[有機結品の構造解析編] |
第1章 有機結晶のダイナミックスをX線で見る 大橋裕二 |
1 はじめに 3 |
2 測定方法 4 |
3 結晶相反応と反応中間体の解析 4 |
3.1 ラジカル対の構造 5 |
3.2 カルベンの構造 5 |
3 3.3 ニトレンの構造 7 |
4 励起構造の解析 9 |
5 迅速X線解析の今後の発展 11 |
6 おわりに 13 |
第2章 有機結晶粉末X線回折からのab initio結贔構造解析 植草秀裕 |
1 はじめに 15 |
2 粉末回折データの特徴 16 |
3 α6椀拗o構造解析の手順 17 |
3.1 粉末試料の調製と回折データ測定 17 |
3.2 反射の指数付け 17 |
3.3 格子定数の精密化と反殿強度の抽出,空間群の決定 18 |
3.4 逆空間法による初期構造の決定 19 |
3.5 実空間法による初期構造の決定 20 |
3.6 結果の評価 22 |
4 構造解析例 22 |
5 おわりに 24 |
第3章 有機結晶の構造解析(電子顕微鏡)八瀬清志 |
1 はじめに 26 |
2 分予配列の評価 26 |
3 電子分光型電顕法 28 |
4 まとめ 31 |
第4章 有機鑓晶の構造解析(プローブ顕微鏡)中村雅- |
1 はじめに 32 |
2 原子間力顕微鏡(AFM)の原理 32 |
3 AFMによる有機結晶の構造解析 37 |
4 おわりに 44 |
第5章 有機結晶の構造予測 本田-匡 |
1 はじめに 45 |
2 結晶構造予測に関する研究動向 45 |
3 有機結晶の構造予測 47 |
4 構造予測の手順 49 |
5 分子間相互作用の分類 52 |
6 結晶構造予測の実例 55 |
7 シナリオ立てた構造予測 56 |
8 おわりに 58 |
[有機結晶の化学編] |
第6章 キラル結晶 小島秀子 |
1 はじめに 63 |
2 キラル結晶化とは 64 |
2.1 キラル結晶化の定義 64 |
2.2 キラル結晶化の起きる確率 65 |
2.3 ラセミ化合物の白然分晶とキラル結晶化の違い 65 |
3 キラル結晶の作製方法とエナンチオ制御 66 |
4 キラル結晶のキャラクタリゼーション 67 |
4.1 X線結晶構造解析 67 |
4.2 旋光性 67 |
4.3 円二色性(CD)スペクトル 69 |
5 キラリティー発生要因 70 |
6 複合系のキラル結晶化 71 |
7 キラル結晶化を利用する絶対不斉合成 73 |
7.1 キラル結晶の固相反応による絶対不斉合成 73 |
7.2 キラル結晶のキラリティーメモリーを用いる絶対不斉合成 76 |
7.3 キラル結晶をキラル誘導剤,キラル触媒とする絶対不斉合成 77 |
8 おわりに 77 |
第7章 有機結晶と分子間相互作用 小倉克之 |
1 はじめに 81 |
2 有機分子間に働く分子間力 81 |
2.1 電荷移動相互作用 81 |
2.2 交換反発力 82 |
2.3 静電相互作用 82 |
2.4 誘起相互作用 82 |
2.5 分散力 83 |
3 有機結晶における相互作用 83 |
3.1 ファンデルワールズカ 83 |
3.2 水素結合 83 |
3.3 CH/n相互作用 84 |
3.4 CH/π相互作用 84 |
3.5 π/π相互惟用 85 |
3.6 ハロゲン結合 86 |
4 包接有機結晶形成に働く分子間カ 87 |
4.1 包接ジペプチド結晶のシート構造とゲスト分子 87 |
4.2 α-ヒドロキシエステル類の分子認識 88 |
4.3 スルポキシド類の分子認識 89 |
5 おわりに 91 |
第8章 単結晶における分子間反応 松本章- |
1 はじめに 93 |
2 光二量化反応 94 |
3 1,3-ジエン化合物のトポケミカル重合 96 |
4 その他のモノマーのトポケミカル重合 102 |
5 おわりに 104 |
第9章 結晶粉末における固体反応 戸田芙三夫 |
1 はじめに 107 |
2 粉末結晶における熱固体反応例 107 |
2.1 O-シリル化反応 1071 |
