第1章 総論 |
1. コンクリート混和材料の技術の進展と今後の開発動向[友澤史紀] 3 |
1.1 はじめに 3 |
1.2 コンクリートの要求性能 3 |
1.3 混和材料の種類と作用・効果 4 |
1.3.1 混和剤 4 |
(1) ワーカビリティーの改善 4 |
(2) コンクリートの高強度化,高流動化 5 |
(3) 凝結・硬化速度の調整 6 |
(4) コンクリートの分離の抑制 6 |
(5) 乾燥収縮の低減 7 |
(6) 耐久性の改善 7 |
(7) 施工性の改善 8 |
(8) その他の混和剤 8 |
1.3.2 混和材 8 |
(1) 高炉スラグ微粉末 8 |
(2) フライアッシュ 9 |
(3) シリカフューム 9 |
(4) 膨張材 10 |
(5) その他の混和材 10 |
1.4 おわりに 11 |
2. セメント技術の変容と今後の開発動向[坂井悦郎,大門正機] 12 |
2.1 はじめに 12 |
2.2 セメント技術の変遷 13 |
2.3 汎用セメントと特殊セメント 16 |
2.4 セメント製造における環境対応 19 |
2.5 リサイクル社会とセメント 20 |
2.6 セメント技術の今後 22 |
2.7 おわりに 24 |
第2章 コンクリート用混和剤各論 |
1. AE剤[齋藤賢三] 29 |
1.1 はじめに 29 |
1.2 界面活性剤 31 |
1.2.1 界面活性作用 31 |
1.2.2 界面活性剤の分類と化学成分 33 |
(1) アニオン界面活性剤 33 |
(2) ノニオン界面活性剤 33 |
1.2.3 気泡作用 35 |
1.3 AE剤の作用と効果 35 |
1.3.1 空気量と気泡の分布 35 |
1.3.2 ワーカビリティー 36 |
1.3.3 フライアッシュと未燃焼炭素 36 |
1.3.4 耐久性の向上 38 |
1.4 使用上の注意 41 |
1.5 おわりに 41 |
2. 減水剤・AE減水剤[岡澤 智, 菅俣 匠] 44 |
2.1 はじめに 44 |
2.2 減水剤・AE減水剤の変遷 44 |
2.3 減水剤・AE減水剤の種類および品質規格 44 |
2.3.1 減水剤・AE減水剤の種類 44 |
(1) リグニンスルホン酸系 45 |
(2) オキシカルボン酸系(グルコン酸) 45 |
(3) ポリオール系 45 |
2.3.2 減水剤・AE減水剤の品質規格 45 |
2.4 減水剤・AE減水剤の作用と効果 46 |
2.4.1 減水剤・AE減水剤の作用 46 |
(1) リグニンスルホン酸 47 |
(2) オキシカルボン酸,ポリオール 48 |
2.4.2 減水剤・AE減水剤を使用したコンクリートの性質 49 |
2.5 減水剤・AE減水剤の使用上の注意点 50 |
2.6 おわりに 51 |
3. 高性能AE減水剤[太田 晃] 52 |
3.1 はじめに 52 |
3.2 種類 52 |
3.3 高性能AE減水剤の特性 52 |
3.4 用途 57 |
3.4.1 一般コンクリートの単位水量低減対策 57 |
3.4.2 高強度コンクリートの製造 57 |
3.4.3 超高強度コンクリートの製造 57 |
3.4.4 高流動コンクリートの製造 58 |
3.5 規格 58 |
3.6 作用機構 59 |
3.6.1 減水機構 59 |
3.6.2 高性能AE減水剤作用機構に及ぼす影響要因(分散に影響を与える因子) 61 |
3.7 高性能AE減水剤の使用上の留意点 62 |
3.8 おわりに 62 |
4. 流動化剤[水沼達也] 64 |
4.1 はじめに 64 |
4.2 流動化剤の種類と規格 65 |
4.2.1 流動化剤の構造と特徴 65 |
4.2.2 市販流動化剤とその種類 66 |
4.2.3 流動化剤の品質基準 66 |
4.3 流動化剤の作用機構 68 |
4.3.1 セメント粒子の分散 68 |
4.3.2 後添加効果 69 |
4.4 流動化コンクリートの使用目的 70 |
(1) 品質改善 70 |
(2) 施工性の改善 71 |
(3) 高強度・高品質コンクリート 71 |
(4) その他 71 |
4.5 流動化コンクリートの特徴と適用例 71 |
4.5.1 流動化コンクリートの施工性改善 72 |
4.5.2 流動化コンクリートの硬化物性 73 |
4.5.3 流動化コンクリートの製造および使用上の注意 73 |
4.6 おわりに 75 |
5. 分離低減剤[早川和良] 77 |
5.1 はじめに 77 |
