格子上の場の理論 |
第Ⅰ部 格子理論・基礎編 1 |
第1章 格子上の場の理論とは? 3 |
§1.0.1 格子上の場の理論の必要性 3 |
§1.0.2 格子QCDとハドロン物理 5 |
第2章 格子上の場の理論の連続極限 9 |
§2.1 格子作用の決定方法 9 |
§2.2 コラム:古典的な作用の改良 13 |
§2.3 連続極限の定義 13 |
§2.4 λφ4理論の相耕造と連続極限 18 |
§2.5 コラム:有限体積効果 22 |
第3章 繰り込み群と連続極限 25 |
§3.1 繰り込み群とは? 25 |
§3.2 繰り込み群の具体的定義 27 |
§3.3 λφ4理論に対する繰りこみ変換 30 |
§3.3.1 d>4での繰り込み群の流れ 32 |
§3.3.2 d=4での繰り込み群の流れ 34 |
§3.3.3 d<4での繰り込み群の流れ 35 |
§3.4 繰り込み群に基づいた連続極限の抽像 37 |
§3.5 スカラー場の理論の連続極限の例 38 |
§3.5.1 4次元のλφ4理論 38 |
§3.5.2 2
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§3.6 ユニバーサリティ(普遍性) 41 |
第4章 格子上のゲージ場の理論 43 |
§4.1 連続理論のQCD 43 |
§4.2 ゲージ場に対する格子作用 45 |
§4.2.1 ゲージ場とリンク変数 45 |
§4.2.2 格子作用 47 |
§4.2.3 経路積分 49 |
§4.3 エリッツァー(Elitzur)の定理と観測量 50 |
§4.3.1 エリッツァー(Elitzur)の定理 50 |
§4.3.2 ゲージ理論の観測量Ⅰ:ウイルソン・ループ 52 |
§4.3.3 ゲージ理論の観測量Ⅱ:グルーボール 54 |
§4.3.4 ゲージ理論の観測量Ⅲ:ポリャコフ・ループ 55 |
§4.4 強結合展開(Strong Coupling Expansion)とクォークの閉じ込め 57 |
§4.4.1 SU(N)群積分 57 |
§4.4.2 強結合展開(Strong Coupling Expansion)とウィルソン・ループ 59 |
§4.4.3 キャラクター展開 63 |
§4.4.4 2次元の格子ゲージ理論 64 |
§4.5 連続極限への近づき方(スケーリング振る舞い) 67 |
§4.5.1 β関数と格子間隔 67 |
§4.5.2 連続極限と閉じ込め 69 |
第5章 格子フェルミオン 71 |
§5.1 単純な格子化とダブラー 71 |
§5.1.1 単純な格子フェルミオン 71 |
§5.1.2 フェルミオン・デブラー 71 |
§5.1.3 カイラル対称性 72 |
§5.1.4 ニールセン・二宮の定理 73 |
§5.1.5 ダブリング問題とアノマリー 77 |
§5.2 ダブリング問題の解決法Ⅰ:ウィルソン・フェルミオン 78 |
§5.2.1 ウィルソン項とダブラーの分離 78 |
§5.2.2 ウィルソン・フェルミオンとカイラル対称性 80 |
§5.2.3 ゼロでないαでのウィルソン・フェルミオンの質量 85 |
§5.3 ダブリング問題の解決法Ⅱ:KSフェルミオン 85 |
§5.3.1 KSフェルミオンの作用 86 |
§5.3.2 ディラック・フェルミオンへの書き換え 87 |
§5.3.3 ディラック場に対する作用 89 |
第6章 ウィルソン・フェルミオンを用いた格子QCDの解析 93 |
§6.1 強結合展開とホッピング・パラメタ展開 93 |
§6.1.1 作用とファイマン規則 93 |
§6.1.2 真空期待値(1点関数) 96 |
§6.1.3 2点関数と中間子の質量 98 |
§6.2 有効ポテンシャルの方法を使った解析 102 |
§6.2.1 メソン場に対する有効ポテンシャルの定式化 102 |
§6.2.2 有効作用による真空の決定 105 |
§6.2.3 パイ中間子の質量の計算 108 |
§6.3 ウィルソン・フェルミオンを使った格子QCDの相耕造 111 |
§6.3.1 ゼロ質量のパイ中間子と相転移 111 |
§6.3.2 ウィルソン・フェルミオンの相耕造 116 |
§6.3.3 相転移の秩序変数とゼロ固有値 118 |
第7章 新しいフェルミオンの定式化:ドメインウォール・フェルミオン 121 |
§7.1 ドメインウォール・フェルミオンとは? 122 |
§7.2 ドメインウォール・フェルミオンとカイラル対称性 125 |
§7.3 自由におけるゼロモードの存在 129 |
§7.4 クォーク場とQCD 131 |
§7.5 ドメインウォール・フェルミオンの自由伝搬関数 134 |
§7.6 ウォード・高橋恒等式 136 |
§7.7 重いモードの取り扱い:バウリ・ビラース法 141 |
第8章 ギンスパーク・ウィルソン関係式とカイラル対称性 143 |
§8.1 ギンスパーク・ウィルソン関係式 143 |
