略語表 xiii |
要約 |
1. はじめに 1 |
2. 発生源の推定 2 |
3. 環境中濃度の測定結果の概要 2 |
4. 暴露濃度の推定 3 |
5. 有害性評価 4 |
6. リスク評価 5 |
7. 自主管理計画の評価 6 |
8. 結論 8 |
第Ⅰ章 はじめに |
1. 目的と範囲 9 |
1.1 評価対象物質 9 |
1.2 選択理由 10 |
1.3 評価の目的 10 |
1.4 評価の対象 10 |
1.5 評価における文献,データの検索範囲 10 |
2. 歴 史 11 |
3. 基本的な情報 12 |
3.1 同定情報と物理化学的性質 12 |
3.2 環境動態に関する情報 13 |
3.2.1 大気中における分解 13 |
3.2.2 水域における分解 14 |
3.2.3 土壌における分解 14 |
3.2.4 生物による分解 14 |
3.2.5 生物濃縮 14 |
3.3 環境分布 14 |
4. 塩化ビニルモノマーに関連した国内の統計情報 15 |
4.1 対象とする統計情報 15 |
4.2 生産量 15 |
4.3 用途 17 |
4.3.1 塩化ビニルモノマー 17 |
4.3.2 塩化ビニル樹脂 18 |
4.4 国内生産能力 18 |
5. 国内の法規制 19 |
6. 塩化ビニルモノマーを対象とした有害性,またはリスク評価書 21 |
6.1 発生源,環境動態,暴露経路 21 |
6.2 体内動態・代謝経路 21 |
6.3 ヒトに対する発がん影響 28 |
6.4 ヒトに対する有害性の定量的評価 28 |
6.5 既存評価書のまとめ 29 |
第Ⅱ章 発生源 |
1. 国内での排出量の調査結果 31 |
1.1 化学物質排出把握管理促進法に基づく排出量の届出情報 31 |
1.2 PRTR届出データ以外の排出量調査の結果の概要 38 |
2. 塩化ビニルモノマーの製造・使用に関する発生源 39 |
2.1 塩化ビニルモノマー・塩化ビニル樹脂(コポリマーを含む)の製造 40 |
2.1.1 製造方法 40 |
2.1.2 排出量 43 |
2.2 塩化ビニル樹脂の成形・加工 47 |
2.2.1 成形・加工法 47 |
2.2.2 排出量 48 |
2.3 塩化ビニルモノマーを原料とした化学物質の生産 49 |
2.3.1 塩化ビニリデン樹脂 49 |
2.3.2 香料,農薬(中間体を含む)等 51 |
2.4 輸送・貯蔵 53 |
2.5 製品に残留する塩化ビニルモノマー 54 |
2.5.1 食品容器 55 |
2.5.2 水道管 56 |
2.5.3 壁紙等の室内塩化ビニル樹脂製品 57 |
2.6 焼却,火災 57 |
2.7 埋立処分 57 |
3. 塩化ビニルモノマーの製造・使用に関連しない発生源 57 |
3.1 化学工業における副生成 58 |
3.2 焼却,火災 59 |
3.3 タバコ 60 |
3.4 微生物による有機塩素系化合物の分解 61 |
3.4.1 地下水 61 |
3.4.2 廃棄物処分場 62 |
3.5 自然発生源(海洋・火山・土壌) 62 |
3.6 水道 65 |
4. 排出量・放出量のまとめ 66 |
第Ⅲ章 環境中濃度の測定結果 |
1. 大気 67 |
1.1 分析方法 67 |
1.2 全国の状況 68 |
1.3 経年変化 73 |
1.4 連続測定データ 73 |
2. 水域 74 |
2.1 分析方法 74 |
2.2 測定結果 75 |
2.3 検出理由の解析 77 |
2.3.1 名古屋市荒子川ポンプ所 77 |
2.3.2 大阪市寝屋川京橋 77 |
2.3.3 検出理由のまとめ 78 |
3. 地下水 78 |
3.1 分析方法 78 |
3.2 測定結果 78 |
3.3 検出理由の検討 80 |
3.3.1 干葉市稲毛区長沼原町 80 |
3.3.2 伊丹市昆陽北 80 |
3.3.3 防府市新田 81 |
3.3.4 検出理由のまとめ 81 |
第Ⅳ章 暴露評価 |
1. 暴露シナリオ 83 |
1.1 経口経路 83 |
