まえがき ⅲ |
第1部 総論:研究にまつわる基本的なこと |
第1章 研究とそれを支える科学的方法との関係 2 |
「研究」とは何だろうか 3 |
好奇心が研究生活を支える 3 |
この本の目的 4 |
研究生活に入るために変えていただきたいこと 4 |
研究生活とは「科学」を実践することである 6 |
「科学的行動」とは・・・・「科学」を実践すると考え方はこうなる 6 |
「科学」って何 7 |
「科学」を意味することばの周辺 9 |
「科学的記述」に要求される条件 9 |
「現象」を確実にとらえることが科学の始まり 10 |
新聞記事にみる「科学性」を検証してみよう 16 |
現象に続く事柄―「解釈」 19 |
解釈から説へ 21 |
第2章 方法の違いからみる研究 29 |
実験方法の発展からみた研究の種類 29 |
医学系論文の構成 34 |
第3章 わかるための基本としての整理 35 |
研究の「質」と「量」 35 |
質的な整理 35 |
量的な整理 40 |
測定技術の改良 40 |
第4章 理解の枠組が変わること―天動説と地動説 43 |
理解の枠組(パラダイム)とは 43 |
パラダイムの置き換わりをもたらす条件 43 |
高度な説への情熱,権威 44 |
壮大なパラダイム変更―天体の運行に関する「天動説」と「地動説」の変遷 45 |
両説の変遷と説の優位性 61 |
天動説地動説論争が生み出したもの 61 |
第5章 「科学」を伝える手段としてのことば―論理学入門 63 |
「専門用語」ということば 63 |
研究を人に伝えるということ 63 |
ことばとしての論理の妥当性 64 |
論を組み立てる―論理形式と研究法 65 |
第2部 各論:研究の実践に向けて |
第6章 研究の実行 75 |
何を調べるか,それが問題だ 75 |
興味を持続できるテーマを選ぶ 75 |
研究を進行させるためのプロセス 76 |
研究生活の確立 76 |
種々の研究の特徴 77 |
基礎研究と応用研究 79 |
公衆衛生学の分野で使われる研究法(疫学調査) 82 |
第7章 文献と引用 85 |
文献って何 85 |
文献としてどんなものがあるの 85 |
文献の出典記載―早めにマスターせよ 88 |
文献の引用 98 |
再引用―初心者はやってはいけない 101 |
文献の実物確認の大変さ 102 |
インターネットによる文献検索 103 |
論文の価値の決まり方 104 |
第8章 アイデアの創出と実験 107 |
アイデア(着想)とは 107 |
アイデアを中心においた実験サイクル 107 |
アイデア創出法 108 |
アイデアの持続と実現―あきらめるな 121 |
第9章 仮説を立てる 125 |
仮説検証論理 hypothesis testing 125 |
第10章 実験をする 131 |
何のために実験をするの? 131 |
実験データの種類―質的データ qualitative dataと量的データ quantitative data 131 |
データ値の尺度 scaleと使える統計的手法 131 |
量的データの「計測」―確実な値を記録する 132 |
実験をやっていくには「実験ノート」が必須 133 |
予備実験と本実験 134 |
positive dataとnegative data 142 |
主張の確実さを高める方法の選択 143 |
決定的実験と補強的実験 145 |
十分条件―必要条件と特異的―非特異的条件の検討 146 |
研究の発展からみた実験サイクル 148 |
第11章 データのグラフ化と統計処理 149 |
実践的「実験サイクル」の確立 149 |
データ整理(分析)とはグラフ化で始まる 149 |
グラフ観察と検討 152 |
データ整理と統計学 154 |
記述統計学の利用―データ群を代表値(平均値と標準偏差)で表す 154 |
推計学の利用―有意差検定 155 |
第12章 発表原稿と論文の作成―概略 161 |
発表原稿の作成 161 |
発表時の服装 162 |
論文の作成(執筆) 162 |
最終原稿を仕上げるにあたって留意すべき事柄 162 |
第13章 エピローグ 167 |
データ捏造事件 167 |
索引 175 |