はじめに 5 |
第一章いきすぎ 9 |
人間であることの意味 10 |
人間の体を変える-ヒト遺伝子操作 12 |
プログラムされた人生 14 |
遺伝子を変える二つの方法 20 |
遺伝子はそれほど重要ではない? 24 |
高速成長するテクノロジー 27 |
ヒトゲノムの操作 29 |
ヒト遺伝子の改変 32 |
デザイナー・ベビーの誕生 36 |
遺伝子とIQ 41 |
よりよい子どもをつくるのは罪か 47 |
「遺伝的改良」は「優生学」なのか 53 |
「ジェンリッチ」と「ナチュラル」に分かれた未来 56 |
遺伝子修正のリスク 59 |
個人の終焉63 63 |
人生を満たしてくれるもの 67 |
親が子どもを「プログラム」する 70 |
「フロー」-遺伝子増強が人間を幸せにしない理由 72 |
豊かな人生を構成するものを突きとめる 77 |
親は子どもの人生を操作するけれど 78 |
もし操作をまちがえてしまったら? 83 |
親とつながりのないまま進化する子どもたち 85 |
第二章さらに 93 |
急速に進むテクノロジー 94 |
ムーアの法則 96 |
ロボットとコンピュータ 99 |
コンピュータが人間を追い抜くとき 105 |
ナノテクノロジー 108 |
ナノテクノロジーで何が変わるのか 113 |
人間は、ロボットが人間に変わる前にロボットになる 119 |
遺伝子工学、ナノテクノロジー、ロボット工学のリスク 121 |
人は何のために存在するか 127 |
永遠の引退生活 131 |
「人間である」ことさえ捨てる未来 136 |
「不幸が消え去った」未来は「幸福」なのか 138 |
テクノロジーと人間とのアンバランス 142 |
第三章もう十分か? 149 |
現状は本当に十分なのか 150 |
人間という存在 151 |
今のままでも十分か 155 |
テクノロジーの恩恵と未知なる世界の始まり 159 |
体細胞遺伝子治療と生殖系列遺伝子治療のちがい 167 |
治療的クローニング 172 |
危険性をともなわない別の道を進む 176 |
病気を取りのぞくことの害 179 |
食物の遺伝子操作-ハイテク未来と有機農法のケース 184 |
「永遠の生命」は必要か 192 |
「老化」しないための新テクノロジー 197 |
へイフリックの限界 202 |
誰も死なない世界 204 |
多いほうがいい? 209 |
「命という贈りもの」を享受する 213 |
第四章「もう十分」は可能か? 217 |
テクノロジーの統制 218 |
統制は可能か 219 |
選択する-アーミシュの例 223 |
伝統のなかで進化する-中国の例 227 |
銃を放棄した日本-江戸時代の例 230 |
今ならまだ引き返せる 232 |
もし何かが起こったら? 238 |
科学者だけに判断させるな 241 |
頼りになるのは誰か 244 |
政治と生命倫理 249 |
選択 253 |
改造→解放? 257 |
テクノロジー支持者の敵はだれか 260 |
人間であることの意味の消失 264 |
第五章もう十分だ 267 |
テクノ熟狂者の信条 268 |
抑制という力-「ノー」といえる人間 274 |
宗教的遺産 278 |
「満足」と「制限」 282 |
「前進しかない」のだろうか? 286 |
進化という概念 290 |
成熟した人生 296 |
意識をもつ存在の意味 298 |
謝辞 303 |
解説-大澤真幸 307 |
原注/主要人名索引 i |