5.2 分離低減剤の用途,種類および特性 77 |
5.3 水中不分離性混和剤 80 |
5.4 吹付けコンクリート用粉じん低減剤 82 |
5.5 高流動コンクリート用分離低減剤(増粘剤) 83 |
5.6 おわりに 85 |
6. 起泡剤・発泡剤[小川秀男] 86 |
6.1 はじめに 86 |
6.2 起泡剤 86 |
6.2.1 起泡作用と泡の安定性 86 |
6.2.2 起泡剤の分類・種類 88 |
(1) 合成界面活性剤 88 |
(2) 樹脂石けん系気泡剤 89 |
(3) 蛋白系界面活性剤 89 |
6.3 発泡剤 89 |
6.3.1 発泡剤の種類と添加量 89 |
6.3.2 発泡剤の使用上の注意 91 |
6.4 気泡コンクリート 91 |
6.4.1 気泡コンクリートの歴史 91 |
6.4.2 気泡コンクリートの製造方法 92 |
(1) プレフォーム方式 92 |
(2) ミックスフォーム方式 92 |
(3) アフターフォーム(ポストフォーム)方式 92 |
6.4.3 気泡コンクリートの用途 92 |
6.4.4 気泡コンクリートの特性 92 |
(1) 圧縮強度,弾性係数,クリープ 92 |
(2) 乾燥収縮率,吸水性および耐久性 93 |
(3) 断熱性および耐火性 93 |
(4) ALCの特性 93 |
6.5 おわりに 94 |
7. 凝結・硬化調節剤[牧 保峯,三浦義雅] 96 |
7.1 はじめに 96 |
7.2 凝結・硬化調節剤の種類 96 |
7.3 促進剤 98 |
7.3.1 促進剤の作用機構 98 |
7.3.2 促進剤の特性 98 |
7.3.3 促進剤の用途 98 |
7.3.4 促進剤使用時の注意 98 |
7.4 遅延剤 99 |
7.4.1 遅延剤の作用機構 99 |
7.4.2 遅延剤の特性 101 |
7.4.3 遅延剤の用途 101 |
7.4.4 遅延剤使用時の注意 101 |
7.5 超遅延剤 101 |
7.5.1 超遅延剤の作用機構 101 |
7.5.2 超遅延剤の特性 101 |
7.5.3 超遅延剤の用途 103 |
7.5.4 超遅延剤使用時の注意 104 |
7.6 凝結・硬化調節剤の技術的課題と最近の動向 104 |
7.6.1 促進剤の技術的課題 104 |
7.6.2 遅延剤(超遅延剤)の技術的課題 104 |
7.6.3 凝結・硬化調節剤に関する最近の動向 104 |
8. 急結剤[五味秀明] 106 |
8.1 はじめに 106 |
8.2 吹付けコンクリートの歴史 106 |
8.3 急結剤の種類とその作用機構 108 |
8.4 各種急結剤の物理的性質 110 |
8.5 吹付けコンクリートの性状 112 |
8.6 おわりに 116 |
9. 防錆剤[伊部 博] 119 |
9.1 はじめに 119 |
9.2 防錆剤の種類および構造 121 |
9.3 防錆剤の特性,作用機構 121 |
9.3.1 塩分による鉄筋の腐食と防食 121 |
(1) 鉄筋の腐食 121 |
(2) 塩化物存在下での鉄筋の腐食 123 |
(3) 鉄筋の腐食に及ぼすその他の要因 124 |
(4) 鉄筋の防食 124 |
9.3.2 防錆剤の腐食抑制機構 124 |
9.3.3 防錆剤の規格と性能 126 |
9.4 防錆剤の用途と使用上の注意 126 |
9.5 防錆剤の開発動向および技術課題と今後の展望 131 |
10. 防水剤[斉藤 仁] 135 |
10.1 はじめに 135 |
10.2 日本における歴史と仕様書での触れられ方について 135 |
10.3 防水理論について 136 |
10.4 試験方法,規格について 138 |
10.5 防水剤の種類 138 |
10.6 各種防水剤の特徴 140 |
10.6.1 無機系防水剤 140 |
(1) 塩化カルシウム系 140 |
(2) ケイ酸ソーダ(水ガラス)系 140 |
(3) ケイ酸(シリカ)質粉末系 140 |
10.6.2 有機系防水剤 140 |
(1) 高級脂肪酸塩系 140 |
(2) パラフィンエマルション系,アスファルトエマルション系 142 |
(3) ポリマーディスパージョン系 142 |
(4) 水溶性ポリマー系 143 |
10.6.3 ポリマーセメント系塗膜形成防水材 143 |
10.7 おわりに 144 |
11. 収縮低減剤[富田六郎] 146 |
11.1 はじめに 146 |
11.2 乾燥収縮低減材料の開発 146 |
11.2.1 材料開発の経緯 146 |
