分子生物学の基礎 第4版 |
1. 分子生物学への扉 1 |
分子生物学の目指すもの 1 |
分子生物学の揺籃期 1 |
モデル生体系 3 |
分子生物学の研究法 8 |
分子生物学的思考法 10 |
分子生物学の全体像と細部の位置づけ 13 |
分子生物学上の概念 14 |
“領域見取り図”について 17 |
分子生物学の学習によって得られるもの 18 |
第1部 タンパク質,核酸,および高分子複合体の構造 |
2. 高分子 20 |
生体高分子のおもなグループとその化学的構造 21 |
タンパク質と核酸の三次元構造をきめる非共有結合性の相互作用 27 |
高分子物質の単離法および研究法 30 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 33 |
3. 核酸 36 |
DNAの物理的および化学的構造 37 |
B型らせん以外のDNA構造 40 |
環状DNAと超らせんDNA 42 |
再結合 47 |
ハイブリッド形成 50 |
RNAの構造 51 |
核酸の加水分解 53 |
核酸の塩基配列の決定 55 |
DNAの化学合成 58 |
関連技術の実用化の可能性 59 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 60 |
4. タンパク質分子の物理的構造 63 |
タンパク質分子の基本的特徴 64 |
ポリペプチド鎖の折りたたみ 65 |
αヘリックスとβ構造 67 |
タンパク質の構造 70 |
サブユニットをもつタンパク質 73 |
酵素 76 |
応用にむけて 81 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 81 |
5. 高分子の相互作用と複雑な集合体の構造 84 |
DNAの複雑な構造体:E.coliの染色体 85 |
染色体とクロマチン 88 |
特定の塩基配列を認識するタンパク質とDNAの相互作用 94 |
生体膜 97 |
細胞骨格成分 101 |
関連技術の実用化の可能性 102 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 102 |
第2部 高分子のはたらき |
6. 遺伝物質 106 |
遺伝のしくみに関する初期の観察 107 |
遺伝物質の本体としてのDNA 109 |
RNAを遺伝物質とするウイルスの存在 118 |
遺伝物質の性質 119 |
遺伝物質としてのRNA 125 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 126 |
7. DNAの複製 128 |
日本鎖DNAの半保存的複製 130 |
複製に先立つ高次のコイル構造の解消 131 |
DNA複製の開始 134 |
複製のためのDNAの巻戻し 137 |
DNA鎖の伸長 138 |
DNAポリメラーゼⅢとそのサブユニット 142 |
逆平行DNA二本鎖と不連続複製 144 |
DNA複製糸の全体像 151 |
真核生物の染色体の複製 155 |
関連技術の実用化の可能性 157 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 158 |
8. 転写 160 |
RNAの酵素的合成 161 |
転写のシグナル 164 |
RNA分子の種類 169 |
真核生物における転写反応 172 |
細胞内RNAについて研究するための方法 179 |
関連技術の実用化の可能性 181 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 182 |
9. 翻訳 184 |
翻訳過程の概略 185 |
遺伝暗号 186 |
ゆらぎ現象 193 |
ポリシストロン性mRNA 194 |
重なり遺伝子 195 |
ポリペプチド合成 196 |
原核生物のポリペプチド合成の反応段階 198 |
複雑な構造の翻訳単位 203 |
抗生物質 206 |
関連技術の実用化の可能性 207 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 208 |
10. 突然変異,突然変異生成とDNAの修復 211 |
突然変異の種類 212 |
突然変異体の生化学的基礎 214 |
突然変異生成 219 |
誘発突然変異 220 |
復帰 222 |
復帰変異を利用した変異原物質および発がん物質の検出 227 |
DNA修復のしくみ 229 |
自然突然変異とその修復 229 |
逆反応による直接的な修復 233 |
除去修復 233 |
組換え修復 235 |
SOS応答 237 |
関連技術の実用化の可能性 240 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 241 |
第3部 細胞内における高分子の機能の調整 |
11. 原核生物における遺伝子活性の制御 246 |
制御の基本原理 248 |
転写制御 249 |
転写後の調節 270 |
フィードバック阻害とアロステリック制御 272 |
関連技術の実用化の可能性 275 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 275 |
12. 真核生物における遺伝子活性の制御 278 |
原核生物と真核生物の遺伝子構築の比較 280 |
転写開始の制御 281 |
RNAプロセシングの制御 292 |
核内mRNAの輸送の制御 300 |
mRNAの安定性の制御 302 |
翻訳の制御 305 |
タンパク質の活性の制御 306 |
遺伝子の再配列:免疫グロブリン暗号領域配列の連結 311 |
関連技術の実用化の可能性 316 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 317 |
13. ゲノミクスとプロテオミクス:情報化時代の生物学の推進力 320 |
ゲノミクス-DNAから始まる発見 322 |
バイオインフォマティクス-DNA配列情報の利用による知識の構築 326 |
プロテオミクス:タンパク質の全体像-その種類,構造,相互作用,存在部位および機能-の研究 332 |
われわれは“分子生物学の新しい方法”の誕生に立ち会っているのだろうか? 336 |
関連技術の実用化の可能性 338 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 338 |
第4部 生体高分子の人工的改変 |
14. トランスポゾン,プラスミド,バクテリオファージ 342 |
転位因子-分子生物学者を驚かせた発見 343 |
真核生物の転位因子 351 |
プラスミド 354 |
プラスミド上の遺伝子 356 |
プラスミドの伝達 358 |
プラスミドDNAの複製 364 |
バクテリオファージ 366 |
ファージの生活環 368 |
ファージ各論 370 |
形質導入ファージ 385 |
トランスポゾン,プラスミド,およびバクテリオファージと遺伝子操作 387 |
関連技術の実用化の可能性 387 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 389 |
15. 組換えDNAと遺伝子工学:遺伝子の裁断と縫製 393 |
プラスミド-他の細胞に侵入する遺伝要素 394 |
制限酵素-DNAのピンキングばさみ 395 |
遺伝的な闖入者:ベクター-遺伝子伝達のための媒体 406 |
組換え体の検出 412 |
M13ファージクローニングベクターを用いた部位特異的変異導入 414 |
遺伝子工学の応用 416 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 417 |
16. 分子生物学の地平 421 |
研究手段としての組換えDNA技術 422 |
組換えDNA技術の医学への利用 428 |
組換えDNA技術の農学への利用 439 |
その他の商工業分野への利用 443 |
AIDS(エイズ)との戦い:その最前線にある分子生物学 444 |
社会的,倫理的な問題点 447 |
まとめ/練習問題/演習問題/考えてみよう 453 |
あとがき |
分子生物学履修の終わりにあたって 458 |
分子生物学は黄金時代を迎えている 458 |
分子生物学の分野では将来どんな発見があるだろうか-考えてみよう 460 |
分子生物学をよりよく学ぶために 462 |
分子生物学の専門家としての将来を考えてみよう 464 |
分子生物学を理解するために必要な化学の基礎 466 |
原子の構造 466 |
化学結合 466 |
水のイオン化-pHの概念 472 |
有機化学 475 |
むすび 490 |
問題の解答 491 |
索引 519 |
英和対照表 537 |