はじめに V |
0 素粒子、弦、そしてDブレーンへ 1 |
素粒子物理学の問題と弦理論 2 |
Dブレーンとは? 7 |
本書の構成 12 |
1 ソリトンと素粒子物理学 15 |
1.1 ソリトンとは? 16 |
場の理論とソリトン 16 |
素粒子物理学と場の理論 19 |
素粒子とソリトンの違い 21 |
1.2 場の理論の対称性とソリトン 24 |
対称性の破れとタキオン・真空凝縮 24 |
自発的対称性の破れによるソリトンの出現 29 |
渦:2次元空間のソリトン 33 |
非可換ゲージ理論とモノポール:3次元空間のソリトン 38 |
1.3 ソリトンの重要性:その観測と双対性 41 |
ソリトンを観測する:モノポールと大統一理論 41 |
双対性とソリトン:場の理論の困難の解決に向けて 45 |
2 ソリトンの次元、弦理論の次元 53 |
2.1 ソリトンの次元とブレーンワールド 54 |
ソリトンと次元 54 |
宇宙ひも:3次元空間の渦ひも 56 |
ブレーンワールド 58 |
ソリトンの上に「住む」 59 |
2.2 弦理論における高次元時空の現れとコンパクト化 62 |
弦理論の種類 63 |
弦理論のスペクトル:われわれの世界の粒子と弦との関係 66 |
時空のコンパクト化 70 |
コンパクト化と統一理論 73 |
3 Dブレーン 75 |
3.1 弦理論のソリトンはブラックホール 76 |
電子と電磁場、弦とテンソル場 76 |
弦理論の運動方程式 78 |
ブラックホール 80 |
弦理論のソリトン=電荷をもったブラックブレーン 83 |
磁荷を持ったブラックブレーン 85 |
3.2 Dブレーンの登場 86 |
Dブレーン:弦の端の乗る空間 87 |
ブラックブレーンとDブレーン 90 |
弦理論のソリトンの意義:弦とDブレーンを入れ替える対称性 92 |
4 Dブレーンの力学 95 |
4.1 運動・合体するDブレーン 96 |
運動するDブレーン 96 |
合体するDブレーン 98 |
4.2 Dブレーン上の非可換ゲージ理論とソリトン 101 |
非可換ゲージ理論を生み出すDブレーン 101 |
モノポールを見る:Dブレーンにより新ソリトンの予言 103 |
4.3 Dブレーンの消滅・生成とタキオン凝縮 107 |
Dブレーン・反Dブレーンの対消滅 108 |
Dブレーンの生成 110 |
交差するDブレーンの組み換え 111 |
5 ブレーンワールド:応用I 115 |
さまざまなDブレーンの応用 115 |
「ブレーンワールド」:素粒子標準模型を越えて 116 |
標準模型と階層性問題 117 |
ブレーンワールドとは 120 |
ブラックホールを実験でつくる 123 |
曲がった余剰次元による階層性問題の解決 125 |
弦理論とブレーンワールド 128 |
6 高次元インフレーション宇宙論:応用II 133 |
インフレーション宇宙論 134 |
Dブレーンの運動とインフレーション 136 |
インフレーションの終了とDブレーンの対消滅 137 |
この世はなぜ4次元か? 141 |
7 ブラックホールのエントロピー:応用III 143 |
ブラックホールと量子力学 144 |
ブラックホールを表すDブレーン配置 147 |
Dブレーンによるエントロピーの導出 149 |
8 ホログラフィーとQCD:応用IV 153 |
QCDと弦理論 154 |
トフーフトのラージIV極限:グルーオンから弦の世界膜へ 158 |
ゲージ/重力対応:非可換ゲージ理論と重力理論の等価性 165 |
重力理論の有効性とラージN極限の出現 169 |
重力を用いたクォーク間ポテンシャルの導出 171 |
ゲージ/重力対応における対称性の一致 173 |
QCDの理解に向けて 175 |
9 究極理論の記述に向けて 181 |
弦理論の定義? 182 |
Dブレーンとその次元 184 |
M理論:11次元時空の出現 187 |
マトリック理論:DOブレーンがつくるM理論 191 |
弦理論のさらなる発展、そして究極理論の構築に向けて 194 |
関連図書・参考文献 199 |
索引 203 |