11.2.2 有機系収縮低減剤の開発 147 |
11.3 収縮低減剤の種類と構造 147 |
11.4 収縮低減剤の作用機構 151 |
11.5 コンクリートの性能 153 |
11.5.1 乾燥収縮性状 153 |
11.5.2 自己収縮 154 |
11.5.3 長期耐久性 155 |
11.5.4 ひび割れ抵抗性 156 |
11.6 構造物への適用例 158 |
11.6.1 建築物(外壁) 158 |
11.6.2 床スラブ 159 |
11.6.3 吹付けコンクリート 160 |
11.7 おわりに 161 |
12. グラウト用混和材料[小川秀男] 163 |
12.1 はじめに 163 |
12.2 グラウトに要求される性能 164 |
12.3 セメントモルタルを主体としたグラウト 164 |
12.3.1 プレパックドコンクリート用注入モルタル 164 |
(1) 注入モルタルに要求される性能 164 |
(2) 注入モルタルに使用する混和剤 165 |
12.3.2 無収縮グラウトおよび膨脹モルタル 166 |
(1) 無収縮グラウト材に要求される性能 167 |
(2) 無収縮グラウト材に使用されるセメント,骨材 167 |
(3) 無収縮グラウト材に使用される混和剤(材) 168 |
12.3.3 裏込めグラウト 169 |
(1) 裏込めグラウトに要求される性能 169 |
(2) 裏込めグラウトに使用される結合材,混和剤(材) 170 |
12.4 セメントスラリーを主体としたグラウト 171 |
12.4.1 岩盤,地盤注入用グラウト 171 |
12.4.2 PCグラウト 172 |
(1) PCグラウトに要求される性能 172 |
(2) PCグラウト用混和剤 172 |
(3) ねじ節鉄筋継手用グラウト 173 |
12.5 おわりに 174 |
13. その他の混和剤[大川 裕] 176 |
13.1 はじめに 176 |
13.2 防凍剤・耐寒剤 176 |
13.2.1 概要 176 |
13.2.2 防凍剤・耐寒剤の作用機構 176 |
13.2.3 耐寒剤の使用条件とコンクリートの特性 177 |
13.3 膨張コンクリート用特殊混和剤 179 |
13.3.1 概要 179 |
13.3.2 膨張コンクリート用特殊混和剤の作用機構 180 |
13.3.3 コンクリートの特性 180 |
13.3.4 問題点および今後の動向 181 |
13.4 水和熱低減剤 181 |
13.4.1 概要 181 |
13.4.2 作用機構と効果 182 |
13.4.3 コンクリートの特性 182 |
13.4.4 問題点および今後の動向 183 |
13.5 エフロレッセンス防止剤 183 |
13.5.1 概要 183 |
13.5.2 エフロレッセンス防止剤の作用機構 183 |
13.5.3 コンクリートの特性 183 |
13.5.4 問題点および今後の動向 183 |
13.6 凝結コントロール剤 184 |
13.6.1 概要 184 |
13.6.2 アジテータ車ドラム洗浄剤 185 |
13.6.3 スラッジの有効利用 185 |
13.6.4 戻りコンクリートの再利用 186 |
13.6.5 問題点および今後の動向 187 |
13.7 アルカリ骨材反応抑制剤 187 |
13.7.1 概要 187 |
13.7.2 アルカリ骨材反応抑制剤の効果 188 |
13.7.3 問題点と今後の課題 188 |
第3章 コンクリート用混和材各論 |
1. 膨張材[副田孝一] 193 |
1.1 はじめに 193 |
1.2 膨張材の種類と膨張機構 193 |
1.3 膨張材の品質規格 194 |
1.4 膨張コンクリートの特性 195 |
1.5 適用例と開発動向 198 |
2. 超微粉末(シリカフューム,高炉スラグ,フライアッシュ,石灰石)[羽原俊祐,小早川真] 201 |
2.1 はじめに 201 |
2.2 日本のセメントと欧州のセメント 203 |
2.3 微粉末の特徴 206 |
2.3.1 微粉末の物理的化学的性質 206 |
2.3.2 製造方法 208 |
(1) 高炉スラグ微粉末 208 |
(2) フライアッシュ 209 |
(3) シリカフューム 210 |
(4) 石灰石微粉末 210 |
(5) 籾殻灰 210 |
2.3.3 コンクリート用混和材関連規格 210 |
(1) JIS A 6201-1999 コンクリート用フライアッシュ 210 |
