はじめに |
Chapter1心と脳の進化 |
心とは何か?人の心は動物と違う 10 |
生命の誕生38億年前に 12 |
サカナからサルヘカエル、恐竜を径て 14 |
サルから原始人類へ人類の祖先 16 |
原始人類から北京原人へ火を使うようになった 18 |
ネアンデルタール人からヒトヘ言語の始まり 20 |
コラムセントラルドグマ 22 |
Chapter2心と脳のしくみ |
心の脳地図の発見脳の機能局在 24 |
心の脳地図①脳の構造 26 |
心の脳地図②大脳辺縁系の扁桃体が快・不快を決める 28 |
心の脳地図③大脳新皮質の働き:運動野と感覚野 30 |
心の脳地図④大脳新皮質の働ぎ:連合野 32 |
心の脳地図⑤心の座は前頭連合野か 34 |
ヒトの発育と脳新生児は嵐のなかへ 36 |
歩き始める①狼に育てられた子の場合 38 |
歩ぎ始める②脳の錐体路が成熟する 40 |
話し始める人間は未熟で生まれる 42 |
コラム左脳と右脳 44 |
Chapter3脳の神経伝達のしくみ |
脳の神経回路の発達①すべての情報は神経回路に通ず 46 |
脳の神経回路の発達②生まれてからの環境が決め手 48 |
脳の神経回路のしくみ軸索が伸びてシナプスを作る 50 |
シナプスの伝達①次の神経細胞へ情報を伝える仕掛け 52 |
シナプスの伝達②脳における神経伝達物質と受容体 54 |
シナプスの伝達③伝達物質の働きを止める 56 |
神経伝達物質の発見それは力エルの実験から始まった 58 |
セロトニン多くの病に関わる伝達物質 60 |
ノルアドレナリン脳に広く分布して働く物質 62 |
ドーパミン統合失調症に関与する 64 |
GABA(ギャバ)抑制作用としての物質である 66 |
グルタミン酸わが国の科学者が研究した 68 |
アセチルコリン学習.記憶と認知症に関係する 70 |
神経ペプチド新しい治療法に向けて 72 |
コラム神経栄養因子と心 74 |
Chapter4心の働きと脳 |
情動と脳情動の発信源「視床下部」 76 |
意識と脳意識の3段階 78 |
言語と脳①人問は言語を操る動物である 80 |
言語と脳②はじめに言葉ありき 82 |
知能と脳知能はどうやって決まるのか 84 |
記憶・学習と脳①勉強でシナプスの棘が増える 86 |
記憶・学習と脳②記憶力を高めるには 88 |
創造と脳①ぺニシリンの発見者の脳 90 |
創造と脳②神童の脳は? 92 |
創造と脳③人闘は考える葦である(パスカル) 94 |
脳の可塑性柔らかい脳 96 |
依存と脳①薬がやめられなくなる症状 98 |
依存と脳②ヒトは脳内に麻薬様物質を持っている 100 |
コラム「われ思う、ゆえにわれあり」(デカルト) 102 |
Chapter5心の異常と脳 |
心の異常とは?心の病の症状か5その治療まで 104 |
天才は狂気か?天才と心の病とは紙一重か? 106 |
天才と人格の病統合失調症を罹患して 108 |
天才と感情の病躁うつ病を罹患して 110 |
天才の異常人格r変わり者」風? 112 |
天才と脳の異常てんかん、アルコール、麻薬など 114 |
天才の遺伝まれな変わり種である 116 |
天才の人格の病と脳脳のドーパミンが関与する 118 |
天才の感情の病と脳脳のセロトニン、ノルアドレナリンが関与する 120 |
コラム天才の病跡学 122 |
Chapter6人格の病と脳 |
人格の病(統合失調症)の症状周囲と通じ合えない病 124 |
人格の病(統合失調症)の分類高校生、大学生の頃にも発病する 126 |
非定型精神病統合失調症と違って意志が通じやすい 128 |
統合失調症と脳①ドーパミンが関与するという説 130 |
