第Ⅰ部 非平衡系の現象論的なダイナミクス 1 |
1 刺激・応答の一般論 3 |
1.1 はじめに 3 |
1.2 線形系 3 |
1.3 クラマース・クローニッヒの関係 8 |
2 共鳴型スペクトルと緩和型スペクトル 13 |
2.1 はじめに 13 |
2.2 誘電スペクトロスコピー 13 |
2.3 共鳴型と緩和型スペクトル 17 |
2.4 非線形誘電応答の現象論 27 |
3 非平衡状態(緩和現象)の熱力学 35 |
3.1 内部変数 35 |
3.2 非平衡状態の自由エネルギー 38 |
3.3 内部変数の緩和過程 40 |
3.4 緩和強度の定符号性 47 |
3.5 周波数応答関数の虚部とエネルギーの散逸 52 |
3.6 緩和時間の分布 54 |
練習問題3 60 |
第Ⅱ部 非平衡系の分子論的なダイナミクス:ブラウン運動 61 |
4 ブラウン運動とランジュバン方程式 |
4.1 はじめに 63 |
4.2 ブラウン運動(より一般にランダムな分子運動)の表現法 64 |
4.3 ランジュバン方程式 65 |
4.4 電気回路に関するランジュバン方程式(電気伝導) 68 |
練習問題4 70 |
5 ブラウン粒子の揺らぎ 71 |
5.1 平均二乗変位 71 |
5.2 ランジュバン方程式による〈x2〉の計算 71 |
5.3 ランダムウォークの問題としての取り扱い:気体分子運動論的 |
解析 73 |
5.4 拡散方程式による取り扱い 74 |
5.5 ランダムウォークと拡散方程式 76 |
練習問題5 79 |
6 揺らぎの記述法(ウィーナー・ヒンチンの定理) 81 |
6.1 相関関数 81 |
6.2 自由なブラウン粒子の揺らぎのスペクトル 85 |
6.3 電気回路における電圧揺らぎ(ナイキストの定理) 87 |
6.4 光電場の揺らぎ測定――動的光散乱 90 |
6.5 動的構造因子とvan Hoveの空間時間相関関数 94 |
練習問題6 96 |
7 フオッカー・プランク方程式と拡散方程式 97 |
7.1 ブラウン運動の2つの記述法 97 |
7.2 フォッカー・プランク方程式の導出 97 |
7.3 拡散方程式 100 |
7.4 クラマース方程式:より一般的なブラウン運動に対する確率分布の |
発展方程式 102 |
練習問題7 104 |
8 反応速度論(2状態モデルのダイナミクス) 105 |
8.1 2状態モデルの化学反応速度論としての取り扱い 105 |
8.2 緩和時間の分子論的計算 107 |
8.3 粒子の摩擦係数が小さいとき 108 |
8.4 粒子の摩擦係数が大きいとき 109 |
8.5 一般の場合 110 |
9 ブラウン粒子についての揺動散逸定理 113 |
9.1 第一種の揺動散逸定理 113 |
9.2 第二種の揺動散逸定理 115 |
9.3 複素分極率 116 |
練習問題9 117 |
10 一般化されたランジュバン方程式と揺動散逸定理 119 |
10.1 ランジュバン方程式の問題点 119 |
10.2 ランジュバン方程式の一般化(非マルコフ化) 120 |
10.3 外力に対する応答 121 |
10.4 外力がないときの揺らぎ 122 |
第Ⅲ部 熱力学変数の揺らぎと時間相関 123 |
11 揺らぎの熱力学的理論 125 |
11.1 最小仕事と揺らぎ 125 |
11.2 多変数のガウス分布 128 |
練習問題11 129 |
12 周波数応答関数と相反定理 131 |
12.1 多変数の刺激―応答関係 131 |
12.2 相関関数と緩和関数 133 |
12.3 “物質関数”としての周波数応答関数の間の関係式 136 |
12.4 不可逆過程の熱力学(多変数の場合) 141 |
12.5 相反定理に対する外部磁場の効果 144 |
練習問題12 147 |
参考文献 149 |
練習問題解答 151 |
索引 161 |