第1章 テクトニクスと海底地形 1 |
1.1 地球の大構造を造るテクトニクス 1 |
1.2 海底地形探索への挑戦 2 |
1.3 赤色立体地図:海底地形可視化法の発展 3 |
1.4 海嶺の追跡 4 |
1.5 トランスフォーム断層・断裂帯の追跡 5 |
1.6 東太平洋海膨の方形拡大とマイクロプレート 7 |
1.7 ホットスポットと海山 8 |
1.8 海台 11 |
1.9 海溝と深海平坦面 11 |
1.10 大陸―海洋底境界 12 |
1.11 縁海 13 |
1.12 拡大を開始した海嶺 14 |
第2章 プレートテクトニクスの成立とオイラーの定理 17 |
2.1 球体としての地球と球面三角 17 |
2.2 オイラーの定理の地球科学への導入とプレートテクトニクスの誕生 19 |
2.3 オイラー極 22 |
2.4 オイラー極の算出 24 |
2.5 海洋底の拡大 27 |
2.6 プレート運動のオイラー極算出 29 |
2.7 オイラー回転ベクトル 31 |
2.8 プレート運動の実測 34 |
2.9 オイラー回転ベクトルによるプレート相対運動の算出 38 |
2.10 プレート運動方向の算出 38 |
2.11 プレート拡大面積の算出 40 |
2.12 プレート収束面積の算出 41 |
第3章 プレート運動の分類と三重会合点 45 |
3.1 プレート運動の分類 45 |
3.2 プレート運動相互作用と「要」 47 |
3.3 二つの要を結ぶ「要大円」 48 |
3.4 複要固定プレートの変形 49 |
3.5 二プレート球体:一つのオイラー回転が支配する球体 52 |
3.6 三プレート球体:三つのオイラー回転が支配する球体の境界大円 53 |
3.7 三プレート球体:拡大半球のプレート運動 54 |
3.8 三プレート球体:拡大半球から収束半球への移動 55 |
3.9 沈み込み境界の重要性と共進テクトニクス 57 |
3.10 三重会合点と境界大円 58 |
3.11 三重会合点境界平面とプレート運動のオイラー回転ベクトル 59 |
3.12 三重会合点の分類 60 |
3.13 拡大三重会合点 61 |
3.14 収束三重会合点 62 |
3.15 混合三重会合点 62 |
3.16 拡大三重会合点の安定性 63 |
3.17 拡大三重会合点の移動 65 |
3.18 全球の拡大半球と収束半球 67 |
第4章 海洋底の年代 69 |
4.1 化石年代と地質時代 69 |
4.2 放射年代と同時間面の追跡 69 |
4.3 地球磁場逆転 70 |
4.4 地球磁場逆転の解読 74 |
4.5 海洋縞状地磁気異常 75 |
4.6 地球磁場逆転を記録する堆積物 80 |
4.7 堆積物の運搬・堆積と地殻変動 81 |
4.8 地球磁場逆転の細部様相記録と深度差 82 |
4.9 地球磁場逆転と環境変動 84 |
4.10 地質時代の決定 87 |
4.11 海洋底拡大説の証明 89 |
第5章 プレート運動を記録するプレート収束帯 93 |
5.1 海洋底拡大を支える収束半球中心域の海洋底沈み込み 93 |
5.2 空っぽな海溝と付加体 95 |
5.3 海洋底形成・移動・沈み込み・付加の基本図式 98 |
5.4 チャート・砕屑物層序 99 |
5.5 付加した海山と礁成石灰岩 102 |
5.6 海溝埋積堆積物と付加体をおおう堆積物 102 |
5.7 付加体をおおう浅海から陸域の堆積物 106 |
5.8 房総収束三重会合点の実態 106 |
5.9 房総収束三重会合点周辺の変形 107 |
5.10 房総収束三重会合点と火山フロント 110 |
5.11 房総収束三重会合点周辺の地震による収束面積の断続的解放 111 |
5.12 フィリピン海プレートの沈み込み開始 113 |
