第一部 ガス、バイキン、そして人としての良識 |
第一章 戦場の霧 3 |
戦場の霧 3 |
ガスとバイキン 5 |
生物化学兵器の簡単な定義 6 |
生物剤と化学剤の有用性 7 |
敵に防護を強制する 7 |
影響範囲の大きさ 8 |
暗黙の威嚇 9 |
生物化学兵器の取得 9 |
前駆物質の取得 |
生物戦計画の立案 |
生物兵器に関するデュアル・ユースの技術 |
製造 12 |
戦用化学剤の製造 |
戦用生物剤の製造 |
兵器化 14 |
化学兵器の設計 15 |
戦用生物剤の兵器化 16 |
運搬 17 |
撒布 17 |
大気の状態 18 |
風速と乱流 |
熱 |
第二章 誰が保有しているのか? 21 |
超大国と旧超大国 22 |
アメリカ 23 |
化学兵器 |
第二次大戦における化学兵器 |
冷戦時代の化学兵器 |
アメリカの化学兵器の現状 |
生物兵器 |
第二次大戦後および朝鮮戦争 |
ロシアと旧ソ連 33 |
一九九〇年代のロシア連邦 |
中東 37 |
イラク 37 |
湾岸戦争(一九九〇~一九九一) |
イラクの VX |
イラン 44 |
シリア 45 |
エジプト 48 |
リビア 50 |
タルナでの作業 |
イスラエル 51 |
東アジア 52 |
北朝鮮 52 |
保有が疑われている化学軍備 |
韓国 56 |
中国 56 |
台湾 59 |
その他のプレイヤーたち 59 |
南アフリカ 59 |
キューバ 60 |
国家以外のアクター 61 |
第三章 脅威と対応 65 |
新しい戦争 65 |
最初の世界貿易センター爆破事件 65 |
オウム真理教 66 |
被害を発生させる 67 |
医学的な治療と対応 69 |
炭疽 69 |
症状 |
兵器としての炭疽 |
治療とワクチン |
天然痘 71 |
兵器としての天然痘 |
種痘 |
生物兵器攻撃への対応 74 |
民間防衛―脅威と対応 77 |
化学産業 77 |
ボバール |
人が集まる空間 80 |
上水道 81 |
農業 84 |
不確実性とともに生きる 86 |
第二部 化学兵器 |
第四章 基本的概念 91 |
何が化学兵器ではないのか 91 |
何が化学兵器か 92 |
特性 92 |
運搬システム 94 |
化学剤の基本的分類 95 |
窒息性ガス(肺への刺激) 96 |
塩素 |
ホスゲン |
ジホスゲン |
クロロピクリン(あるいはクロルピクリン) |
エチルジクロロアルシン |
ペルフルオロイソブチレン( PFIB ) |
びらん剤(水疱剤) 101 |
マスタード(硫黄) |
ナイトロジェンマスタード(マスタード[窒素]) |
ルイサイト |
ホスゲン・オキシム(「イラクサ・ガス」) |
フェニルジクロロアルシン( PD ) |
血液剤 108 |
シアン化水素「ショア」の道具 |
塩化シアン |
アルシン(ヒ化水素) |
一酸化炭素 |
硫化水素(「酸性ガス」) |
神経ガス(有毒な有機リン化合物) 112 |
神経剤の拡散 |
神経剤による中毒のメカニズム |
無能力化剤 戦争における精神作用剤 116 |
ベラドンナ、あるいはグリコレート・アルカロイド |
3 ―キヌクリジニルベンジレート( BZ ) |
麦角およびリセルグ酸ジエチルアミド( LSD ) |
メスカリンおよびその誘導体(フェニルエチルアミン類) |
メタクアロン |
擾乱あるいは暴動鎮圧剤( RCA ) 120 |
催涙剤(目を刺激) |
くしゃみ剤 |
嘔吐剤 |
禁止された RCA |
除草剤 127 |
煙幕 127 |
ナパーム 128 |
悪臭剤と遮断剤 128 |
第五章 化学戦 小史 131 |
ギリシアの火から火炎放射器へ 132 |
一九世紀 134 |
有機化学の夜明け 137 |
フランメルベルファーからリーベンス投射器まで 140 |
リーベンス・プロジェクター |
世界を変えた化学 |
第一次大戦 146 |
イープルでの塩素ガス攻撃 147 |
マスタードの登場 149 |
不発弾 152 |
後日談 化学戦に関する見解 152 |
トハチェフスキーと農民反乱 155 |
霧社事件 アジアにおける最初の化学兵器使用? 156 |