1.2 吸入経路 84 |
1.3 経皮経路 84 |
1.4 暴露シナリオの設定 84 |
2. モニタリングによる年平均値データの検討 84 |
2.1 代表性の検討方法 85 |
2.1.1 モニタリングデータ 85 |
2.1.2 試料採取頻度 85 |
2.1.3 比較方法 85 |
2.2 代表性の検討結果 85 |
3. 暴露濃度の推定 86 |
3.1 AIST-ADMERを用いた大気中濃度の推定 87 |
3.1.1 大気拡散モデル 87 |
3.1.2 発生源 88 |
3.1.3 大気中濃度の推定範囲 89 |
3.1.4 推定結果と測定値との比較 89 |
3.1.5 大気中濃度推定方法の改善点 91 |
3.1.6 全国を対象とした大気中濃度の推定結果 92 |
3.2 METI-LISによる固定発生源周辺地区を対象とした大気中濃度の推定 96 |
3.2.1 大気拡散モデル 96 |
3.2.2 対象領域 97 |
3.2.3 発生源 97 |
3.2.4 計算条件 97 |
3.2.5 推定結果と測定値の比較 98 |
3.2.6 大気中濃度の推定結果 102 |
4. 室内 107 |
4.1 室内濃度 107 |
4.2 暴露に対する室内寄与分の検討 108 |
5. 暴露評価のまとめ 109 |
第Ⅴ章 ヒトに対する有害性影響 |
1. はじめに 111 |
2. 非発がん影響の概要 112 |
2.1 ヒト 112 |
2.1.1 急性暴露による影響 112 |
2.1.2 長期暴露による影響 112 |
2.2 動物試験 114 |
2.2.1 経口暴露影響 114 |
2.2.2 吸入暴露影響 114 |
3. 発がん影響 114 |
3.1 疫学調査の概略 115 |
3.1.1 各国の概要 115 |
3.1.2 疫学調査データの妥当性 120 |
3.2 標的臓器 120 |
3.2.1 肝職 120 |
3.2.2 脳(神経系) 123 |
3.2.3 肺(呼吸器系) 126 |
3.2.4 血液・造血系 128 |
3.2.5 皮膚 128 |
3.2.6 その他 129 |
3.3 労働環境濃度 130 |
4. 体内動態 131 |
4.1 吸収 131 |
4.1.1 経口暴露 131 |
4.1.2 吸入暴露 131 |
4.1.3 経皮暴露 132 |
4.2 体内分布 132 |
4.2.1 経口暴露 132 |
4.2.2 吸入暴露 132 |
4.2.3 経皮暴露 132 |
4.3 代謝経路 132 |
4.4 排泄 134 |
4.4.1 経口暴露 134 |
4.4.2 吸入暴露 134 |
4.4.3 経皮暴露 134 |
4.5 生理学的薬物動態(PBPK)モデル 134 |
5. 発がんメカニズム 135 |
5.1 遺伝毒性 135 |
5.1.1 in vitro試験 135 |
5.1.2 in vivo試験 136 |
5.1.3 ヒトヘの影響 136 |
5.2 塩化ビニルモノマーの代謝体の遺伝毒性 136 |
5.2.1 2-クロロエチレンオキシド(CEO) 136 |
5.2.2 2-クロロアセトアルデヒド(CAA) 137 |
5.2.3 2-クロロ酢酸 137 |
5.3 DNA付加体の形成 137 |
5.4 塩化ビニルモノマー暴露による分子マーカーの検出 139 |
5.4.1 遺伝子変異の検出 139 |
5.4.2 変異タンパク質の検出 141 |
5.4.3 その他 143 |
5.4.4 分子生物学的手法を用いた個人差にかかわる調査結果の概要 143 |
5.5 発がん性評価に関する課題 146 |
5.5.1 肝がん 146 |
5.5.2 皮膚がん 147 |
5.5.3 まとめ 148 |
5.6 発がんメカニズムのまとめ 148 |
6. 既存の定量的評価 149 |
6.1 既存評価書における定量的評価 149 |
6.1.1 世界保健機関ヨーロッパ地域事務局(WHO-ROE) 149 |
6.1.2 アメリカ環境保護庁(EPA) 150 |
