総論 希少金属材料の資源とわが国の戦略 浦辺徹郎 |
1 はじめに 3 |
2 鉱物資源の安定供給について 4 |
3 希少金属資源問題の特殊性について 7 |
4 おわりに 12 |
第1篇 貴金属 |
第1章 貴金属をとりまく環境 岡部 徹 |
1 はじめに 19 |
2 貴金属の歴史 21 |
3 貴金属の用途 26 |
4 貴金属の資源 28 |
5 おわりに 32 |
第2章 各種貴金属のリサイクル技術 |
第1節 金 |
[1] 金の特性と需給およびリサイクル動向 芝田隼次/松本茂野 |
1 はじめに 34 |
2 貴金属の特性と需給 35 |
3 金のリサイクルの動向 37 |
4 貴金属の回収技術 40 |
5 貴金属の精製 45 |
6 おわりに 49 |
[2] リサイクル技術事例 |
1 廃電気・電子機器からの環境低負荷型貴金属回収技術 竹本正 |
1 はじめに 51 |
2 細菌と金属との相互作用 52 |
3 プリント基板中の金属のバクテリアリーチング 54 |
4 シアン生成細菌による金の溶解 55 |
5 廃棄プリント基板からの有価金属の溶解 57 |
6 金属溶解速度の高速化 59 |
7 生成シアンの分解 60 |
8 おわりに 61 |
2 使用済み携帯電話からの貴金属・レアメタルの再資源化 中野加都子/中島謙一 |
1 はじめに 64 |
2 携帯電話の生産台数・回収の現状 65 |
3 使用済み携帯電話に含有される貴金属およびレアメタル量の分析 65 |
4 使用済み携帯電話に関するアンケート調査 67 |
5 使用済み携帯電話の回収率と資源抽出率 70 |
6 おわりに 74 |
第2節 白金族 |
[1] 白金の特性と需給 芝田隼次/松本茂野 |
1 はじめに 76 |
2 白金の特性と需給 76 |
3 白金族金属のリサイクル技術の動向 77 |
4 おわりに 83 |
[2] 白金族金属の精錬法とリサイクル技術 岡部徹 |
1 はじめに 85 |
2 白金族金属のマテリアルフロー 86 |
3 白金族金属の製錬 89 |
4 白金族金属のリサイクル 93 |
5 おわりに 98 |
[3] リサイクル技術事例 |
1 気相処理を利用した廃棄物からの白金族金属の湿式回収法 堀家千代子/岡部徹 |
1 はじめに 102 |
2 活性金属蒸気による合金化処理 103 |
3 合金化に続く塩化物蒸気を用いた塩化処理 107 |
4 おわりに 110 |
2 溶媒抽出法による廃棄物からの白金族金属の分離回収技術 成田弘一 |
1 はじめに 112 |
2 廃棄物からの白金族金属回収フロー 113 |
3 白金族金属の溶媒抽出 113 |
4 塩酸溶液中での白金族金属の溶存状態 114 |
5 白金族金属の抽出剤 115 |
6 おわりに 121 |
3 水圏環境における白金の分析化学 小畑元 |
1 はじめに 123 |
2 水圏環境における白金 123 |
3 天然水中の白金の高感度分析法 126 |
4 分析法における問題点 127 |
5 今後の課題 128 |
4 クラウンエーテル誘導体を活用したパラジウム類の分離回収システム 大澤晃 |
1 はじめに 131 |
2 クラウンエーテルの分子認識能と材料設計 132 |
3 クラウンエーテル誘導体によるパラジウム類の分離回収システム 135 |
4 分離回収システムの特徴とその他のレアメタル類の実用化事例について 139 |
5 おわりに 141 |
5 キレート剤によるパラジウムを中心とした分離回収技術 古賀道生/中村英嗣/津留壽昭/張亮 |
1 パラジウムの分離、回収技術 144 |
2 キレート剤 144 |
3 キレート剤を用いたパラジウム回収の特徴 145 |
4 まとめ 148 |
第3節 銀 |
[1] 銀の特性と需給およびリサイクル動向 高橋國彦/藤田豊久 |