(2) JIS A 6206-1997 コンクリート用高炉スラグ微粉末 211 |
(3) JIS A 6207-2000 コンクリート用シリカフューム 212 |
(4) その他の混和材に関する規格 212 |
2.4 セメント・コンクリートへの利用 212 |
2.4.1 微粉末の使用分野および効果 212 |
2.4.2 耐久性関連 214 |
2.4.3 高性能AE減水剤と微粉末 216 |
2.5 おわりに 217 |
3. 結合材[髙橋 茂] 220 |
3.1 はじめに 220 |
3.2 セメント 220 |
3.3 セメントの水和と硬化体の空隙量 221 |
3.4 結合材の流動性 225 |
3.5 石灰石微粉末 226 |
3.6 おわりに 228 |
4. ポリマー混和剤[大濱嘉彦] 230 |
4.1 はじめに 230 |
4.2 ポリマー混和剤の種類,化学構造および特性 231 |
4.2.1 水性ポリマーディスパージョン 232 |
4.2.2 再乳化形粉末樹脂 233 |
4.2.3 水溶性ポリマー 234 |
4.2.4 液状ポリマー 235 |
4.3 ポリマー混和剤の作用機構とポリマーセメントコンクリートおよびモルタルの性質 235 |
4.3.1 ポリマー混和剤の作用機構 235 |
(1) 水性ポリマーディスパージョンの作用機構 235 |
(2) 再乳化形粉末樹脂の作用機構 237 |
(3) 水溶性ポリマーの作用機構 237 |
(4) 液状ポリマーの作用機構 237 |
4.3.2 ポリマーセメントコンクリートおよびモルタルの性質 238 |
4.4 ポリマー混和剤の使い方とポリマーセメントコンクリートおよびモルタルの用途 243 |
4.4.1 ポリマー混和剤の使い方 243 |
(1) 配合設計上の注意事項 243 |
(2) 施工上の注意事項 244 |
4.4.2 ポリマーセメントコンクリートおよびモルタルの用途 245 |
4.5 ポリマー混和剤の開発動向 245 |
第4章 コンクリート関連ケミカルス |
1. コンクリート用塗布材料[安達良光] 257 |
1.1 はじめに 257 |
1.2 コンクリート構造物の劣化原因 258 |
1.2.1 中性化 258 |
1.2.2 塩害 259 |
1.2.3 アルカリ骨材反応 259 |
1.2.4 凍害 260 |
1.2.5 複合劣化 260 |
1.3 コンクリート用塗布材料 260 |
1.3.1 塗布塗料の選択 260 |
1.3.2 塗装目的別の塗装仕様 261 |
1.3.3 塩害対策用新設物塗装仕様 263 |
1.3.4 塩害対策用既設物補修塗装 267 |
(1) 点検および補修,劣化防止の必要性の判定 267 |
(2) 補修および劣化防止 267 |
(3) 補修材料 268 |
1.3.5 アルカリ骨材反応の防止対策 269 |
1.3.6 環境対策塗装仕様 271 |
1.3.7 景観保持対策用塗装仕様 272 |
1.4 おわりに 272 |
2. 静的破砕剤[石井四郎] 274 |
2.1 はじめに 274 |
2.2 静的破砕剤の成分と性能 274 |
2.2.1 静的破砕剤としての要求性能 274 |
2.2.2 市販静的破砕剤の成分 276 |
2.2.3 静的破砕剤の種類 277 |
2.2.4 静的破砕剤の性能 278 |
2.3 静的破砕剤の破砕機構 279 |
2.4 施工手順 281 |
2.5 鉄筋コンクリートの破砕方法 282 |
2.6 静的破砕剤の新用途 283 |
2.7 おわりに 284 |
3. ひび割れ補修材料[地頭薗博] 286 |
3.1 はじめに 286 |
3.2 ひび割れ補修工法 287 |
3.2.1 表面処理工法 292 |
3.2.2 注入工法 292 |
(1) 手動式,機械式注入工法 292 |
(2) 低圧注入工法 294 |
3.2.3 充填工法 294 |
3.2.4 その他の工法(浸透性防水剤の塗布工法) 294 |
3.3 ひび割れ補修材料 294 |
3.3.1 有機系ひび割れ補修材料 294 |
3.3.2 セメント系およびポリマーセメント系補修材料 298 |
3.4 おわりに 303 |
第1章 総論 |
1. コンクリート混和材料の技術の進展と今後の開発動向[友澤史紀] 3 |
1.1 はじめに 3 |
1.2 コンクリートの要求性能 3 |
1.3 混和材料の種類と作用・効果 4 |
1.3.1 混和剤 4 |