はじめに i |
序章 世界を分析する四つの見方 1 |
1 国際社会からグローバル社会へ 2 |
国際社会の基本的な性格 3 |
争点の多様化 4 |
行為主体の多様化 6 |
2 国際関係を分析する四つの見方 9 |
国際関係の現実の可変性―構造による制約と構造からの自由 10 |
「客観的な世界」と「主観的な世界」 13 |
ラショナリズムとコンストラクティヴィズム 16 |
3 本書のねらい 19 |
第Ⅰ部 国際関係の見方 |
第1章 リアリズム 24 |
1 リアリズムと考え方―構造による制約 25 |
アナーキーと安全保障のジレンマ 25 |
リアリズムの政治観と力 30 |
制限戦略としての国益と勢力均衡政策 33 |
2 ネオ・リアリズム―「客観的な世界」を説明する 36 |
二極による安定 36 |
覇権による安定 40 |
ネオ・リアリズムをめぐる議論―国家はいつも攻撃的なのか 42 |
3 古典的なアプローチの再評価― 「主観的な世界」を理解する 44 |
英国学派からの挑戦 45 |
状況の倫理という考え方 47 |
第2章 リベラリズム 52 |
1 リベラリズムの考え方―構造からの自由 53 |
市場リベラリズム 54 |
現代の市場リベラリズム―相互依存論 55 |
制度的リベラリズム 58 |
現代の制度的リベラリズム―国際レジーム論 60 |
共和制リベラリズム 63 |
現代の共和制 リベラリズム―民主主義平和論 64 |
2 ネオ・リアリズム―「客観的な世界」をめぐる説明 66 |
アナーキーな構造における協調 67 |
国際レジームの効用 70 |
ネオ・ネオ論争 72 |
3 コンストラクティヴィズム 74 |
アイデアを原点として 76 |
行為主体と構造の相互作用 81 |
国際関係の構造的変化 84 |
第Ⅱ部 国際社会のすがた |
第3章 安全保障 92 |
1 歴史的展開―冷戦からポスト冷戦へ 93 |
冷戦のはじまり 94 |
デタントの到来 97 |
冷戦の終焉と冷戦後の混迷 99 |
2 事例分析① 人道的介入 102 |
人道的介入とは何か 102 |
ポスト冷戦期における人道的介入の特徴 103 |
ボスニアへの介入 105 |
ソマリアへの介入 106 |
コソヴォへの介入 107 |
理論的分析― なぜ人道的介入が正当性を持ったのか 109 |
3 事例分析② 9.11 テロ事件と反テロ国際協調 113 |
9.11 とテロ 113 |
9.11 テロ事件をめぐる国際関係 116 |
反テロの国際レジーム 120 |
理論的分析―なぜ反テロの国際協調が成立したのか 123 |
第4章 国際経済関係 132 |
1 歴史的展開 133 |
国際レジームとしてのプレトンウッズ・GATT体制 133 |
国際レジームの揺らぎ 139 |
グローバル化の進展と複合的な影響 145 |
2 事例分析① グローバル化と反グローバリズム―WTO閣僚会議の失敗 150 |
グローバル化とは何か 150 |
WTOとグローバル化 152 |
理論的分析―なぜWTOラウンドの立ち上げは失敗したのか 155 |
3 事例分析② 東アジアの地域主義―東アジア共同体へ? 159 |
地域主義とは何か 159 |
地域主義の効用 162 |
東アジア地域主義の展開 165 |
理論的分析―なぜ東アジアで地域主義政策が転換したのか 166 |
第5章 地球環境 174 |
1 歴史的展開―地球環境問題への対応 175 |
経済成長と環境問題 175 |
環境外交の始まり 177 |
持続可能な開発の原則 178 |
2 事例分析① 地球環境レジームの形成―オゾン層の保護と気候変動の防止 180 |
オゾン層保護レジーム 182 |
気候変動防止レジーム 184 |
理論的分析―なぜ地球環境レジームの形成は可能になったのか 187 |
3 事例分析② 国際開発援助レジームの変容 192 |
世界銀行による開発援助 192 |
市民社会からの批判 194 |
世界銀行の改革と持続可能な開発 197 |
理論的分析―なぜ世界銀行は国際開発援助レジームを修正したのか 200 |
第6章 人 権 206 |
1 歴史的展開 207 |
人権とは何か 208 |
国際政治における人権 208 |
人権の国際問題化―第二次世界大戦から戦後へ 209 |
冷戦期における人権 211 |
冷戦後における人権 213 |
2 事例分析① 難民の保護とUNHCR 218 |
国際難民レジームの誕生 219 |
冷戦期における国際難民レジーム 221 |
冷戦後における国際難民レジーム 222 |
理論的分析―なぜ国際難民レジームが変化したのか 225 |
3 事例分析② 企業の社会的責任 225 |
CSR の意味と意義 229 |
CSRにおける人権 231 |
企業の規制をめぐる動き 232 |
反グローバリズムへの多様な対応 233 |
理論的分析―CSRはなぜ広まり、どのような影響を及ぼしているのか 238 |
終 章 世界のゆくえと理論的な見方 243 |
1 世界のゆくえと四つの見方 244 |
2 国際関係の方向性 246 |
3 国際関係の基本的構造の変化 249 |
4 理論的な見方の運用 251 |
5 分析の技法 253 |
引用 ・ 参考文献 259 |
事項索引 271 |
人名索引 277 |