はじめに iii |
第1章 植物ホルモン研究の新しい地平 1 |
1.1 植物ホルモンとその働き 1 |
1.1.1 植物ホルモンの定義 1 |
1.1.2 発生・形づくりにかかわるシグナル分子としての植物ホルモン 1 |
1.1.3 環境応答シグナル分子としての植物ホルモン 3 |
1.2 植物ホルモン研究と生命科学の発展 4 |
1.2.1 微量な植物ホルモンの同定と正確な定量 5 |
1.2.2 植物ホルモンの生化学と分子生物学 9 |
1.2.3 植物ホルモンの分子遺伝学とゲノム科学 12 |
1.2.4 これからの植物ホルモン研究 14 |
1.3 植物ホルモンと人間社会 15 |
第2章 オーキシン 16 |
2.1 オーキシン研究の歴史 16 |
2.1.1 オーキシンの発見 16 |
2.1.2 オーキシンの単離と同定 17 |
2.2 オーキシンの化学 17 |
2.2.1 オーキシンの構造 17 |
2.2.2 オーキシンの抽出と定量 19 |
2.2.3 植物体内のオーキシンの分布 19 |
2.3 オーキシンの生理作用 20 |
2.3.1 伸長成長 21 |
2.3.2 器官原基の形成と分化 22 |
2.3.3 頂芽優勢 25 |
2.4 オーキシンの作用のしくみ 25 |
2.4.1 オーキシンの生合成と代謝 26 |
2.4.2 オーキシンの輸送 29 |
2.4.3 オーキシンの受容から遺伝子発現調節 30 |
2.5 オーキシンの農業への応用 34 |
2.5.1 除草剤 34 |
2.5.2 クローン植物の作製 34 |
2.5.3 生殖成長調節 35 |
2.5.4 側枝の成長促進 35 |
2.5.5 器官脱離調節 35 |
第3章 サイトカイニン 37 |
3.1 サイトカイニン研究の歴史 37 |
3.1.1 サイトカイニンの発見 37 |
3.1.2 天然サイトカイニンの構造決定競争 37 |
3.2 サイトカイニンの化学 38 |
3.2.1 サイトカイニンの構造 38 |
3.2.2 サイトカイニンの抽出と定量 39 |
3.2.3 植物体内のサイトカイニンの分布 40 |
3.3 サイトカイニンの生理作用 40 |
3.3.1 細胞分裂の促進 41 |
3.3.2 シュートの形成 41 |
3.3.3 側芽の活性化 42 |
3.3.4 栄養分の分配と老化の抑制 42 |
3.3.5 植物の地上部と地下部の成長バランスの調節 44 |
3.3.6 種子の発達 45 |
3.3.7 その他の作用 45 |
3.4 サイトカイニンの作用のしくみ 46 |
3.4.1 サイトカイニンの生合成と代謝,輸送 46 |
3.4.2 サイトカイニンの受容と情報伝達 49 |
3.4.3 細胞周期の調節機構 52 |
3.5 サイトカイニンの農業への応用 53 |
3.5.1 組織培養における利用 53 |
3.5.2 側枝の成長促進 53 |
3.5.3 着果促進作用,果粒肥大作用 53 |
3.5.4 老化の抑制作用と促進作用 53 |
第4章 ジベレリン 54 |
4.1 ジベレリン研究の歴史 54 |
4.1.1 ジベレリンの発見 54 |
4.1.2 ジベレリンの単離と同定 55 |
4.2 ジベレリンの化学 56 |
4.2.1 ジベレリンの構造 56 |
4.2.2 ジベレリンの生合成と代謝 57 |
4.2.3 ジベレリンの抽出と同定・定量 62 |
4.3 ジベレリンの生理作用 64 |
4.3.1 伸長成長の促進 64 |
4.3.2 休眠打破,発芽促進 65 |
4.3.3 花芽形成,開花の促進 67 |
4.3.4 加水分解酵素の活性化 67 |
4.3.5 その他の作用 68 |
4.4 ジベレリンの作用のしくみ 69 |
4.4.1 シロイヌナズナの突然変異体を用いた研究 69 |
4.4.2 穀類種子の糊粉層細胞におけるジベレリンの情報伝達 71 |
4.5 ジベレリンの農業への応用 72 |
4.5.1 ジベレリンの利用 72 |
4.5.2 ジベレリン生合成阻害剤の利用 73 |
第5章 アブシジン酸 74 |
5.1 アブシジン酸研究の歴史 74 |
5.1.1 アブシジン酸の発見 74 |
5.1.2 アブシジン酸の単離と同定 75 |
5.2 アブシジン酸の化学 76 |
5.2.1 アブシジン酸の構造 76 |
5.2.2 アブシジン酸の抽出と定量 76 |
5.2.3 生物界と植物体のアブシジン酸の分布 77 |
5.3 アブシジン酸の生理作用 77 |
5.3.1 種子の形成 77 |
5.3.2 種子の休眠 79 |
5.3.3 芽の休眠 79 |
5.3.4 気孔の閉鎖 79 |
5.3.5 水ストレス耐性 80 |
5.3.6 老化・器官脱離 81 |
5.3.7 プログラム細胞死 81 |
5.4 アブシジン酸の作用のしくみ 82 |
5.4.1 アブシジン酸の生合成と代謝 82 |
5.4.2 組織・細胞におけるアブシジン酸の局在性と輸送 88 |
5.4.3 アブシジン酸の受容から応答 89 |
5.5 アブシジン酸の農業への応用 96 |
第6章 エチレン 97 |
6.1 エチレン研究の歴史 97 |
