第1章 モラルヘのとびら 3 |
1.1 モラルと倫理 3 |
1.2 モラル上の不一致 11 |
1.3 法と倫理の関係 14 |
1.4 まとめ 17 |
第2章 技術者と倫理 19 |
2.1 なぜ技術者の倫理か 19 |
2.2 技術者倫理を考える 24 |
2.3 倫理規程を読む 29 |
2.4 技術者の倫理教育 31 |
2.5 まとめ 33 |
第3章 組織のなかの一人の人の役割 35 |
3.1 チャレンジャー号事件 35 |
3.2 個人と法人 39 |
3.3 個人を超える倫理への道すじ 42 |
3.4 組織のなかの人たち 44 |
3.5 組織の風土,集団思考 47 |
3.6 まとめ 49 |
第4章 モラル上の人間関係 51 |
4.1 倫理が作用する限界 51 |
4.2 技術者のコミュニティ 53 |
4.3 私的な人間関係 56 |
4.4 業務上の人間関係 57 |
4.5 利害関係の相反(利益相反) 59 |
4.6 公衆 63 |
4.7 まとめ 65 |
第5章 技術者のアイデンティティ 67 |
5.1 JCO臨界事故の見方 67 |
5.2 技術者倫理の観点から 70 |
5.3 科学技術をになう人々 75 |
5.4 技術者の条件 78 |
5.5 まとめ 81 |
第6章 技術者の資格 83 |
6.1 技術者資格 83 |
6.2 日本の技術士資格 87 |
6.3 技術者資格の国際間相互承認 92 |
6.4 技術者教育との連携 96 |
6.5 まとめ 97 |
第7章 倫理実行の手法 99 |
7.1 対話の成立 99 |
7.2 争点を明らかにする 100 |
7.3 モラル問題の二つのタイプ 104 |
7.4 決疑論の方法 105 |
7.5 日本の公務員倫理法 107 |
7.6 まとめ 111 |
第8章 注意義務 113 |
8.1 注意義務と過失 113 |
8.2 雪印乳業食中毒事件 115 |
8.3 職務と注意義務 118 |
8.4 品質管理 120 |
8.5 事故責任の法 123 |
8.6 まとめ 125 |
付録 技術者のためのPL法ガイド 126 |
第9章 法的責任とモラル責任 131 |
9.1 カネミ油症事件 131 |
9.2 原因物質 133 |
9.3 法的責任の全体像 135 |
9.4 法とモラルの境界域の責任 143 |
9.5 合成化学物質の脅威 144 |
9.6 まとめ 145 |
第10章 正直性・真実性・信頼性 147 |
10.1 モラルの資質 147 |
10.2 パチンコカード共同事業の破綻 148 |
10.3 三菱自動車リコール・欠陥隠し事件 151 |
10.4 企業コミュニティの体質・風土 154 |
10.5 まとめ 159 |
第11章 説明責任 161 |
11.1 遺伝子組み換え作物 161 |
11.2 説明責任と信頼関係 166 |
11.3 立証責任 169 |
11.4 情報開示 172 |
11.5 まとめ 173 |
第12章 警笛鳴らし(または内部告発) 175 |
12.1 通報の多様性 175 |
12.2 単純な公益優先の場合 176 |
12.3 通報者の人間関係がからむ場合 177 |
12.4 権利の濫用 181 |
12.5 通報のメカニズム 183 |
12.6 正当化と積極策 185 |
12.7 まとめ 187 |
第13章 環境と技術者 189 |
13.1 環境倫理の枠組み 189 |
13.2 持続可能な開発 191 |
13.3 地球規模での制御 193 |
13.4 技術業における環境倫理 197 |
13.5 公共事業における変化 200 |
13.6 まとめ 203 |
第14章 技術者の財産的権利 205 |
14.1 企業財産の持ち出し 205 |
14.2 特許権収入 208 |
14.3 株式オプション 212 |
14.4 共同事業契約 215 |
14.5 まとめ 217 |
第15章 技術者の国際関係 219 |
15.1 国際間の地域統合 ― EUを例に 219 |
15.2 二国間,多国間の協定 223 |
15.3 国際規格・基準 225 |
15.4 国際化時代のコミュニケーション 231 |
15.5 まとめ 233 |
索引 |