1 銀の特性 150 |
2 銀の需給 151 |
3 銀のリサイクル動向 153 |
4 銀の相場動向 154 |
[2] リサイクル技術事例スクラップなどからの銀のリサイクル方法 高橋國彦/藤田豊久 |
1 はじめに 157 |
2 リサイクルの手順 157 |
3 光ディスクなどの情報媒体中の銀 160 |
4 おわりに 161 |
第2編 レアメタル |
第1章 レアメタルリサイクルの基本的考え方 中村崇 |
1 はじめに 165 |
2 リサイクルの基本 167 |
3 レアメタルリサイクル 168 |
4 おわりに 171 |
第2章 レアメタルをとりまく環境馬場洋三 |
1 レアメタル資源の供給構造は脆弱 172 |
2 レアメタル資源は偏在 173 |
3 レアメタル資源国の動向 174 |
4 資源企業の動向 176 |
5 レアメタルの安定供給に向けて 178 |
6 おわりに 179 |
第3章 各種レアメタルのリサイクル技術 |
第1節 ニッケル |
[1] ニッケルの特性と需給 大山正紀 |
1 ニッケルの基礎的知識 181 |
2 世界のニッケル需給 184 |
3 LME(London Metal Exchange) 186 |
4 日本のニッケル 187 |
5 ニッケルのリサイクル 191 |
6 おわりに 191 |
1 無電解ニッケルめっきにおける使用済み液からのニッケル回収とめっき液の長寿命化 田中幹也 |
1 はじめに 192 |
2 リサイクル事例 193 |
3 長寿命化事例 195 |
4 おわりに 197 |
2 めっき廃液中の銅、亜鉛およびニッケルの選択的分離回収技術 福田正/松田仁樹 |
1 はじめに 199 |
2 電気めっき廃水処理の概況 200 |
3 金属含有廃水の硫化による選択的分離 201 |
4 おわりに 206 |
第2節 クロム |
[1] クロムの特性と需給およびリサイクル動向 南博志 |
1 特性207 |
2 資源 207 |
3 生産・製錬 209 |
4 用途 212 |
5 需給 214 |
6 価格 218 |
7 リサイクル動向 219 |
8 おわりに 221 |
1 UV照射併用オゾン酸化とイオン交換法による廃水からのクロムリサイクル技術 和田洋六 |
1 はじめに 223 |
2 イオン交換法によるクロム廃水処理の課題 223 |
3 廃水のリサイクルとクロム再資源化の検討 224 |
4 クロム廃水のリサイクルシステム 230 |
5 おわりに 232 |
2 バイオマス由来吸着剤による廃棄物からのクロム抽出技術 馬場由成 |
1 はじめに 233 |
2 CLACおよびPMACによる六価クロムの吸着 235 |
3 六価クロムの吸着に及ぼすキレート配位子とpHの影響 236 |
4 PMACによる六価クロムの吸着反応機構と吸着化学種 238 |
5 PMACによる六価クロムの吸着等温線 240 |
6 PMACによる六価クロムの酸化還元反応機構 241 |
7 CLACおよびPMACによる三価クロム吸着に及ぼすpHの影響 242 |
8 PMACによる六価クロムと二価亜鉛の混合溶液からの二価亜鉛の選択的回収 244 |
9 塩酸と硫酸によるPMACからの二価亜鉛の溶離 245 |
10 おわりに 246 |
第3節 タングステン |
[1] タングステンの特性と利用分野 小林慶三 |
1 タングステンの特性 247 |
2 タングステンの需給 250 |
3 タングステンの利用分野 253 |
[2] タングステンのリサイクル動向 佐藤修彰 |
1 タングステンの需給 258 |
2 タングステンの製造と利用 259 |
3 リサイクル 261 |
4 おわりに 262 |
第4節 コバルト |
[1] コバルトの特性と需給 島田剛志 |
