第1章 破壊事故の調査と解析技術 |
1.1 破壊事故調査の目的 1 |
1.2 破壊のメカニズム 2 |
1.3 破壊のプロセス 5 |
1.4 寿命予測と余寿命予測 6 |
1.5 破壊形態と破面の調査 7 |
1.6 機器の設計と製作の調査 9 |
1.7 機器の負荷履歴,環境と材料の調査 10 |
1.8 破壊事故の原因解析 11 |
1.9 詳細破壊解析 12 |
第2章 破壊モード,損傷モードと事例 |
破壊モード,損傷モードと事例 15 |
第3章 脆性破壊(金属がガラスのように割れる) |
基礎知識 脆性破壊 29 |
3.1 リバティー船の脆性破壊(1943年) 31 |
3.2 水添脱硫装置反応塔の脆性破壊(1980年) 37 |
3.3 強化ガラス製食器の破損(1999年) 48 |
第4章 疲労破壊(金属疲労は勤続疲労) |
基礎知識 疲労破壊 53 |
4.1 ジェット旅客機コメットの空中分解(1954年) 55 |
4.2 御巣鷹山の日航ジャンボ機の墜落(1985年) 62 |
4.3 エルアル機のヒューズピン破断による墜落(1992年) 69 |
4.4 H-IIロケット8号機打上げ失敗(1999年) 75 |
4.5 原子力発電所蒸気発生器の伝熱細管破断(1991年) 85 |
4.6 高速増殖原型炉もんじゅの二次系ナトリウム漏洩(1995年) 92 |
第5章 クリープ破壊(金属は高温使用で伸びて壊れる) |
基礎知識 クリープ破壊 101 |
5.1 火力発電所蒸気タービンロータのバースト(1974年) 103 |
5.2 火力発電所高温再熱蒸気管の噴破(1985年) 112 |
5.3 重油脱硫装置加熱炉の火災(2004年) 122 |
第6章 応力腐食割れ(銹びないステンレス鋼が腐食で割れる) |
基礎知識 腐食,応力腐食割れ 131 |
6.1 スクーバ用アルミニウム合金製容器の破裂(2000年) 135 |
6.2 原子力発電所のトラブル隠し(2002年) 146 |
6.3 ステンレス鋼の耐食成分含有量低下によるプレート型熱交換器の応力腐食割れ 155 |
6.4 塩化ビニルテープの熱分解によるステンレス鋼製配管の外面応力腐食割れ 158 |
第7章 エロージョン/コロージョン(材料は水の流れで削られる) |
基礎知識 エロージョン/コロージョン,エロージョン 169 |
7.1 原子力発電所二次系配管のギロチン破断(1986年) 170 |
7.2 原子力発電所の配管破裂で蒸気噴出(2004年) 176 |
7.3 H-IIAロケット6号機打上げ失敗(2003年) 189 |
第8章 材料劣化(材料も人と同様に老化する) |
基礎知識 材料劣化 201 |
8.1 加熱管の侵炭による損傷(2004年) 203 |
8.2 重油直接脱硫装置配管の水素侵食による破裂(1982年) 209 |
8.3 ボイラ管の局在化した黒鉛化による破壊(2002年) 215 |
8.4 プラスチック製スキー靴の破壊(1993年) 223 |
第9章 大規模破損(不安定,崩壊,爆発,転覆,倒壊,墜落はなぜ起きるか) |
基礎知識 大規模破損 227 |
9.1 水雷艇友鶴の転覆(1934年) 229 |
9.2 タンクローリの横転によるLPガス爆発(1965年) 239 |
9.3 充てん中の酸素ガス容器の溶融と破裂(1996年) 244 |
9.4 スペースシャトルコロンビアの帰還失敗(2003年) 249 |
9.5 荷役機械のつり荷落下 253 |
9.6 荷役機械の倒壊 257 |
第10章 事故統計データと関連の法規制 |
10.1 高圧ガス関連 261 |
10.2 化学工業関連 266 |
10.3 火力発電所関連 268 |
10.4 原子力発電所関連 273 |
10.5 航空関連 274 |
10.6 クレーン関連 278 |
10.7 関連の法規制 283 |
索引 293 |
コラム |
① き裂のある材料の破壊強度 35 |
② 破壊力学の温故知新 45 |
③ フェールセーフ設計の落とし穴 73 |
④ 自由の鐘の割れ 82 |
⑤ 原子力発電所における疲労破壊 90 |
⑥ 流体振動 97 |
⑦ 原子力発電所における溶接部の応力腐食割れ 151 |
⑧ エロージョン/コロージョンの減肉速度は速い 184 |
用語解説 |
ディンプル 3 |
ピーチマーク 9 |
シャルピー衝撃試験と延性-脆性遷移 29 |
応力拡大係数と破壊靭性 33 |
材料の脆化と脆性破壊 39 |
ネルソン線図 43 |
S-N曲線と疲労限度,疲労き裂進展速度 53 |
ストライエーション,流力弾性振動 88 |
フレッティング疲労 89 |
クリープ疲労 103 |
コーキング 125 |
環境脆化と応力腐食割れ 133 |
LBB 138 |
水素侵食 213 |
不安定崩壊 227 |
ジブ 254 |
アウトリガ,バックストップ 258 |
知識化 |
大きいものほど壊れやすい 35 |
基準の改訂のフォロ、-を忘れるな 46 |
材料が誘起するリスク 52 |
耐圧試験の効果,疲労寿命に及ぼす荷重順序の影響,疲労寿命に及ぼす切欠き効果 60 |
補修と取替えの落とし穴 68 |
フェールセーフの安全神話の崩壊 74 |
想定外事象 84 |
円管群の流力弾性振動 91 |
専門意識のミスマッチング 99 |
水平展開 110 |
知らぬは罪なり 120 |
根本原因の解明 130 |
複合原因 145 |
材料がもつリスク 153 |
材料規格は変わらなくても材料は変わる 157 |
材料が負うリスク 167 |
材料は水の流れで削られる 175 |
エロージョン/コロージョンは局部減肉 187 |
技術者に要求される謙虚で真摯な姿勢 199 |
実行には検証を怠るな 208 |
ヒートパイブ現象 214 |
知識の伝承の難しさと大切さ 222 |
材料の安全神話が事故の原因となる 226 |
トップヘビー 238 |
ダメージコントロール 243 |
急速充てんによる温度上昇 248 |
利潤追求最優先の破綻 252 |
ワイャロープのつり角度と張力 255 |
自然現象に謙虚であれ 260 |