はじめに 5 |
第1章 薬創りは『健康と病気の違いを知ること』から始まる 17 |
健康と病気の違い、そして治療 18 |
インスリン物語 21 |
なぜ効くのかわからなかった薬たち 22 |
日本発の画期的新薬開発物語-狙い撃ちでできた薬たち 35 |
薬学のススメ-明日に向かってススメ! 46 |
コラム1-1 ニトログリセリンとバイアグラは一緒に飲んじゃダメ 33 |
第2章 薬を合成する-薬創りに王道なし、薬の創造から製造まで- 49 |
これまでの医薬品誕生の経緯 50 |
新薬創出の新展開 60 |
医薬品合成における社会要請 68 |
これからの薬合成に求められるもの 75 |
第3章 薬のターゲットタンパク質の構造を決定する 77 |
タンパク質の立体構造を見る 78 |
タンパク質分子の構造の成り立ち 80 |
タンパク質の機能は、立体構造によって決まる 87 |
X線結晶構造解析は顕微鏡と似ている 89 |
結晶の解析よりも、解析用の結晶作りのほうが難しい? 93 |
病気からみんなを守るための最前線基地のSpring-8 99 |
分解能が上がればごく小さな水素原子も見える 102 |
時間分割X線結晶解析で、瞬間をとらえる 104 |
膜タンパク質の立体構造研究は、残されたフロンティア 105 |
第4章 薬をデザインする-勘と経験からコンピュータナビゲーションへ- 109 |
薬のデザインとは 111 |
鍵と鍵穴 112 |
医薬品のデザイン 116 |
薬の"種"となる化合物を探す 127 |
薬のデザインに求められるもの 141 |
第5章 薬がなぜ効くかを調べる 143 |
薬の作用点を探る 144 |
モルヒネ研究の歴史にみる薬理学の手法 145 |
オピオイド受容体の発見 147 |
薬や遺伝子をツールにした生体や病気のメカニズムの解明 148 |
イオンチャネルゲノム創薬 151 |
イオンチャネル創薬の将来 167 |
第6章 抗ウイルス剤の開発 169 |
もう感染症は怖くない? 170 |
ウイルスってバイキン? 171 |
ウイルスのライフサイクル 172 |
ウイルスはどうやって増殖するか 174 |
ウイルスのタンパク質の機能を解明してウイルス退治 175 |
ウイルス(HIV-1)のタンパク質を標的とする抗ウイルス剤 176 |
抗HIV-1剤の開発研究から学べること 183 |
抗ウイルス剤開発のカギ、膜融合 184 |
ウイルスの酵素タンパク質を標的とする 193 |
新興・再興感染症が頻発する時代をむかえて 194 |
第7章 日本発 世界が驚いたアルツハイマー病治療薬の開発 197 |
アルツハイマー病とは 197 |
コリン仮説 198 |
研究の出発点になる種(シード)化合物の発見 201 |
世界最強の化合物 201 |
ドネペジルへの展開 202 |
ドネペジルの薬理作用 203 |
ドネペジルの臨床試験 206 |
世界で承認されているアルツハイマー病治療薬 209 |
ファーマドリーム(創薬の夢) 210 |
第8章 生体防御の仕組みから抗菌剤を創る-平成版ガマの油の話- 213 |
抗菌性ペプチド・マガイニンの発見 214 |
いろいろな微生物に効く抗菌性ペプチド 216 |
プラスマイナスで細菌を識別 217 |
膜に孔を開けるペプチド 221 |
劇的な効果を生み出す二つのペプチドの組み合わせ 225 |
DNAを標的とする抗菌性ペプチド 227 |
膜もDNAも標的とする欲張り抗菌性ペプチド 229 |
抗菌性ペプチドから抗菌剤を創る試み 230 |
第9章 体の中の薬の動きを自由にあやつる 233 |
薬と医薬品の違い 234 |
体の中の薬の動きと剤形そしてDDS 235 |
ターゲティング-薬の標的を狙い撃ちするDDS 239 |
DDSのバイオ医薬品への応用 257 |
DDSのDNA医薬品への応用-遺伝子を薬にする 263 |
コラム9-1 三ヶ月に一回投与するだけのガンの薬 238 |
コラム9-2 ニールリッヒと日本人 246 |
コラム9-3 わざと血管を詰まらせるDDS 253 |
コラム9-4 体の外からも薬の動きはあやつれる 256 |
コラム9-5 世界最初の遺伝子治療でも活躍した名脇役DDS 264 |
第10章 ゲノムで変わる医療、創薬 271 |
「ゲノム創薬」と「テーラーメイド医療」 272 |
ヒトゲノムの解読がもたらすもの 274 |
テーラーメイド医療-ゲノム情報を用いた臨床医学への応用 278 |
ゲノム創薬-ゲノム情報を用いた創薬への応用 281 |
薬理ゲノミクスの具体例 284 |
ゲノム創薬の具体例 286 |
今後の発展 290 |
おわりに 292 |
執筆担当者一覧 294 |
さくいん 301 |
はじめに 5 |
第1章 薬創りは『健康と病気の違いを知ること』から始まる 17 |
健康と病気の違い、そして治療 18 |
インスリン物語 21 |
なぜ効くのかわからなかった薬たち 22 |
日本発の画期的新薬開発物語-狙い撃ちでできた薬たち 35 |