§8.2 GW関係式と゛カイラル゛対称性 145 |
§8.3 GW関係式を充たすDの構成 147 |
§8.3.1 オーバーラップ演算子 147 |
§8.3.2 オーバーラップ演算子の局所性 149 |
§8.4 ドメインウォール・フェルミオンとオーバーラップ・フェルミオンの関係 152 |
§8.5 ギンスパーグ・ウイルソン関係式を充たすデイラック演算子の指数定理 156 |
§8.5.1 指数定理 156 |
§8.5.2 Dの固有値とγ5Dの固有値 157 |
§8.5.3 指数定理の証明 161 |
第9章 第1部のまとめ 163 |
第Ⅱ部 実践編:モンテカルロ法によるハドロン質量の計算 165 |
第10章 基本的な手順 169 |
§10.1 経路積分の表式 169 |
§10.2 計算の手順 171 |
第11章 ゲージ場Uの生成(モンテカルロ法) 173 |
§11.1 クエンチQCDに対する熱浴法 173 |
§11.1.1 熱浴法の原理 173 |
§11.2 SU(2)格子ゲージ理論の熱浴法 174 |
§11.2.1 過緩和法 176 |
§11.2.2 SU(3)ゲージ場 177 |
第12章 確率過程とモンテカルロ計算法 179 |
§12.1 確率過程の基礎と詳細釣り合いの原理 179 |
§12.2 ハイブリッド・モンテカルロ(Hybrid Monte Carlo)法 184 |
§12.2.1 HMC法での詳細釣り合い証明 186 |
§12.3 QCDに対するHMC法 188 |
§12.4 奇数個のクォークが存在する場合の計算法 191 |
第13章 クォーク伝搬関数 195 |
§クォークの伝搬関数((D-1)AB xy, αβ)の計算法 195 |
§13.1.1 傾斜法 195 |
§13.1.2 共役傾斜法(Conjugate Gradient Method) 196 |
§13.1.3 CG法のアルゴリズム 199 |
§13.2 ウィルソン・フェルミオンに対する前処理 201 |
§13.3 (D+D)-1の計算アルゴリズム 202 |
第14章 トバロン質量の評価法 205 |
§14.1 伝搬関数の形 205 |
§14.2 有効質量 211 |
§14.3 ハドロン演算子の改良 213 |
§14.4 フィット(最適化) 214 |
第15章 フィットと誤差解析 217 |
§15.1 統計誤差と誤差伝搬 217 |
§15.2 ジャック・ナイフ法 217 |
§15.3 フィット 219 |
§15.4 相関を取り入れたフィット 219 |
§15.5 自己相関(Auto-correlation) 220 |
§15.6 ジャック・ナイフ法と自己相関 222 |
第16章 ハドロン質量のクォーク質量依存性および連続極限 223 |
§16.1 ハドロン質量のクォーク質量依存性 224 |
§16.1.1 π中間子 224 |
§16.1.2 その他のハドロンのクォーク質量依存性 226 |
§16.1.3 核子の質量のmlへの外押 227 |
§16.2 核子の質量の連続極限 228 |
第17章 パイ中間子の崩壊定数の計算 231 |
§17.1 格子上での崩壊定数の計算 231 |
§17.2 軸性ベクトル・カレントの繰り込み 232 |
§17.2.1 連続理論 232 |
§17.2.2 格子理論 236 |
§17.2.3 連続理論と格子理論の間の繰り込み定数 240 |
§17.3 久里子見れた崩壊定数の計算 240 |
付録A d次元λφ4理論の繰り込み変換の計算 246 |
付録B 長方形のループを含む格子ゲージ理論の作用の連続極限 255 |
付録C Eliturの定理 258 |
付録D ウィルソン・フェルミオンによるカイラル・アノマリーの計算 261 |
付録E N→∞でのSU(N)積分 269 |
付録F 格子Gross-Neveu模型の解析 271 |
付録G ドメインウォール・フェルミオンの伝搬関数の計算 277 |
付録H ドメインウォール・フェルミオンに対するウォード・高橋恒等式の導出 282 |
付録I ドメインウォール・フェルミオンを用いたoverlap演算子の導出 284 |
付録J GW関係式を充たす演算子の固有値と固有関数 292 |
§J.1 基本的な性質 292 |
§J.2 H2=D+Dの固有値と固有関数 294 |
§J.3 H=γ5Dの固有値と固有関数 296 |
§J.4 固有値、固有関数の分類と相互の関係 297 |
付録K ゲージ固定の計算方法 301 |
§K.1 ゲージ固定条件 301 |
§K.2 SU(2)部分群による解放 302 |
§K.3 最速下降法 303 |
付録L 参考文献 305 |
§L.1 場の理論や格子場の理論の教科書など 305 |
§L.2 各章の参考文献:第Ⅰ部 307 |
§L.3 各章の参考文献:第Ⅱ部 311 |
§L.4 付録の内容の参考文献 312 |
索引 318 |