5.13 フィリピン海プレート運動による伊豆弧の多重衝突 116 |
5.14 伊豆弧における銭州海嶺の形成とプレート沈み込み幾何学 117 |
5.15 銭州形成と伊豆弧衝突過程 119 |
5.16 伊豆弧衝突と日本列島の変形 122 |
5.17 背弧海盆の拡大と衝突によるスラブ重複 126 |
第6章 過去のプレート運動算出 131 |
6.1 オイラー極の位置変化と回転テンソル 131 |
6.2 連続回転操作と回転テンソル 133 |
6.3 連続回転操作の合成回転テンソル 133 |
6.4 合成回転テンソルのオイラー回転 135 |
6.5 合成回転テンソルから個別回転テンソルの算出 136 |
6.6 全有限回転から区間回転の算出 136 |
6.7 海洋底拡大と区間回転 137 |
6.8 海洋底全有限回転から区間回転の復元 138 |
6.9 全球プレート運動の復元 139 |
6.10 全球プレートのトリスタンホットスポットに対するプレート運動の算出 140 |
6.11 トリスタンホットスポットに対する全球プレート運動網の算出 142 |
第7章 過去のプレート運動の復元 149 |
7.1 プレート運動復元地図 149 |
7.2 プレート運動算出経路のハワイホットスポット軌跡による検定 150 |
7.3 プレート相対運動とオイラー赤道および「要」 150 |
7.4 自律プレート運動のオイラー赤道と要の変遷 154 |
7.5 総拡大面積と総収束面積の算出 157 |
7.6 総拡大面積と総収束面積の変遷 160 |
7.7 海洋底更新速度の変遷と海水準と地磁気極性逆転頻度の変動 163 |
7.8 大陸縁裂開と縁海の拡大 164 |
7.9 三重会合点境界大円による拡大半球・収束半球区分の変遷 164 |
7.10 三重会合点境界大円の変遷とインドの衝突 167 |
7.11 三重会合点境界大円の変遷と「要」位置の移動 168 |
7.12 プレート運動変化を駆動する力 169 |
7.13 トリスタンホットスポットに対する全球プレート運動変化駆動力 171 |
7.14 増減しながら継続するプレート運動変化駆動力 174 |
7.15 プレート運動変換の同体駆動と対極駆動 174 |
7.16 北太平洋閉鎖とプレートの対極駆動 176 |
7.17 ヒマラヤとアルプス衝突とプレートの対極駆動 176 |
7.18 太平洋におけるプレートの対極駆動 177 |
第8章 収束境界変動記録 179 |
8.1 海洋底によるプレート運動復元の限界 179 |
8.2 日本海溝における収束境界変遷史の堆積物記録 180 |
8.3 堆積物記録の相互比較と時階区分 182 |
8.4 時階区分と堆積速度変遷 183 |
8.5 時階区分と日本列島のテクトニクス 184 |
8.6 日本列島テクトニクスと海洋底沈み込み 186 |
8.7 日本列島の誕生と日本海拡大 189 |
8.8 東南アジア縁海の二段階拡大 190 |
8.9 日本海拡大の駆動力 193 |
8.10 四国海盆北縁の裂開 195 |
8.11 四国海盆北縁の拡大にともなう沈降 196 |
8.12 収束境界変遷史に対応する拡大境界変遷史 197 |
第9章 一部失われた海洋底記録の解析 201 |
9.1 海洋底記録の消失 201 |
9.2 北東太平洋の縞状地磁気異常大屈曲と拡大三重会合点 201 |
9.3 海嶺の沈み込んだ海洋底の縞状地磁気異常の解析 202 |
9.4 中央太平洋縞状地磁気異常によるオイラー回転の算出 203 |
9.5 中央太平洋の縞状地磁気異常屈曲と南鳥島プレートMC 206 |
9.6 拡大三重会合点の段階的移動 208 |
9.7 方形拡大による南東太平洋の形成 208 |
9.8 大円を用いたオイラー極算出 209 |