2.2 アレンの環化反応 108 |
2.3 Cannizzaro反応 109 |
2.4 アニリンおよびフェノール誘導体の臭素化反応 109 |
3 固体反応の反応機構の研究 110 |
3.1 Rap-Stoermer反応 110 |
3.2 ナフトール類のベンゾイル化反応 111 |
4 少量の溶媒蒸気が固体反応を促進する 112 |
4.1 マイケル反応 112 |
4.2 カルコンへの臭素付加反応 113 |
4.3 ジベンゾイルエテン及びジフェニールエテンへの臭素付加反応 114 |
4.4 少量の溶媒蒸気が固体反応を促進する理由 115 |
5 結論 116 |
第10章 包接結晶 宮田幹二,藤内謙光 |
1 はじめに 118 |
2 包接結晶の基本的な立体構造と空間効果 118 |
3 有機ホストと分子集合 120 |
4 ステロイド包接結晶の多形現象と分子認識 122 |
4.1 ステロイド分子の立体構造と集合様式 122 |
4.2 ステロイド包接結晶の同形と多形 123 |
4.3 ステロイド包接結晶の分子認識 124 |
4.3.1 極性の認識-水素結合ネットワークー 124 |
4.3.2 大きさと形の認識 125 |
4.3.3 不斉認識 126 |
4.4 ステロイド包接結晶の階層的理解と構造予澱 127 |
5 包接結晶の動的構造と機能 127 |
6 有機分子の情報と表現-有機化学の基本原理- 128 |
7 おわりに 129 |
[有機結晶材料の基礎技術編] |
第11章 バルク結晶成長 安達宏昭,吉村政志,森勇介,佐々木孝友 |
1 はじめに 133 |
2 結晶育成について 134 |
3 溶液法による結晶成長 134 |
4 有機非線形光学材料DASTの高品質結晶育成 135 |
5 大型LAP結晶の育成 140 |
6 まとめ 141 |
第12章 有機薄膜結晶成長 八瀬清志 |
1 はじめに 143 |
2 真空蒸着の各種パラメーター:真空中で分子を並べる 144 |
3 配向成長機構 146 |
4 おわりに 149 |
第13章 ナノ結晶成長 及川英俊,笠井均,中西八郎 |
1 はじめに 151 |
2 再沈法 152 |
3 再沈-マイクロ波照射法 154 |
4 超臨界再沈法 154 |
5 逆相再沈法 156 |
6 まとめ 156 |
第14章 強磁場下での結晶制御 木村恒久 |
1 はじめに 158 |
2 磁場配向の原理 159 |
3 磁気配列の原理 161 |
4 結晶の磁場配向 161 |
5 磁場中での結晶化 163 |
6 まとめ 164 |
第15章 結晶の加工 戒能俊邦 |
1 はじめに 166 |
2 結晶の切断と研磨 166 |
2.1 切断 166 |
2.2 研暦 167 |
2.3 研削 167 |
3 結晶の光導波路加工 168 |
3.1分子性結晶の光遵波路加工 168 |
3.2 イオン性結晶の光導波路加工 169 |
3.3 結晶光導波路の接合構造化 170 |
4 波長変換結晶の方位制御成長加工 171 |
5 おわりに 172 |
第16章 結晶の切削研磨 水津光司,伊藤弘昌 |
1 はじめに 174 |
2 ラッピングフィルムによる研磨 174 |
3 レーザー加工 175 |
4 ダイヤモンド旋盤による切削加工 176 |
5 ダイヤモンド旋盤 177 |
6 各加工法の光学的評価 178 |
7 超精密マイクロ旋盤の開発 178 |
8 超精密マイクロ旋盤による材料切削加工 180 |
8.1 プラスチック材料切削加工 181 |
8.2 糖類結晶の切削加工 182 |
9 おわりに 183 |
[有機結晶の応用編] |
第17章 フォトクロミック材料 |
-単結晶における分子内反応- 小畠誠也,入江正浩 |
1 はじめに 187 |
2 結晶フォトクロミズム 187 |
3 熱的に安定なフォトクロミックジアリールエテン結晶 189 |
4 フォトクロミック反応性 191 |
5 反応の追跡 193 |