1 資源・原料 264 |
2 製錬 265 |
3 世界の需給 266 |
4 2007年の展望 270 |
5 日本の需要と市場動向 272 |
[2] コバルトのリサイクル動向 芝田隼次/田中一誠 |
1 はじめに 274 |
2 コバルト資源 275 |
3 コバルトの用途 276 |
4 コバルトの供給 277 |
5 コバルトの製錬法 280 |
6 コバルトのリサイクル技術の動向 284 |
7 おわりに 290 |
第5節 モリブテン |
[1] モリブデンの特性と需給およびリサイクル動向 南博志 |
1 特性 292 |
2 資源 292 |
3 生産・製錬 294 |
4 用途 294 |
5 需給 297 |
6 価格 300 |
7 リサイクル動向 301 |
8 おわりに 303 |
[2] リサイクル技術事例細胞表層工学による新しいモリブデン回収バイオ技術とその展開 黒田浩一/植田充美 |
1 はじめに 305 |
2 微生物による重金属イオンの吸着 306 |
3 酵母の細胞表層工学による分子ディスプレイ 308 |
4 レアメタル吸着タンパク質の細胞表層提示 308 |
5 重金属イオン吸着ペブチド・タンパク質の細胞表層提示 310 |
6 おわりに 312 |
第6節 タンタル |
[1] タンタルの特性と需給およびリサイクル動向 佐藤修彰 |
1 タンタルの特性 314 |
2 タンタルの資源と需給 315 |
3 タンタルの製造と利用 316 |
4 リサイクル 317 |
5 おわりに 318 |
[2] リサイクル技術事例コンデンサスクラップからのタンタルの分離回収法 岡部徹/峯田邦生 |
1 はじめに 319 |
2 コンデンサスクラップからのタンタルの回収 320 |
3 タンタル回収実験の結果 323 |
4 チタン製錬などから発生する塩化物廃棄物の有効利用 325 |
5 塩化反応の熱力学的検討 327 |
6 塩化実験方法 330 |
7 塩化実験結果と考察 331 |
8 まとめ 332 |
第7節 ニオブ |
ニオブの特性と需給およびリサイクル動向 佐藤修彰 |
1 ニオブの特性 334 |
2 ニオブの資源と需給 335 |
3 ニオブの製造と利用 336 |
4 リサイクル 339 |
5 おわりに 339 |
第8節 マンガン |
[1] マンガンの特性と需給およびリサイクル動向 芝田隼次/鮎田文夫 |
1 はじめに 341 |
2 マンガンの特性 341 |
3 マンガンの需要 342 |
4 マンガンのリサイクル動向 343 |
5 おわりに 351 |
1 微生物Mn(Ⅱ)酸化菌によるマンガン回収技術 宮田直幸/岩堀恵祐 |
1 はじめに 353 |
2 微生物によるMn(Ⅱ)酸化と生成したマンガン酸化物の特性 353 |
3 Mn(Ⅱ)酸化菌によるマンガン回収技術~課題と展望~ 355 |
2 ナトリウム硫化物による鋳鉄溶湯中のマンガン分離技術 堀江皓 |
1 はじめに 359 |
2 実験方法 360 |
3 実験結果および考察 362 |
4 おわりに 371 |
第9節 アンチモン |
[1] アンチモンの特性と需給およびリサイクル動向 川喜田英孝/上江洲一也 |
1 アンチモンの需要および毒性 373 |
2 アンチモンを含有する廃水の性状 374 |
3 アンチモン含有廃水からのアンチモンの処理およびリサイクル方法 375 |
[2] リサイクル技術事例 水酸基を大量に持つ多糖類のアンチモン吸着能 川喜田英孝/上江洲一也 |
1 さまざまな多糖類へのアンチモン(Ⅲ)の吸着 382 |
2 セルロースヘのアンチモン(Ⅲ)吸着量の向上 384 |
3 セルロースからデンプンヘ 386 |
4 おわりに 387 |
第10節 バナジウム |
[1] バナジウムの特性と需給およびリサイクル動向 佐藤修彰 |