9.9 縞状地磁気異常最適大円の算出 210 |
9.10 縞状地磁気異常最適大円極からのオイラー極算出 211 |
9.11 回帰直線法によるオイラー極算出 212 |
9.12 南鳥島プレートMCとイザナギプレートIZのオイラー回転算出 212 |
9.13 地球上最古の海洋底オイラー回転 214 |
9.14 1点からのプレート拡大幾何学 218 |
9.15 太平洋拡大系境界大円の変遷 218 |
9.16 「へ」の字型縞状地磁気異常形成と太平洋拡大系境界大円 220 |
9.17 太平洋の拡大と沈み込みの変遷 221 |
9.18 環太平洋に沈み込むプレート区分 222 |
第10章 付加体中の海洋底記録と海洋プレート運動 225 |
10.1 太平洋拡大系の変遷と付加体形成史 225 |
10.2 付加体に記録されている海嶺の沈み込み 227 |
10.3 付加体に記録されている収束境界の沈み込み 228 |
10.4 生物地理区と海洋底沈み込み 228 |
10.5 中央構造線の活動:大陸縁の組み換え 229 |
10.6 付加帯重複と中央構造線 229 |
10.7 中央構造線と変成岩 230 |
10.8 北太平洋閉鎖によるユーラシアプレートEA・北米プレートNA要位置移動と北海道における収束 231 |
10.9 太平洋拡大系の沈み込み方向 232 |
第11章 プレートテクトニクスから共進テクトニクスへ 235 |
11.1 実測されたプレート等速運動 235 |
11.2 変動するプレート運動 235 |
11.3 変動するプレート運動の海洋底からの解読 236 |
11.4 プレート運動を駆動する力 237 |
11.5 全球プレート運動の全体像 238 |
11.6 海洋底と大陸 239 |
11.7 共進テクトニクスと日本列島 240 |
付録I 地図投影図法 243 |
I.1 球面を平面に表す地図 243 |
I.2 円筒図法 243 |
I.2.1 正距円筒図法 243 |
I.2.2 メルカトール図法 244 |
I.2.3 斜方メルカトール図法 244 |
I.2.4 エケルト正積円筒図法 245 |
I.2.5 北田正積円筒図法 247 |
I.3 円錐図法 249 |
I.3.1 正距円錐図法 250 |
I.3.2 ランベルト正積円錐図法 251 |
I.4 平面投影図法 253 |
I.4.1 正射図法 253 |
I.4.2 心射図法 254 |
I.4.3 平射図法 255 |
I.4.4 ランベルト正積方位図法 255 |
引用文献 257 |
索引 275 |
コラム1:激しい垂直変動と地向斜造山論 2 |
コラム2:地球の大きさを基準にしたメートル法 19 |
コラム3:ユーイングの夢 22 |
コラム4:地震の発震機構 30 |
コラム5:科学史上のプレートテクトニクス 33 |
コラム6:変形する大陸と変形しない海洋との共進テクトニクス 44 |
コラム7:日本海中部地震とプレートテクトニクス 48 |
コラム8:プレート相対運動のオイラー極についての誤解と共進テクトニクス 51 |
コラム9:オマーンオフィオライト―拡大半球から収束半球へ移動した海嶺 58 |
コラム10:磁石の由来と見かけの磁極 73 |
コラム11:自己反転と地磁気逆転 79 |
コラム12:海洋掘削計画 92 |
コラム13:和達清夫による深発地震面の発見 96 |
コラム14:日本海溝域についての誤解 188 |
第1章 テクトニクスと海底地形 1 |
1.1 地球の大構造を造るテクトニクス 1 |
1.2 海底地形探索への挑戦 2 |
1.3 赤色立体地図 : 海底地形可視化法の発展 3 |
1.4 海嶺の追跡 4 |
1.5 トランスフォーム断層・断裂帯の追跡 5 |