まえがき 3 |
アメリカとの競争/戦後日米比較科学技術史/世界から日本への時代区分/イデオロギーと科学技術/日米時代区分の対照 |
第一期 科学果てしなきフロンティア-ブッシュ・パラダイムと戦後の再出発一九四五~一九五七 15 |
1 ブッシュ・パラダイムー基礎科学と経済成長の間 16 |
科学政策と産業政策を結ぶもの/基礎科学の牙城-全米科学財団 |
2 冷戦と研究 21 |
熱戦から冷戦へ/軍産複合体/冷戦科学の西漸/財団と社会科学/行動科学 |
3 占領下の日本 31 |
冷戦科学から隔離/ニューディーラーと日本学術会議/経済復興のための研究の実例/工業技術庁/非冷戦的科学技術構造 |
4 処科学者だけのもう一つの路線 40 |
戦後の精神/ラッセルーアインシュタイン宣言と湯川京都会議/戦後民主主義における科学者運動/民主主義鴨競争主義/巨大科学と民主主義/左翼路線の衰退 |
5 ポスト占領期 51 |
軍事研究禁止の解除/戦後の主役-通産省 |
第二期 ポストスプートニク-科学技術ブームと高度成長一九五七~一九六八 57 |
1 <基礎科学のイデオロギー> 58 |
スプートニクショック/時代精神/シーボルグ報告/科学史の例/理科教育改革/ケネディ政権の下で/出資・使用構造の変化/MIT・企業の研究所/巨大科学/原子力委員会とNASAを比較して/〈基礎科学のイデオロギー〉の実態 |
2 大学か研究所か 78 |
一九世紀以来の大学での研究/カイザi・ヴイルヘルム協会/ソ連科学アカデミー・中国科学院方式/テーマ選択の自由 |
3 日本の<科学技術のイデオロギー> 86 |
戦後日本の科学技術予算/頭脳流出 |
4 国費支出なき高度成長 91 |
民間主導型の定着/中央研究所ばやり/研究開発政策プロフェッションの誕生と日本 |
第三期 科学批判の時代と<エコロジーのイデオロギー>一九六八~一九七〇年代 99 |
1 一九六八年革命 100 |
同時多発の「革命」/学問の問い直し/科学史とSTS欲求不満者のテーマ/大学紛争/政府の対応/企業の研究開発 |
<エコロジーのイデオロギー> 116 |
<エコロジーのイデオロギー>の始まり/科学鴨エコロジi/過去と現代の対話 |
第四期 日本科学技術の名声と日米の技術摩擦一九八〇年代 125 |
1 日本の国際的評価 126 |
八〇年代の日本/チャーマーズ・ジョンソンの『通産省』/戦後の科学技術の発展は本当に奇跡か |
2 アメリカ・リーハイ大学にて 133 |
八〇年代は日本がモデル/研究組合/日本語科学論文翻訳問題/商工会議所での講演 |
3 レーガン政権の科学政策 140 |
<競争力のイデオロギー> |
4 特許小史 144 |
一九世紀の特許/明治期日本の特許/二〇世紀の特許・防衛特許/情報化時代の特徴/レーガン政権の特許重視政策/特許重視先進国が唯一生き残る道 |
5 日本バッシング 155 |
テクノナショナリストの攻撃/シンメトリカル・アクセス/基礎科学ただ乗り論の影響と効果/日本の企業研究所のアメリカへの進出/ブッシュ・パラダイムの破綻? |
6 アメリカは科学の中心であり続けるか 169 |
科学の中心は常に移動する/科学における中心-周辺仮説/ドイツからアメリカへ/アメリカに中心はとどまるか |
日本-東アジア生産技術移転 178 |
技術導入から技術移転へ/日本からの技術移転/技術移転の諸相その方法/アジア的生産技術方式の成立/研究開発のアジアへの移転/民営化に向けて |
第五期 ポスト冷戦と<民営化のイデオロギー>一九九〇~二〇〇〇年代 195 |
1 冷戦構造崩壊の影響 196 |
混乱の中で |
2 冷戦科学から地球環境科学へ 199 |
地球環境科学/ISOによる企業の試み/ISOと環境保護/京都議定書 |
3 科学技術の民営化 206 |
日本の進むべき道/日米の民営化比較/クリントン政権の方向転換/バイオテクノロジー支持/特許反対の役割/生命の独占化に抗して |
4 科学技術基本計画 217 |
九〇年代日本の課題/日本.の科学技術の民営化・大学の法人化/大学側の反論/大学と市場/大学資本主義/ベンチャーキャピタル/大学の技術移転室、TLO/日本の特許重視政策 |
5 日米の研究開発費の国際比較 235 |
科学研究費/研究費の基本的矛盾/軍事予算というもの/研究費の出資構造と使用構造 |
結び世紀転換期から未来に向けて 243 |
1 ブッシュ・パラダイムの日米比較史 244 |
ブッシュ・パラダイムは実現したか |
2 科学技術の国際競争力 249 |
基礎科学の国際競争力/産業技術の国際評価/人材の移動と多国籍化/日本の研究人材計画/二一世紀に入ってーブッシュ・ネオコン政権の超保守主義イデオロギー |
3 グローバリゼーション 260 |
「グローバリゼーション」の意味するところ/楽観論で語られる科学技術のグローバリゼーション |
4 社会主義倒れて、それでも科学技術を 264 |
社会主義体制の崩壊がもたらしたもの/市民の欲する科学技術とは |
あとがき 267 |
注 |
索引 |
まえがき 3 |
アメリカとの競争/戦後日米比較科学技術史/世界から日本への時代区分/イデオロギーと科学技術/日米時代区分の対照 |
第一期 科学果てしなきフロンティア-ブッシュ・パラダイムと戦後の再出発一九四五~一九五七 15 |
1 ブッシュ・パラダイムー基礎科学と経済成長の間 16 |
科学政策と産業政策を結ぶもの/基礎科学の牙城-全米科学財団 |
2 冷戦と研究 21 |