序 |
概論 |
ポストゲノム時代の生体高次機能解析で脚光を浴びる骨研究(高柳広) 12 |
1 骨研究の意義と課題 12 |
2 骨研究の基礎知識 13 |
1)骨の種類と骨形成機構 |
2)骨の構造と発生 |
3)骨の成分とリモデリング |
4)骨形成を担う骨芽細胞 |
5)骨吸収細胞:破骨細胞 |
6)カルシウムとリンの代謝とホルモン |
3 骨研究の手法 18 |
4 広がる骨代謝と他の生体制御系との連携 18 |
5 ノックアウトしたら骨に異常があったとき 20 |
基本編 |
第1章 骨を形作るしくみ-骨格系の発生とパターニング-(横山成俊、浅原弘嗣) 22 |
1 体軸骨格の発生 22 |
2 四肢の骨格発生とパターニング 24 |
1)肢芽の発生とAER、基部-先端部軸(Proximal-Distal axis)の形成 |
2)肢芽前後軸(Anterior-Posterior axis)の形成 |
3)肢芽背腹軸(Dorsal-Ventral axis)の形成 |
4)前肢と後肢を決める遺伝子Tbxファミリー |
3 頭蓋顔面骨の発生 30 |
4 おわりに 30 |
第2章 骨の成長を司るシグナル-軟骨内骨化と結合織内骨化-(河村直洋、鄭雄一) 32 |
1 骨の発生と骨形成 32 |
2 軟骨内骨化 32 |
3 IhhとPTHrP 35 |
4 FGFとCNP/cGKII 37 |
5 BMP 38 |
6 結合織内骨化 39 |
7 骨軟骨の再生にむけて 40 |
第3章 骨芽細胞分化と転写因子(小守壽文) 42 |
1 はじめに 42 |
2 Runx2とOsterixによる間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化決定 42 |
3 Runx2による骨芽細胞分化制御機構 45 |
4 他の転写因子の骨芽細胞分化における機能 46 |
1)Msx |
2)Dlx |
3)Twist |
4)AP-1 |
5)Knox-20,SP3 |
6)ATF4 |
5 おわりに 48 |
第4章 骨吸収のメカニズム-破骨細胞の分化と活性化機構-(古賀貴子、高柳広) 49 |
1 はじめに 49 |
2 破骨細胞分化 49 |
1)破骨細胞分化を担う因子 |
2)骨芽細胞による分化制御 |
3)RANKLシグナリング |
4)破骨細胞分化の転写プログラム |
5)RANKLの共刺激シグナル |
6)破骨細胞分化抑制シグナル |
3 破骨細胞活性 55 |
1)破骨細胞の骨基質への接着 |
2)酸分泌による石灰分の分解(脱灰) |
3)骨基質の分解 |
4 今後の研究の展開 56 |
第5章 カルシウムとリンの代謝(福本誠二) 58 |
1 はじめに 58 |
2 Ca代謝調節系 59 |
3 Ca調節ホルモンの作用と血中Ca濃度調節系 59 |
1)PTHの作用 |
2)1,25(OH)2Dの作用 |
3)血中Ca2+濃度の維持機構 |
4 リン代謝調節系 61 |
5 血中リン濃度の調節機序 62 |
1)血中リン濃度調節系と低リン血症性疾患 |
2)FGF23の作用と産生調節 |
6 おわりに 64 |
第6章 骨粗鬆症と骨のリモデリング(野田政樹) 65 |
1 はじめに 65 |
2 閉経後の骨粗鬆症とエストロゲン 65 |
3 骨量のバランスとLRP-カテニン系 67 |
4 RANKL系アダプターと骨量減少 68 |
5 骨形成側の末梢血の細胞動態と骨粗鬆症 69 |
6 成体の骨形成における転写因子と骨粗鬆症 70 |
1)RSK2 |
2)ATF4 |
7 神経による骨量制御と骨粗鬆症 71 |
8 おわりに 72 |
第7章 関節リウマチの骨破壊と破骨細胞(分山秀俊、田中栄) 73 |
1 はじめに 73 |
2 破骨細胞の分化 73 |
3 RAにおける骨破壊の機序 75 |
4 滑膜細胞と破骨細胞 76 |
5 サイトカインと破骨細胞 76 |
6 T細胞と破骨細胞 77 |
7 今後の展開と新しいRA骨破壊の治療 78 |
第8章 く特別寄稿>骨代謝研究の歴史と残された課題(須田立雄) 80 |
1 近代骨代謝研究は内分泌学研究の一部として始まった 80 |
2 骨代謝研究の内分泌学から細胞生物学への進展 82 |
3 今後に残された骨代謝研究の課題 83 |
トピックス編 |
1. ERにおいてレドックス制御されるカルシウムシグナリング(肥後剛康、御子柴克彦) 86 |
1. はじめに 86 |
2. IP3RによるCa2+制御 86 |
3. レドックス制御によるCa2+調節とストレス応答 87 |
4. おわりに 89 |
2. ビタミンDとアンドロゲンによる骨代謝制御(加藤茂明、中村貴、山本陽子) 91 |
1. 核内受容体の遺伝子発現調節機能 91 |
2. 核内受容体の骨組織での機能 91 |
1:骨芽細胞でのVDR機能 |
2:破骨細胞でのAR機能 |
3. おわりに 96 |
3. 幹細胞ニッチとしての骨芽細胞と造血幹細胞の制御(新井文用,須田年生) 97 |
1. はじめに 97 |
2. 造血幹細胞 97 |
3. 造血幹細胞の居場所 99 |
4. 造血幹細胞の支持細胞「ニッチ細胞」としての骨芽細胞 100 |
5. 骨芽細胞による造血幹細胞の制御 101 |
6. おわりに 102 |
4. RANK特異的なTRAF6シグナルの増幅と破骨細胞形成(井上純一郎) 103 |
1. 骨疾患治療でTRAF6シグナルは創薬の標的 103 |
2. 破骨細胞形成を担うTRAF6シグナルは特別 103 |
3. RANKはTRAF6シグナルを増幅する 105 |
1:CD40/RANKキメラ受容体シグナルによる破骨細胞分化誘導系の確立 |
2:RANKには3カ所もTRAF6結合部位がある |
4. RANKの謎 105 |
5. 今後の研究の展開 107 |
5. レプチン・神経系による骨代謝調節(竹田秀) 109 |
1. レプチンと骨代謝 109 |
2. 交感神経系と骨形成 110 |
3. 交感神経系と骨吸収 111 |
4. CARTによる骨吸収調節 112 |
5. おわりに 112 |
索引 114 |
序 |
概論 |
ポストゲノム時代の生体高次機能解析で脚光を浴びる骨研究(高柳広) 12 |
1 骨研究の意義と課題 12 |
2 骨研究の基礎知識 13 |
1)骨の種類と骨形成機構 |