刊行のことば |
序 |
第1章 コンピュータと意味論 平澤洋一 |
1. デジタル化の中で 9 |
2. 意味の多元性と階層性 13 |
2.1 意味領域 |
2.2 知的意味・文法的意味 |
2.3 機械翻訳と文法的意味 |
3. 意味のコンピュータ分析 24 |
3.1 経験的意味の差異 |
3.2 評価・感情的意味 |
4. ネットワーク時代の意味論 32 |
4.1 電脳空間と意味 |
4.2 情報文化と意味 |
5. 意味の教育 41 |
5.1 語形教育の是正へ |
5.2 意味を捉えた教育へ |
第2章 視覚的情報と意味 横山詔一 |
1. 「桧」 と 「檜」 の意味は同じか 49 |
1.1 字体の支持率調査 |
1.2 字体支持はどこから生じるのか |
1.3 異体字の意味論 |
2. 単語の視覚的情報と意味 54 |
2.1 形態情報とイメージの関係 |
2.2 イメージ価という指標 |
2.3 イメージ価の測定方法一片仮名単語を例に ー |
3. 視覚的情報と単語認知 60 |
3.1 表記がイメージ価に及ぼす影響 |
3.2 表記が意味処理スピードに及ぼす影響 |
3.3 表記が音読スピードに及ぼす影響 |
3.4 表記とイメージが記憶に及ぼす影響 |
4. 日本語教育の教材開発に向けて 70 |
第3章 自然言語の解析と生成 伊藤紘二 |
1. 日本語学習支援システムと自然言語処理 75 |
2. 状況と機能に応じた言語使用と日本語の特徴 76 |
3. 自然言語処理と形態素解析 77 |
4. 自然言語の解析と生成のための文法体系 79 |
4.1 生成文法 |
4.2 格文法 |
4.3 標準理論とGB理論 |
4.4 語彙機能文法 |
4.5 依存文法 |
4.6 主要部駆動句構造文法 |
4.7 LTAG |
5. 日本語のためのLTAG 91 |
5.1 LTAGの木と操作 |
5.2 スタックの利用とSATとSIT |
5.3 空辞λとSlash カテゴリ |
5.4 複合用言 |
5.5 状況依存表現 |
5.6 モダリティ表現と呼応 |
5.7 主題提示あるいはとりたて |
6. LTAG を用いた文の生成について 100 |
7. 日本語作文の診断処理 103 |
7.1 診断の前提と目標 |
7.2 LTAGを用いた診断処理系 |
7.3 診断処理の例示 |
7.4 診断処理のアルゴリズム |
第4章 電脳と意味 塩津 誠 |
1. コンピュータによる意味理解とは 111 |
1.1 積木の世界のコンピュータ |
1.2 電脳医者との対話 |
1.3 対話するコンピュータ |
2. 推論するコンピュータ 120 |
2.1 路線の探索 |
2.2 情報検索 |
2.3 エキスパートシステム |
3. 学習するコンピュータ 132 |
3.1 統計的学習 |
3.2 パターン学習 |
3.3 山登り法による学習 |
3.4 推論による学習 |
4. 人工知能 138 |
第5章 マルチメディア教育支援システム 赤堀侃司 |
1. マルチメディア教材と学習の関わり 141 |
1.1 メディアと学習の考え方 |
1.2 現状の日本語マルチメディア教材 |
2. スタンドアロンの日本語マルチメディア教材 145 |
2.1 日本語学習マルチメディア教材の評価 |
2.2 映画とリンクしたマルチメディア教材 |
3. インターネット上で実行可能な日本語学習システム 152 |
3.1 日本語作文教材の開発 |
3.2 4コマ漫画を利用した日本語教材 |
3.3 漢字をひらがな表示できる日本語教材 |
3.4 今後のマルチメディア教材開発 |
4. マルチメディア教材の現状と課題 165 |
4.1 日本語教育のニーズ |
4.2 カリキュラムの内容 |
4.3 コンピュータの利用 |
4.4 視聴覚機器の利用 |
4.5 教材や素材の入手 |
4.6 日本語教員の資質 |
第6章 コミュニケーション方略の利用効果 金シミン |
1. コミュニケーション方略とは 173 |
1.1 コミュニケーション能力における方略的能力 |
1.2 コミュニケーション方略の種類 |
1.3 コミュニケーション方略の変容過程 |
1.4 コミュニケーション方略の評価 |
2. コミュニケーション方略の利用能力の分析 183 |
2.1 コミュニケーション方略の利用の意識化 |
2.2 コミュニケーション方略の利用能力の測定方法 |
2.3 コミュニケーション方略の利用能力 (成功率) の変化 |
2.4 言語知識と方略的能力との関連 |
3. コミュニケーション方略の利用能力に関わる要因及び影響度の分析 191 |
3.1 意味交渉 |
3.2 要因の設定 |
3.3 データ収集及び分析方法 |
3.4 要因の影響度の分析結果及び考察 |
4. コミュニケーション方略のトレーニングモデルの提案 202 |
索引 207 |