統合失調症と脳②グルタミン酸が関与するという説 132 |
精神病治療のきっかけ「平穏」状態をもたらす薬 134 |
クロルプロマジンの発見から向精神薬の夜明け136 |
抗精神病薬の発展①八ロペリドールの誕生 138 |
抗精神病薬の発展②スルピリドの誕生140 |
非定型抗精神病薬の出現定型か5非定型への発展 142 |
非定型抗精神病薬①非定型薬による治療の前進 144 |
非定型抗精神病薬②その効果の特徴:「目覚め」現象 146 |
錐体外路の副作用①急性錐体外路症状パーキンソン病と同じ症状を引き起こす 148 |
錐体外路の副作用②遅発性錐体外路症状口をもぐもぐする症状 150 |
悪性症候群・乳汁分泌・水中毒その他の注意が必要な副作用 152 |
コラム新しい抗精神病薬 154 |
Chapter7環状の病と脳 |
感情の病とは何か①うつ病うつ病は「心の風邪」である 156 |
感情の病とは何か②躁うつ病改善すれば元の自分に戻る、循環する病 158 |
感情の病と脳①どうしてうつ病は起きるのか? 160 |
感情の病と脳②躁病の原因は? 162 |
抗うつ薬とは何か1950年代に薬ができた 164 |
抗うつ薬のメ力ニズムモノアミンを増やすとうつが治る 166 |
抗うつ薬(第一世代と第二世代)の作用・副作用抗うつ薬で口が渇くのはなぜか 168 |
抗うつ薬(第三世代)の作用・副作用セロトニンに選択的に作用する 170 |
抗うつ薬(第四世代)の作用・副作用セロトニンとノルアドレナリンに選択的に作用する 172 |
うつ病の治療「怠け病」ではない、必ず回復する 174 |
セロトニン症候群と脳セロトニン不足はうつ病に、過剰はセロトニン症候群に 176 |
躁病の治療薬(抗躁薬)①炭酸リチウムが主要 178 |
躁病の治療薬(抗躁薬)②カルバマゼピン、バルプロ酸など 180 |
コラムリチウムの歴史 182 |
Chapter8不安の病と脳 |
不安とは何か誰でも不安を感じることがある 184 |
不安と脳セロトニンと不安回路 186 |
神経症と不安原因や理由のない心因により生じる 188 |
神経症類型①パニック発作、恐怖症、強迫神経症、ヒステリー 190 |
神経症類型②心気症、離人症候群、PTSD、心身症 192 |
パニック障害と脳脳のノルアドレナリン興奮か 194 |
強迫性障害と脳大富豪ハワード=ヒューズの場合 196 |
抗不安薬の始まりベンゾジアゼピン系の発見 198 |
抗不安薬の分類薬の化学 200 |
抗不安薬のメカニズム不安を鎮めるしくみ 202 |
抗不安薬の使い方内科、産婦人科、老年科などでも広く使われている 204 |
抗不安薬の副作用アルコールを一緒に飲まないように 206 |
コラム青年期とは? 208 |
Chapter9睡眠の病と脳 |
生物時計睡眠と覚醒のリズム 210 |
正常な睡眠とは?①ノンレム睡眠 212 |
正常な睡眠とは?②レム睡眠 214 |
不眠症①不眠とは何か? 216 |
不眠症②快い睡眠のために 218 |
睡眠薬の発展世界最初の睡眠薬はリンゴと尿から作られた 220 |
古典的な睡眠薬バルビツール酸の特徴 222 |
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の使い分け超短時間型・短時聞型・長時間型・超長時間型 224 |
ベンゾジアゼピン系睡眠薬のメカニズムベンゾジアゼピンが働けばギャバが働く 226 |
主な副作用飛行機のなかで、記億が”飛んだ” 228 |
コラム睡眠薬による健忘 230 |
索引 231 |
心の治療薬一覧表 235 |
参考文献 239 |