6.1.3 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) 150 |
6.1.4 中環審(今後の有害大気汚染物質対策のあり方について(第七次答申)) 150 |
6.2 生理学的薬物動態(PBPK)モデルを用いた定量的評価 151 |
7. 本評価書の見解 152 |
7.1 エンドポイント 152 |
7.1.1 発がん性 152 |
7.1.2 標的部位 153 |
7.1.3 エンドポイントの設定 153 |
7.2 ユニットリスク 153 |
第Ⅵ章 リスク評価 |
1. 暴露人口の推定 157 |
1.1 暴露人口の推定方法 157 |
1.2 AIST-ADMERによる暴露人口の推定結果 158 |
1.3 METI-LISによる固定発生源周辺地区を対象とした暴露人口の推定結果 158 |
1.4 国内の暴露人口の評価 160 |
2. 生涯過剰発がんリスクの推定 161 |
3. 発がん件数の推定 162 |
4. リスクの評価 163 |
第Ⅶ章 自主管理計画の事後評価 |
1. 塩化ビニルモノマー・塩化ビニル樹脂製造事業所における排出削減 165 |
1.1 排出量の削減 165 |
1.1.1 塩化ビニルモノマー製造工程 165 |
1.1.2 塩化ビニル樹脂製造工程 165 |
1.2 業界団体の取組 167 |
1.2.1 排出管理基準の策定以前 167 |
1.2.2 排出管理基準の策定(1980年) 167 |
1.2.3 排出管理基準の改訂(1990年) 168 |
1.2.4 排出管理基準の改訂(2000年) 168 |
1.2.5 敷地境界の自主基準(努力目標) 168 |
2. 自主管理計画 168 |
2.1 自主管理計画の概要 168 |
2.2 自主管理計画に関する費用 169 |
2.2.1 「有害大気汚染物質対策の経済性評価」の評価対象物質 170 |
2.2.2 「有害大気汚染物質対策の経済性評価」の調査範囲と調査内容 170 |
2.2.3 「有害大気汚染物質対策の経済性評価」の調査結果 170 |
2.3 リスク削減効果の推定 172 |
2.3.1 排出量推定 172 |
2.3.2 排出量の推定結果 173 |
2.3.3 モデルによる大気中濃度の推定条件と暴露人口の推定方法 173 |
2.3.4 暴露人口の推定結果 174 |
2.3.5 発がん件数の推定 174 |
2.4 発がんl件削減当たりの費用の推定 175 |
3. リスク削減の費用対効果 176 |
第Ⅷ章 結論 |
1. ヒトに対する有害性評価 179 |
2. 暴露評価 180 |
3. リスク評価 181 |
4. 自主管理計画の事後評価 182 |
5. 結論 183 |
第Ⅸ章 外部レビュアーの意見書と著者らの対応 |
市川陽一レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 186 |
今井田克己レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 192 |
鈴木規之レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 196 |
武林亨レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 199 |
長縄肇志レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 203 |
福島昭治レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:全体) 212 |
松尾昌季レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 218 |
三森国敏レビュアーの意見書と著者らの対応(対象:有害性評価) 221 |
参考文献 231 |
索引 245 |