物質をめぐる冒険 |
はじめに 3 |
プロローグ-モノからコトへ 13 |
「モノ」と「コト」 世界の本質に目を向けよう |
第一章 クラシック-モノの科学の黎明期 17 |
1 そもそも物質とはなんだろう 18 |
ふつうのモノ、そうでないモノ |
極微・巨大になるとふつうでなくなる |
2 最後の魔術師、最初の物理学者 ニュートンの力学 23 |
ニュートンの業績 |
ニュートンの法則 |
古典力学の完成 |
ニュートン力学におけるモノ |
万有引力の法則 |
3 偉大すぎるほど謙虚? マクスウェルの電磁気学 33 |
マクスウェルの業績 |
四つの電磁気法則 |
マクスウェルの電磁気学におけるモノ |
4 世界には物質と力が存在する 40 |
力の源泉-「場」 |
反物質とは何か |
重力と電磁力の強さ |
5 クラシックからモダンへ 46 |
現代物理学の幕開け |
物象化への欲求 |
コト的世界への回帰 |
第二章 モダン-科学革命の勃発 55 |
1 物質観の変革 アインシュタインの公式 56 |
アインシュタインの重力場理論 |
厳密解と近似解 |
世界一有名な公式 |
星のエッセンス |
宇宙を充たすモノ |
2 アインシュタインとパンドラの匣 69 |
エーテルの否定 |
相対性理論という考え方 |
原子核の分裂 |
中性子の連鎖反応 |
3 驚くべき量子の世界 77 |
電磁波の正体 |
量子の三つの基本属性 |
不確定性とは何か |
粒子であるとともに波である |
ベクトル的な性質 |
4 物質の本性に迫る テレポーテーション 91 |
量子テレポーテーション |
人間のテレポーテーション |
転送ではなく転写 |
●ショートショート「ななめ坊や」 98 |
5 量子とふつうのモノの境界 ナノテクノロジー 109 |
「ナノ」というスケール |
熱いとふつうのモノになる |
フラーレンを発見した日本人 |
モノが堅い理由 |
6 リアリズムの限界 116 |
実在論の代表-アインシュタイン |
量子論への攻撃 |
●ショートショート「量子は遊ぶ」 118 |
第三章 ポストモダン-最先端の科学が見せるコトの世界 127 |
1 「無」から始まる宇宙 128 |
あらゆる物質を記述する究極理論 |
われわれはみんな過去とつながっている |
光の振動数はエネルギーに比例する |
宇宙背景放射 |
四次元の時空 |
宇宙の創成 |
電子と陽電子の生成消滅 |
実宇宙と反宇宙 |
2 量子と宇宙がつながる! ホーキング宇宙論 144 |
実証論の旗手-ホーキング |
無限大を表す特異点 |
事象の地平線 |
観測者の運動状態とモノの見え方 |
ホーキング宇宙論 |
実時間と虚時間 |
3 究極の仮説① 超ひも理論 160 |
超ひもとは何か |
超ひも理論からの予言 |
境界条件からモノが生まれる |
もちつもたれつの超ひもとホーキング |
4 究極の仮説② スピンネット理論 168 |
モノは単一では存在しない |
二つのモノの運動は相対的 |
三つ以上のモノは基準が決まる |
物質の素と力の素 |
つながりで世界を眺める |
言葉のネットワーク |
スピンの不可思議な性質 |
スピンネットワーク |
指南車とジャイロ |
量子重力理論 |
抽象的なコトの世界へ |
●ショートショート「過去へ帰ったななめ坊や」 192 |
5 タイムマシンの夢 202 |
タイムマシンのつくり方 |
タイムマシンの理論 |
エピローグ-色即是空の物理学 207 |
物質概念の原型 |
物質観の揺らぎ |
客観から間主観へ |
メタフィクション化する世界 |
現代物理学の到達点 |
参考文献 217 |
おわりに 219 |