はじめに 5 |
序章 |
「貯金」と「満期」 13 |
「今ある貯金」の活用法-「点」から「面」へ 14 |
「日本語生活診断テスト」 15 |
「日本語生活診断テスト」から見えてくること 18 |
「言いたいこと」が自分でどの程度明確なのか 22 |
第1部 英語で言いたいことが言えないのはなぜか 25 |
第1章 「自分の言いたいこと」とは何なのか 26 |
日常生活レベルと仕事レベル 26 |
4種類の表現 27 |
(1)特定の場面に特有の表現 28 |
(2)特定の場面にしばられない表現 29 |
(3)職場(学校)での一般的表現 30 |
(4)専門性の高い表現 30 |
第2章 表現の「定型度」と「自由度」 32 |
「定型度」と「自由度」という見方 32 |
「定型度」と「自由度」の違いと学習法の違い 35 |
「規定」部門と「自由」部門 37 |
第3章 英語で自己表現する際に感じる「もどかしさ」とは何か 39 |
高校生を対象とした調査 39 |
「量的もどかしさ」と「質的もどかしさ」 42 |
第4章 英語で自己表現する際に意識すべき2つの視点 44 |
英語は日本語に比べて「語順に厳格な言語」であるということ 44 |
伝えたいことを一度に全部言おうとしないこと 51 |
第2部 英語と日本語の間にある壁を意識する 55 |
第5章 「自分の言いたいこと」再考 56 |
「自分の言いたいこと」は意外に複雑である 56 |
主語や目的語の省略・脱落-主語も目的語も見えにくい日本語 59 |
(1)状況依存型 61 |
(2)責任回避型 63 |
(3)主題と主語の混同型 64 |
「事実」と「心情」の混在 66 |
決まり文句の「反復練習型」学習の功罪 72 |
越えるべき5つの壁 73 |
第3部 こうすれば壁を越えられる 77 |
第6章 2種類の日本語を意識する 78 |
「補助輪」としての日本語 78 |
日本語の「毒素」を中和する 79 |
2種類の日本語:J1とJ2 80 |
第7章 2種類の英語を意識する 85 |
2種類の英語:E1とE2 85 |
まずはE2レベルを目指す 88 |
第8章 5つの処方箋 90 |
第1の壁を越える:「語順の転換」の処方箋(英語の語順を明確に意識する) 90 |
語順に対する寛容度の違い 90 |
「2つのパターン」を意識する 93 |
第2の壁を越える:「事実と心情の区別」の処方箋(「事実」と「心情」を区別して考える) 101 |
「事実」と「心情」の間にあるものをどう捉えるか 103 |
日本人が不慣れな“Because”の世界 108 |
第3の壁を越える:「補足」の処方箋(省略されている部分を適切に補う) 113 |
(1)主語や目的語の省略 114 |
(2)文化的脈絡による省略 116 |
第4の壁を越える:「削除」の処方箋(伝えたいことの「核心部分」を見極める) 121 |
第5の壁を越える:「言い換え」の処方箋(日本語独特の表現や文物を表現する) 126 |
(1)日本語の慣用表現や比喩 127 |
(2)日本文化独特のもの 129 |
卒業試験問題 134 |
第9章 語彙力向上のための視点 141 |
調理法(J1からJ2へ)と食材(語彙力) 141 |
2つの語彙力:発表語彙(話す・書く)と理解語彙(開く・読む)を区別する 142 |
2つの生活空間:一次空間(直接体験)と二次空間(間接体験) 144 |
一次空間での語彙:発表語彙と理解語彙を一致させる 146 |
(1)自分のこと(行動表現と心情表現) 146 |
(2)身の回りのこと(描写表現) 147 |
(3)対人関係(会話運用表現) 148 |
(4)仕事(学業)上のこと(専門的表現) 148 |
二次空間での語彙:理解語彙が優位となる 150 |
2つの生活空間を意識した語彙力を増強する 151 |
第4部 日本語生活を見直す 155 |
第10章 コミュニケーションを図ろうとする姿勢 156 |
「仲間内」対「部外者」 156 |
「わかりやすく話す人」対「難しく話す人」 158 |
「プレゼンテーション能力」と「説明責任」がもてはやされる背景 159 |
日本語を的確に使う姿勢が英語での自己表現にもつながる 160 |
おわりに 166 |
参考文献 168 |
さくいん 170 |