの影響を無視できる範囲 169 |
9.6.5 一般の系の損傷予測 169 |
9.6.6 多層骨組における損傷集中 172 |
9.7 各種地盤上のエネルギースペクトル 172 |
9.7.1 1次元波動理論による解析結果 172 |
9.7.2 兵庫県南部地震におけるエネルギースペクトル 175 |
第10章 設計例題 |
10.1 概要 181 |
10.2 設計用エネルギースペクトル 182 |
10.3 設計式および主要パラメータ 183 |
10.3.1 鉄筋コンクリート壁構造 183 |
10.3.2 梁降伏型剛接骨組 187 |
10.3.3 柔剛混合構造 191 |
10.4 数値計算例 192 |
10.5 壁構造と剛接骨組の混合構造 193 |
付録 復元力特性 |
(1)完全弾塑性型の復元力特性 206 |
(2)スリップ型の復元力特性 208 |
(3)鋼構造筋違構造の復元力特性 209 |
(4)座屈を伴う鋼製円筒殻の復元力特性 210 |
(5)鉄筋コンクリート壁構造の復元力特性 211 |
(6)鉄筋コンクリート剛接骨組の復元力特性 211 |
参考文献 215 |
索引 217 |