第一部建築家との対話 9 |
第一章小さくて柔らかい都市づくりの手法へ 磯崎新 10 |
「大きい計画」「小さい計画」 10 |
部分を攻める戦略 14 |
街区構成法の無理 16 |
住専問題の遠因・持家政策 18 |
マスター・アーキテクト制の提案 20 |
アートポリスの実験 23 |
公共住宅の設計の新風か 25 |
ヨーロッパはシティ・アーキテクト 27 |
首都移転論へのスタンス 29 |
皇居移転も視野のなかに… 31 |
スーパーシステムとしての都市 34 |
第二章建築がつくる「情景」 横文彦 37 |
「動く」建築 37 |
人は動きながら「認知」する 40 |
「y=f(x)」の豊かな建築とは? 42 |
閉ざされた歴史から開放され、「場所性」の再構築を 46 |
「点」としての建築の可能性 51 |
建築がつくり出す原風景 53 |
第三章都市に新しい「場」をつくる 原広司 58 |
京都駅ビルを「つくる」こと、それ自体が「都市」だった 58 |
和解の道筋としての「谷」と将来につながる「マトリックス」 61 |
京都的であり、日本的、アジア的、そして世界的であること 64 |
市民と通じ合うための新しい「建築の言語」が必要 66 |
あらゆる人に同等の権利がある「場所論」とは? 68 |
都市の中の「みんな」とは誰をさすのか? 73 |
第四章記憶の風景をつくる仕事 安藤忠雄 77 |
建築をつくり続けるエネルギーの素は? 77 |
ひょうごグリーンネットワーク 79 |
土採跡地を国際公園都市に変える 81 |
「きれいな景観」ではなく「心に残る景観」を 83 |
人間に都合のいい自然はない 84 |
イタリアで経験した「建築」への愛情 87 |
風景をつくる仕事 92 |
共有される「安藤精神」 93 |
第五章まちづくりと建築家芸人諭 吉田桂二 97 |
古河を「北の鎌倉」に 97 |
集合体をつくる 100 |
まちづくりをうまく進めるためには 101 |
建築家「芸人論」の真意とは? 103 |
まちづくりで建築家ができること 105 |
設計事務所もNPOで 111 |
第六章「せんだいメディアテーク」の試み 伊東豊雄 113 |
「これは都市の広場だ」 113 |
「うまく使ってもらえそうだ」という感触 117 |
マニュアル化された公共建築から抜け出すためには? 118 |
公共建築は議論しながらつくりたい 121 |
第七章建築の<素形>を求めて 内藤廣 125 |
<素形>は自然の近くにいる 125 |
自然の「技術」と人間の「技術」が重なるところ 129 |
時間の流れに乗る「笹舟」のような建築をつくる 133 |
時間のスパンを延ばして考えてみる 135 |
建築は小乗仏教、土木は大乗仏教? 140 |
第二部歴史と批評 143 |
第八章民家研究から町並み保存へ 大河直躬 144 |
民家との出会い 144 |
民家研究と町並み保存運動 147 |
景観条例誕生の社会的背景 149 |
都市計画の弱点 151 |
保存と開発 154 |
実践の時代 158 |
必要な情報のネットワーク化 161 |
近代建築の歴史的な評価 162 |
都市環境的な評価の必要性 165 |
第九章歴史的環境への視点 伊藤鄭爾 167 |
近代のアポリア 167 |
都市の現場 170 |
国家の要請 172 |
集落の景観が崩れた 175 |
残る建築の条件 179 |
東大寺という現象 180 |
「現代の重源」よ、出でよ 186 |
第十章「平等」を買って「自由」を売った戦後日本 川添登 188 |
日本ではなぜ、民間学が必要とされたか 188 |
疎外され続けてきた都市民 192 |
「市民の共有財産」という発想の欠如 196 |
民家復元は伝統の破壊 199 |
社会的寿命のある「施設」と普遍的な「建築」の違い 201 |
「都市」は人間性を守るための重要な装置 203 |
まちづくりは、まず、市民社会づくりから 205 |
市民サービスは市民の手で 209 |
第十一章共有空問の「種」 鈴木博之 212 |
「戦前文化」が支えた小川治兵衛の庭 212 |
「文化」は個人からスタートする 216 |
「共有される空間」を生み出す「種」とは 218 |
「公共性」を支える土壌 223 |
ストック型の都市とは 225 |
第十二章都市経営の戦略 陣内秀信 229 |
「人が住む街」を目指したイタリアの都市再生 229 |
「盛り場」は外国語に翻訳不可能 233 |
人の生き方、企業の生き方、そして「都市の生き方」がある 236 |
行政は地域主義のサポートを 239 |
日本の都市の良い点、損な点 241 |
第十三章二十一世紀の「ガーデン・シティ」長谷川尭 246 |
モダニズムはデザインの最終結論ではない 246 |
分散型都市を提案するハワードの「中世主義」 250 |
ブレーキとアクセルを交互に踏み込む 252 |
日本に「二十一世紀のガーデン・シティ」をつくりたい 257 |
都市における建築の役割 259 |
第三部建築から都市へ 263 |
第十四章木造の復権と持続する都市づくり 内田祥哉 264 |
木造フォラム誕生までの切迫した背景 264 |
鉄筋コンクリート造は木造より簡単? 267 |
これからの木構造は筋骨隆々とした折衷主義で 269 |
「建築の地域性」は本末転倒 272 |
近未来型集合住宅「NEXT21」で試みたことの意味 273 |
長持ちする学校建築とは? 275 |
職人大学の実現 277 |
持続する都市と「オープンハウジング」 279 |
魅力的な街並み形成に不可欠な住民参加 281 |
住民参加は計画コンペ方式で 286 |
第十五章都市の「精神」 大谷幸夫 289 |
地方都市に馴染まなかったモダニズムの建築美 289 |
未来都市像と団地への反発が生んだ麹町計画 293 |
沖縄への鎮魂歌 297 |
「都市」には歴史的積み重ねが必須 300 |
二極分化している現在の建築家像 306 |
都市の本質は公正を求める精神 309 |
田園都市の復権あとがきに代えて 平良敬一 313 |
「非都市化革命」というイメージ 314 |
「豊かさ」の意味が問われる 316 |
生活が求める価値は「質」だ 317 |
田園都市構想の復権 318 |
日本型田園都市論という問題 320 |
都市概念の再定義が必要 322 |
第一部建築家との対話 9 |
第一章小さくて柔らかい都市づくりの手法へ 磯崎新 10 |
「大きい計画」「小さい計画」 10 |
部分を攻める戦略 14 |
街区構成法の無理 16 |
住専問題の遠因・持家政策 18 |