1 バナジウムの特性 388 |
2 バナジウムの資源と需給 388 |
3 バナジウムの製造と利用 390 |
4 リサイクル 391 |
5 おわりに 392 |
[2] リサイクル技術事例 石油精製用使用済み触媒のリサイクリング 和田芳明 |
1 石油精製用触媒の概要および生産量 393 |
2 使用済み石油精製用触媒の回収・リサイクルシステム 394 |
3 使用済み石油精製用触媒の回収・リサイクル実績 394 |
4 リサイクル技術 395 |
第11節 インジウム |
[1] インジウムの特性と需給およびリサイクル動向 上木隆司/細井明 |
1 物性・特性 397 |
2 需給 401 |
3 リサイクル 410 |
4 おわりに 417 |
[2] リサイクル技術事例 |
1 廃液中からのインジウムの高回収技術 前背戸智晴/知福博行 |
1 はじめに 421 |
2 有価金属回収技術概要 422 |
3 処理装置 423 |
4 インジウム回収処理 423 |
5 おわりに 431 |
2 LCD装備製品からのインジウム回収技術 住母家岩夫 |
1 技術概要 432 |
2 処理工程 433 |
3 当技術の効果 441 |
第12節 希土類 |
希土類元素の特性と需給およびリサイクル動向 竹下健二/尾形剛志 |
1 はじめに 443 |
2 希土類元素の特性と需給 444 |
3 希土類元素のリサイクル動向 449 |
4 希士類分離回収技術 451 |
5 おわりに 463 |
第3編 持続型社会へ向けた対応策 |
第1章 探索 |
深海底鉱物資源の探査・開発に向けた取り組み 松本勝時/村山信行/松井一徳 |
1 はじめに 467 |
2 深海底の鉱物資源 468 |
3 深海底鉱物資源の探査方法 473 |
4 深海底鉱床の評価 479 |
5 鉱区取得 480 |
6 まとめ 484 |
第2章 備蓄 |
[1] 金属資源の新しいリサイクルシステム 人工鉱床構想 白鳥寿一/中村崇 |
1 はじめに 486 |
2 現状の金属資源リサイクルの問題点 488 |
3 新たなリサイクルの仕組み「人工鉱床」 489 |
4 経済性の観点から見た人工鉱床 491 |
5 おわりに 494 |
[2] レアメタルの国家備蓄 馬場洋三 |
1 はじめに 496 |
2 レアメタル備蓄 496 |
3 おわりに 498 |
第3章 代替材料開発 |
[1] 希少金属の代替材料開発 ロードマップの作成 岩野宏/穂積篤 |
1 研究開発ブロジエクトの概要 499 |
2 プロジェクト検討の背景と検討の経緯 501 |
3 透明電極向けインジウム 504 |
4 希土類(レアアース)磁石向けディスプロシウム 506 |
5 超硬工具向けタングステン 509 |
6 基盤技術ツールによる整理 512 |
[2] タンタル化合物による白金を用いない燃料電池用電極触媒の開発 石原顕光/太田健一郎 |
1 はじめに 516 |
2 スパッタ法で作製したタンタル化合物薄膜触媒 517 |
3 部分酸化したタンタル炭窒化物粉末触媒 520 |
4 おわりに 524 |
第4章 マテリアルフロー分析 |
鐵鋼材のマテリアルフローをもとにした各種製品における回収率の導出手法の開発 醍醐市朗 |
1 はじめに 525 |
2 製品回収率導出のための新手法 528 |
3 結果と考察 533 |
4 おわりに 534 |
第4編 循環型社会を考えたマテリアルリサイクル 原田幸明 |
1 循環フローの現状 539 |
2 資源生産性を高める循環とは 542 |
3 20世紀型リサイクルの問題点 543 |
4 資源の価値の情報付け 545 |
5 金属リサイクルの総括的現状 546 |
6 各金属のマテリアルフロー 548 |
7 おわりに 571 |