第1部21世紀を環境再生の時代に |
1章環境再生がいまなぜ求められるのか 3 |
1現代日本の環境再生の意義と特徴 3 |
2欧州の環境再生の教訓 9 |
3コンゴの課題 18 |
2章公害裁判から環境再生へ 23 |
1公害賠償訴訟と環境再生 24 |
2公害差止訴訟と環境再生 30 |
3環境被害の回復と環境再生 35 |
3章川崎から環境再生の課題を考える 39 |
1公害都市川崎から提起された環境再生 39 |
2維持可能な交通と環境・ロードプライシング 42 |
3臨海工業地帯の衰退と再編 48 |
4環境再生の住民運動 55 |
第2部青い空と道路空間を取り戻す |
4章維持可能な交通とまちづくり 63 |
1川崎市南部地域の大気汚染と道路ネットワーク 63 |
2川崎で始まった道路再生 66 |
3環境容量を考慮した道路改造を 69 |
4市民参加のもとで維持可能な交通によるまちづくりを 74 |
5章自動車交通の需要を管理する |
一ロードプライシングによる通過交通対策を中心に― 79 |
1川崎市南部の交通特性と自動車公害 79 |
2求められる自動車交通需要の管理 82 |
3ロードプライシングの有効性 87 |
4川崎市南部での交通需要管理に向けて 92 |
6章環境保全型物流システムに向けて―内々・内外交通対策を中心に― 99 |
1川崎臨海部の産業・道路と貨物特性 99 |
2輸送分担率の変化とその要因 102 |
3川崎臨海部を環境保全型物流システムのモデル地区に 114 |
7章住民参加で道路・沿道をつくりかえる 127 |
1裁判の和解と道路沿道環境対策 128 |
2人にやさしい道路政策への課題 133 |
3川崎南部の沿道環境対策に向けた課題 142 |
8章工業化・都市化とアメニティの衰退 151 |
1産業革命期以前の川崎臨海部一湿地と田園の時代一 152 |
2工業化・都市化の進展 156 |
3戦前・戦中期の環境破壊とアメニティの低下 163 |
4戦後復興,高度成長とアメニティ破壊 166 |
5「美しい原色の町」のアメニティの再生を 167 |
9章地域産業政策と環境再生一川崎臨海部の産業政策を検証する― 175 |
1川崎市産業政策の変遷 177 |
2川崎市産業政策の評価一環境保全的な臨海部産業は実現したか 189 |
3「環境」を基盤とする地域産業政策 195 |
10章臨海部産業の再編とそのゆくえ 201 |
1縮小再編傾向にある生産機能 202 |
2エネルギー関連機能の動向 207 |
3交通地理的条件の向上と物流関連機能の強化 210 |
4進みつつある都市的土地利用への転換 213 |
5欧米の事例に見るウォーターフ・ントの再生 216 |
6まずはマスタープランの作成を 219 |
11章臨海部政策の転換と将来像一FAZ,KCTにかかわる市財政分析を中心に 223 |
1川崎市の都市計画と港湾整備の位置づけ 223 |
2FAZ,コンテナターミナル事業の概要 224 |
3川崎市財政からのK-FAZ,KCTへの資金投入と支援策 226 |
4K-FAZ,KCTの経営の現状 232 |
5川崎臨海部の課題 236 |
6臨海部再編と環境再生に向けて 238 |
第4部人にやさしいコミュニティと取り戻す |
12章公害被害者の生活二一ズとまちづくり 247 |
1被害者らによるまちづくり活動の経緯 248 |
2公害被害者の生活二一ズとまちづくりの課題 252 |
3公害反対運動からまちづくりの活動へ 263 |
13章公害被害者の救済と地域再生 269 |
1公健制度の概要 270 |
2公健制度の問題点 273 |
3自治体レベルの制度 278 |
4新たな救済制度の確立と公害地域の再生に向けて 282 |
14章地域コミュニティからの協働と住民参加 289 |
1川崎区の人口動態 289 |
2まちづくり活動と参加した人々 291 |
3協働の展望と課題 299 |
15章.市民参加によるまちづくりの課題 303 |
1川崎市における市民参加の実際 303 |
2市民参加の拡大に向けた課題 312 |
3市民参加の展望 316 |
4住民のまちづくりの権利と行政責任のための条例制定を 319 |
終章環境再生の課題と展望一これからの政策提言に向けて 321 |
1各地に広がる環境再生への取組み 321 |
2環境再生の理念と課題が意味すること 327 |
3これからの環境再生のための政策提言に向けて 333 |
コラム浅野埋立とコンビナート(59) |
コラム南武線から見た川崎(124) |
コラム東海道と川崎宿(172) |
コラム天皇様と象さん(242) |
コラム川崎の逸材田中丘隅(301) |
巻末資料 338 |
索引 343 |