序論 表象としての身体―身体のイメージとその演出 鷲田清一 8 |
身体の位置 9 |
感覚技法と文化 12 |
身体の解釈 16 |
機械モデルから神経モデルへ 19 |
「従順な身体」? 21 |
無限のプログラミングの場としての身体 25 |
身体のアラベスク 27 |
第I部 身体のアーキタイプ |
元型としての身体 河合俊雄 30 |
ユングとファルス 30 |
象徴としての身体 33 |
イメージと身体 39 |
コスモロジー―世界としての身体 43 |
ファルスと魂 46 |
身体の現実性 48 |
絶対的な匿名性 松浦寿夫 53 |
特定矛盾/主要矛盾 53 |
迅速な手 54 |
機械性の習得 56 |
ル・コルビュジェとモデュロール 57 |
シュレンマー/クライスト 62 |
私生児の機械 66 |
同じもの/異なるもの 70 |
画家以上の何ものか 71 |
クロゼットの中の骸骨たち―18世紀の解剖学における最初の女性骨格図像―ロンダ・シービンガー 本間直樹・森田登代子訳 74 |
序 74 |
性差、そして近代解剖学のはじまり(1600~1750年) 78 |
性は皮一重のものではない 85 |
万物の尺度としての人間=男性(白人かつヨーロッパ人) 子供と未開人としての女性 100 |
自然法としての社会的不平等 106 |
第II部 顔の変幻 |
顔の現象学―ジュゼッペ・アルチンボルド 小岸昭 120 |
<驚異の顔> 120 |
ある神秘主義者の顔 125 |
<驚異の部屋> 129 |
<顔>の創造と『創造の書』 134 |
元素化された顔の驚異 140 |
カバラの<顔> 145 |
仮面と身体 吉田憲司 153 |
仮面考の系譜、断章 153 |
民族誌にみる仮面と憑依 159 |
仮面と身体 167 |
第III部 皮膚と衣 |
表象としての皮膚 谷川渥 176 |
皮膚という存在 176 |
文明論的隠喩としての皮膚 180 |
性と皮膚 185 |
彫刻論における皮膚の位置 188 |
絵画と皮膚 200 |
刺青、あるいは皮の衣の秘儀 松枝到 208 |
肉の―なかの―わたし 208 |
いれずみの古代 213 |
パノプティコン 217 |
いれずみの機能 221 |
日本のイレズミ・ルネサンス 222 |
風俗と刑罰 225 |
秘儀への夢想 227 |
消し去られる身体―アラブ・ムスリム女性をめぐる断章 大塚和夫 236 |
「第三世界には女はいない」 236 |
オリエントの女性の身体 237 |
切除される身体の一部―女性割礼 241 |
身体の物理的消去―性的「不始末」の処理 245 |
封じ込められる身体―ハーレム制度 249 |
身体の象徴的消去―ヴェールの着用 253 |
第IV部 身体の運動空間 |
身体のパフォーマンスの発生とストラクチャー 市川雅 264 |
アリストテレスにおける「憐憫」 264 |
乞食のパフォーマンスと憐憫の感情 266 |
パフォーマンスとゲーム 268 |
乞食のスタイル―インドにて 270 |
パフォーマンスを欠落させた人々 274 |
身体損傷者と非損傷者のパフォーマンス 277 |
生活のなかでの身体表現 278 |
身体と姿勢 280 |
新しいコードの発生 281 |
オートバイの思想 283 |
空間と時間の文節化 285 |
ブラック・イズ・ビューティフル―米国黒人の身体表現 辻信一 290 |
黒人的コミュニケーション 290 |
抵抗の身体性 303 |
まとめ―黒人的身体の優位性 315 |
建築と身体 角野幸博 321 |
身体と建築との相互関係 321 |
建築と都市のデザイン原理 327 |
建築における身体感覚の変容 339 |
建築と都市をめぐる身体論の予感 347 |
第V部 加工される身体 |
見えない衣―下着という装置、マネキンという形象 鷲田清一 352 |
下着という装置 353 |
皮膚というオルガン 358 |
マネキンという形象 363 |
矯正=直立化される身体―教育とその権力の歴史 ジョルジュ・ヴィガレロ 神田修悦訳 372 |
礼節と直立性の記号学 372 |
身体修練の曖昧性 380 |
幼年期における身体の可塑性 388 |
優雅さのコード 398 |
イエズス会士たちの劇場 407 |
●カレイドスコープ |
身体ととけあう 深井晃子 422 |
序論 表象としての身体―身体のイメージとその演出 鷲田清一 8 |
身体の位置 9 |
感覚技法と文化 12 |
身体の解釈 16 |
機械モデルから神経モデルへ 19 |
「従順な身体」? 21 |