エチオピア 一九三五~三六年 157 |
第二次世界大戦 158 |
日中戦争 158 |
アメリカの化学兵器政策 160 |
チャーチルと化学兵器 160 |
パリの化学災害 164 |
朝鮮戦争から湾岸戦争まで 165 |
朝鮮戦争における化学戦論争 165 |
イエメン 一九六三~六七 166 |
東南アジア 一九六五~七五 166 |
イラン・イラク戦争 一九八〇~八八 167 |
クルド人に対する化学剤の使用 |
イランの化学兵器開発 |
湾岸戦争の教訓 171 |
カミシアの兵器庫と湾岸戦争で起こったサリンの放出 |
第六章 軍備管理と軍縮 173 |
前史 173 |
二〇世紀初頭の外交交渉 173 |
ハーグ平和会議 |
ワシントン軍縮会議 |
一九二五年ジュネーブ議定書 |
化学兵器禁止条約( CWC ) 179 |
化学剤と前駆物質の管理 181 |
化学剤と前駆物質の分類 181 |
表一の化学剤と前駆物質 |
表二の化学剤と前駆物質 |
表三の化学剤と前駆物質 |
CWC の申告制度 183 |
輸出管理 |
オーストラリア・グループ |
遵守の検証 186 |
化学剤および前駆物質の監視 186 |
化学剤の監視(表一) |
戦用化学剤の前駆物質に対する監視(表二) |
産業用化学物質の監視(表三) |
拡散の痕跡 187 |
チャレンジ査察 189 |
管理されたアクセス(マネージド・アクセス) 189 |
化学兵器の廃棄 190 |
うちの裏庭はお断り 192 |
施設の廃棄と転用 192 |
旧ソ連からの頭脳流出 194 |
第三部 生物兵器 |
第七章 基本的概念 199 |
生物剤 202 |
感染症の性質 203 |
細菌病因説 204 |
近代微生物学の誕生 204 |
空気が運ぶ感染症 205 |
病原体の種類 206 |
細菌 206 |
リケッチア 206 |
ウイルス 207 |
エアゾル化細菌 208 |
生物剤 209 |
細菌 210 |
炭疽 |
ペスト |
野兎病(ツラレミア) |
鼻疽 |
Q熱 |
コレラ |
ウイルス 214 |
天然痘 |
出血熱ウイルス |
ベネズエラ馬脳炎 |
口蹄疫 |
生物毒素 218 |
マイコトキシン |
菌類(カビ) |
ボツリヌス菌毒素 |
ブドウ状球菌の腸毒素 B 型( SEB ) |
リシンとサキシトキシン |
トリコテセン マイコトキシン( T2 ) |
バイオレギュレーター 223 |
原生動物 223 |
第八章 生物戦 小史 225 |
古代の生物兵器 225 |
新世界の生物戦 226 |
現代の生物戦 227 |
第一次世界大戦 228 |
一九二五年のジュネーブ議定書 229 |
日本の生物戦、一九三二年―一九四五年 230 |
米国の生物兵器計画 231 |
開発段階 一九三九―一九五〇年 231 |
第二次世界大戦後および朝鮮戦争 234 |
米国の試験活動、一九五一―一九六九年 237 |
ソ連の生物兵器 一九一九―一九八九年 238 |
ソ連のルネッサンス(一九七三―一九八九年) 239 |
バイオプレパラット 240 |
現在のロシアの生物兵器 241 |
第九章 軍備管理と軍縮 243 |
歴史 243 |
BTWC の概要 244 |
再検討会議 246 |
一九八〇年 |
一九八六年 |
一九九一年 |
一九九七年 |
BTWC の現在 251 |
BTWC の将来 254 |
第一〇章 ワクチンと生物戦 255 |
戦争抑止力としての病気 255 |
天然痘、人痘および最初のワクチン 256 |
ジェンナーの牛痘 |
発疹チフスと DDT 261 |
現代の軍隊でのワクチン 262 |
腸チフスとボーア戦争(一八九九―一九〇二年) 262 |
生物戦の脅威としての黄熱病 263 |
日本脳炎と太平洋での戦争 264 |
ボツリヌス菌と D デイ 264 |
ペストとベトナム戦争(一九六五―一九七五年) 265 |
ボツリヌス菌トキソイドと湾岸戦争(一九九一年) 266 |
二一世紀における炭疽ワクチン接種 266 |
歴史的展開 |
現在の論争 |
注釈 |
参考文献 |
索引 |