6.1.1 古くから知られていたエチレンの作用 97 |
6.1.2 エチレン研究の発展 98 |
6.2 エチレンの化学 99 |
6.2.1 エチレンの構造および類似物質 99 |
6.2.2 エチレンに関連する阻害剤 100 |
6.2.3 エチレンの抽出と定量 100 |
6.3 エチレンの生理作用 101 |
6.3.1 果実の成熟 102 |
6.3.2 落葉,落果 102 |
6.3.3 芽ばえの形態形成 102 |
6.3.4 接触,機械的なストレスへの応答 104 |
6.3.5 伸長成長の抑制と促進 104 |
6.3.6 花に関する作用 105 |
6.3.7 上偏成長 105 |
6.3.8 傷害への応答 106 |
6.3.9 通気組織の形成 106 |
6.3.10 発芽の促進 107 |
6.3.11 根に関する作用 107 |
6.4 エチレンの作用のしくみ 107 |
6.4.1 エチレンの生合成 108 |
6.4.2 エチレン情報伝達系 111 |
6.5 エチレンの農業への応用 116 |
6.5.1 果実の成熟促進 116 |
6.5.2 開花の促進,球根・種子の休眠打破 116 |
6.5.3 脱葉(器官脱離)の促進 117 |
6.5.4 モヤシの栽培 117 |
6.5.5 切り花の鮮度保持 117 |
6.5.6 青果物の鮮度保持 117 |
6.5.7 遺伝子組換え農産物の実用化 118 |
第7章 ブラシノステロイド 119 |
7.1 ブラシノステロイド研究の歴史 119 |
7.1.1 ブラシノステロイドの発見 119 |
7.1.2 ブラシノステロイド研究の発展 120 |
7.2 ブラシノステロイドの化学 120 |
7.2.1 ブラシノステロイドの構造 120 |
7.2.2 ブラシノステロイドの抽出と定量 121 |
7.2.3 植物体内のブラシノステロイドの分布 121 |
7.3 ブラシノステロイドの生理作用 122 |
7.3.1 伸長成長 122 |
7.3.2 細胞分裂と増殖 125 |
7.3.3 分化 125 |
7.3.4 暗所における形態形成 126 |
7.3.5 発芽 127 |
7.3.6 花粉と生殖 127 |
7.3.7 ストレス耐性 128 |
7.4 ブラシノステロイドの作用のしくみ 128 |
7.4.1 ブラシノステロイドの生合成と代謝 128 |
7.4.2 ブラシノステロイドの移動 133 |
7.4.3 ブラシノステロイドの受容,情報伝達,作用発現 134 |
7.5 ブラシノステロイドの農業への応用 138 |
第8章 ジャスモン酸 139 |
8.1 ジャスモン酸研究の歴史 139 |
8.1.1 花の香り成分としてのジャスモン酸の発見と初期の研究 139 |
8.1.2 病傷害応答時における遺伝子発現誘導から葯の形成まで 139 |
8.2 ジャスモン酸の化学 140 |
8.2.1 ジャスモン酸の構造 140 |
8.2.2 ジャスモン酸の定量 141 |
8.2.3 植物体内のジャスモン酸の分布 142 |
8.3 ジャスモン酸の生理作用 142 |
8.3.1 ストレス応答 142 |
8.3.2 老化と離層形成の促進 144 |
8.3.3 形態形成 145 |
8.4 ジャスモン酸の作用のしくみ 146 |
8.4.1 ジャスモン酸の生合成と代謝 146 |
8.4.2 ジャスモン酸類の輸送 150 |
8.4.3 ジャスモン酸類による遺伝子発現誘導 151 |
8.4.4 ジャスモン酸を介した情報伝達系 151 |
第9章 植物のペプチド性因子 154 |
9.1 ペプチド性因子とは 154 |
9.2 システミン 155 |
9.3 フィトスルホカイン 157 |
9.3.1 植物の増殖因子 157 |
9.3.2 フィトスルホカインの発見 158 |
9.3.3 フィトスルホカインの生理作用と分布 159 |
9.3.4 フィトスルホカインの生合成 159 |
9.3.5 フィトスルホカインの受容体 160 |
9.4 ENOD40ペプチド 161 |
9.5 受容体キナーゼとそのリガンドペプチド 162 |
9.5.1 受容体キナーゼ 162 |
9.5.2 自家不和合性を制御する因子 162 |
9.5.3 CLVATA遺伝子産物 164 |
9.6 オーファン受容体 166 |
第10章 その他の生理活性物質 167 |
10.1 ポリアミン 167 |
10.1.1 ポリアミンの生合成 169 |
10.1.2 ポリアミンの代謝 169 |
10.1.3 ポリアミンの生理作用 170 |
10.2 サリチル酸 171 |
10.2.1 サリチル酸の生合成と代謝 171 |
10.2.2 サリチル酸の生理作用 172 |
参考文献 175 |
索引 176 |
はじめに iii |
第1章 植物ホルモン研究の新しい地平 1 |
1.1 植物ホルモンとその働き 1 |
1.1.1 植物ホルモンの定義 1 |
1.1.2 発生・形づくりにかかわるシグナル分子としての植物ホルモン 1 |
1.1.3 環境応答シグナル分子としての植物ホルモン 3 |