6 おわりに 196 |
第18章 顔料結晶-水素ガスセンサーへの応用- 水ロ 仁 |
1 はじめに 198 |
2 プロトン受容型センサーの背景 199 |
3 水素ガスセンサーの構造 200 |
4 水素ガスセンサーの特性 200 |
5 環境テスト 201 |
6 結晶変態とセンサー感度 201 |
7 伝導キャリヤーの決定 203 |
8 DPPPのオルト,メダ,パラ異性体 204 |
9 プロトン受容型センサーの-般化 207 |
10 おわりに 208 |
第19章 非線形光学結晶 岡田修司 |
1 はじめに 210 |
2 2次非線形光学結晶 212 |
3 3次非線形光学結晶 216 |
4 おわりに 220 |
第20章 光スイッチング用有機結晶 腰原伸也 |
1 はじめに-高効率なスイッチング材料を目指して- 223 |
2 スビンクロスオーバー錯体の協同的スビン状態変化-分子磁石系の光制御- 223 |
3 電荷移動(CT)錯体(TTF-CA)における光スイッチングー光誘起強誘電- 226 |
3.1 光誘起中性-イオン性(N-1)相転移 226 |
3.2 光誘起強誘電相スイッチング 228 |
4 A2BタイプCT錯体における超高速絶縁体-金属転移 229 |
5 まとめ 230 |
第21章 導電性結晶 中村貴義 |
1 導電性結晶の歴史 234 |
2 導電性結晶の設計指針 236 |
3 結晶作製法 240 |
4 導電性結晶の例 242 |
5 導電性結晶の展開 247 |
6 今後の展望 249 |
第22章 磁性結晶 阿波賀邦夫 |
1 はじめに 252 |
2 有機強磁性体の結晶構造 253 |
3 磁性結晶の相転移とその応用 256 |
4 単分子磁石結晶 259 |
5 おわりに 260 |
第23章 分子素子の現状と展望 大川祐司,青野正和 |
1 はじめに 263 |
2 二端子分子素子 264 |
2.1 電気特性の計測法 264 |
2.2 分子ダイオード 265 |
2.3 分子スイッチ・分子メモリ ー・・ 266 |
3 三端子分子素子 268 |
3.1 バックゲートによる電界効果型トランジスタ 268 |
3.2 化学場効果トランジスタ 269 |
3.3 表面原子からの静電場による単分子電導率制御 270 |
4 ナノワイヤー 271 |
4.1 連鎖重合反応髄御によるナノワイヤー作成 271 |
4.2 分子被覆導線 272 |
4.3 電気化学エビダクシャル重合 272 |
5 原子スイッチ 273 |
6 おわりに 273 |
第24章 有機物の結晶多形の基礎と応用 松岡正邦 |
1 はじめに 275 |
2 有機化合物の多形現象 276 |
3 結晶多形の熱力学:安定型と準安定型,不安定型 278 |
3.1 結晶として取り出した後の安定な多形の数 279 |
3.2 溶液中での安定な多形の数 280 |
3.3 いくつかの多形現象に関する経験則 280 |
4 多形の転移:固相転移と溶液媒介転移単変,互変 281 |
5 おわりに 283 |
第25章 有機固体レーザ 井上将光,市川 結,谷口彬雄 |
1 はじめに 284 |
2 単結晶固体レーザ材料 285 |
3 有機結晶固体レーザ 287 |
3.1 接触型単結晶DFBレーザ 287 |
3.2 ファブリ・ペロー構造単結晶レーザ 287 |
4 おわりに 289 |
第26章 長鎖分子の集合形成を利用したリライタブルベーパー |
筒井恭治 |
1 はじめに 291 |
2 ロイコ色索の発色消色制御 292 |
3 長鎖型顕色剤を用いる可逆発色分子システム 293 |
3.1 発色・消色の原理 293 |
3.2 実用的な特性のための材料設計 297 |
4 おわりに 300 |
[有機結品の構造解析編] |
第1章 有機結晶のダイナミックスをX線で見る 大橋裕二 |
1 はじめに 3 |
2 測定方法 4 |
3 結晶相反応と反応中間体の解析 4 |
3.1 ラジカル対の構造 5 |