はしがき 森本尚武 |
I 山と里の利用 |
1章 天にのびる山村・下栗 多品目作物栽培と急傾斜農業の原点 星川和俊 10 |
一 秘境・遠山郷 10 |
二 下栗の厳しい地形と気象条件 12 |
三 伝統的自給農業 多品目栽培と急傾斜耕地の利用 13 |
四 生業を支える知恵と技術 17 |
五 下栗から学ぶ 20 |
六 山村・下栗の将来 22 |
2章 棚田を活かす 棚田団地内のゾーニング 木村和弘・内川義行 24 |
一 棚田への思いと関心 24 |
二 姨捨・田毎の月地域での景観保全の方法 26 |
三 石積み棚田・坂折地域におけるゾーニング 30 |
四 ゾーニングの必要性とこれを可能にする条件 34 |
3章 里山の食文化 大井美知男 36 |
一 日本の東西文化と野菜の在来種 36 |
二 長野県と野菜在来種 39 |
三 野菜の在来種の食文化 43 |
4章 山中間地域における牛の活用 辻井弘忠 47 |
一 はじめに 47 |
二 放牧の種類 48 |
三 野草地放牧 49 |
四 人工草地放牧 54 |
五 シバ型草地放牧 55 |
六 まとめ 60 |
5章 甦れ、日本の山 島崎洋路 61 |
一 戦後における間伐問題の台頭 61 |
二 実践的な間伐の試み 63 |
三 甦らせられるか日本の山 69 |
四 今後の山造りに向けて 75 |
II 山の環境と生きもの |
6章 チョウと山の環境 中村寛志 80 |
一 山に集まるチョウ 80 |
二 チョウ類群集の垂直分布 83 |
三 絶滅危惧種と環境の変化 90 |
四 長期的モニタリングの必要性 94 |
7章 山にすむネズミたち 酒井秋男 96 |
一 長野県産ネズミ類の概要 96 |
二 高知適応とヒメネズミ 98 |
三 完全高地適応モデル動物としてのヤチネズミ 99 |
四 ドブネズミの環境汚染指標 101 |
五 標高によるすみ分け 102 |
六 富士山の特殊性 103 |
七 ネズミたちの繁殖と寿命 105 |
八 アカネズミの地理的分布 108 |
8章 クマと人の生活 吉田利男 109 |
一 クマと人とのかかわり 109 |
二 ツキノワグマの生態的特性 111 |
三 ツキノワグマの年間食性 111 |
四 ツキノワグマの移動特性 113 |
五 ツキノワグマの移動を現地で探る 113 |
9章 山のお花畑の復元 土田勝義 118 |
一 お花畑のいろいろ 118 |
二 お花畑の特徴 119 |
三 高山帯のお花畑の復元 白馬岳について 119 |
四 亜高山帯のお花畑の復元実験 美ヶ原高原 126 |
III 山と里のやすらぎ |
10章 山の喜び 山本 省 134 |
一 感動的な光景 134 |
二 サント・ヴェクトワール山 138 |
三 高峰への憧れ 143 |
11章 山の緑と癒し 伊藤精唔 148 |
一 遥かな山の緑 148 |
二 森の中に入っていく体験 150 |
三 森を癒す人が癒される 156 |
12章 公園をとおしてみた山への期待 佐々木邦博 161 |
一 はじめに 161 |
二 江戸時代に整備された遊観所 162 |
三 明治時代に整備された公園 163 |
四 大正・昭和時代前期における名勝、そしてその候補地 167 |
五 戦後から現代にかけての自然公園 172 |
六 まとめ 175 |
IV 新たな山と人のかかわりを求めて |
13章 山と人の共生学 中島聞多 178 |
一 共生の視点 178 |
二 システム再考 181 |
三 自然システムと人工システムの共生戦略 182 |
四 風土学としての可能性 189 |
五 山岳科学構築に向けて 190 |
14章 山と川とをつなぐ 窒素循環 戸田任重 191 |
一 河川流域における窒素循環 191 |
二 河川水の窒素濃度 192 |
三 河川水の窒素の起源を探る 194 |
四 流域の人間活動と河川水質 199 |
15章 山と流域システム 災害論 丸山知己 201 |
一 山から海までの流域システム 201 |
二 流域システムの特徴 203 |
三 自然災害とは何か 206 |
四 自然災害の予知予測 207 |
五 破壊と再生 212 |
16章 棚田・里山・土地利用 新たな循環型土地利用モデル 木村和弘 214 |
一 棚田・里山ブームの到来 214 |
二 ブームの中での棚田・里山の実態 214 |
三 農業・農村の多面的機能 217 |
四 多面的機能を生み出した伝統的な土地利用 219 |
五 新たな芽生え 221 |
六 棚田と里山を結びつけた土地利用モデル 222 |
七 おわりに 225 |
あとがき 227 |
参考文献 |
索引 |
執筆者紹介 |
はしがき 森本尚武 |
I 山と里の利用 |
1章 天にのびる山村・下栗 多品目作物栽培と急傾斜農業の原点 星川和俊 10 |
一 秘境・遠山郷 10 |
二 下栗の厳しい地形と気象条件 12 |
三 伝統的自給農業 多品目栽培と急傾斜耕地の利用 13 |