まえがき 1 |
第1章 国境なき環境問題 11 |
一 大陸からの影響 11 |
中国起源と見られる光化学スモッグ |
黄砂と酸性雨 |
偏西風 |
海洋汚染 |
二 中国の発展に不可欠な資源 17 |
リサイクル資源の行方 |
資源を喰う怪物と化す中国 |
地球温暖化問題 |
三 日中環境協力の針路 23 |
経済の国際化と環境問題 |
東アジア環境共同体 |
日中環境協力 |
第2章 中国の環境問題をどう理解するか 29 |
一 日中関係の変遷 29 |
近くて遠い国だった中国 |
国交回復 |
現代の中国と環境問題 |
二 問題理解の第一歩 32 |
国土 |
地域行政 |
沿海と内陸の格差 |
三 近代化と環境問題 38 |
重工業化 |
改革開放 |
経済格差 |
四 驚異的な経済成長 44 |
高い経済成長率 |
資源・エネルギーをいかに確保するか |
都市化と建設ラッシュ |
小康社会 |
日本の経験 |
五 中国が直面する問題 54 |
問題分野の変化 |
中国の弱点 |
グローバル市場と中国の責任 |
強化が必要な汚染対策 |
第3章 拡大する資源消費、めざす循環経済 61 |
一 資源消費が引き起こす問題 61 |
先進国型問題への移行 |
交通網、流通機構の拡大と資源消費 |
脅威の種となる中国の資源消費 |
資源獲得で競合する日本と中国 |
エネルギー効率を高める技術 |
加速する石油消費 |
二 エネルギーの供給構造74 |
恵まれた石炭資源 |
伸び悩む石油生産量 |
西気東輸 |
進む原発建設 |
エネルギー需給の未来予測 |
石油代替エネルギー-石炭液化とバイオマス |
三 資源・エネルギーは節約できるか 89 |
省エネルギーと汚染対策 |
CDMプロジェクト |
リサイクル事情 |
循環凝済‐高品質・項効率・低公害 |
増大する生活廃棄物とゴミ処理 |
第4章 国家の命運を握る水問題 101 |
一 水不足、水汚染という爆弾 101 |
深刻化する水不足、水汚染 |
経済発展の制約となる水不足 |
水質基準工業排水と環境モニタリング |
二 北京の憂鬱 110 |
飲料水事情 |
水不足に悩む北京市 |
北京市の節水対策 |
北京市を支える二つのダム |
水質改善に寄与する下水処理施設 |
三 水汚染の実態、対策の現状 119 |
太湖の水汚染 |
巣湖と池 |
三河三湖の汚染対策 |
南水北調プロジェクト |
三峡ダムと土砂堆積の問題 |
進まぬ下水道整備 |
健康への影響-ヒ素・フッ素汚染 |
四 治水への取り組み 134 |
断流の黄河、洪水の長江 |
水行政の転換 |
水資源をいかに管理するか |
取水許可制度と水権転換 |
第5章 広範な影響を及ぼす大気汚染 143 |
一 広がる大気汚染 143 |
大気汚染の基準 |
北京市の大気汚染 |
その他の都市の大気汚染 |
両控区 |
二 大気汚染拡大の要因 151 |
減少しない石炭消費 |
豊富な石炭資源が抱える問題 |
増えつづける自動車 |
三 酸性雨対策の国際協力 157 |
酸性雨 |
東アジア酸性雨モニタリングネットワーク |
日中環境開発モデル都市構想 |
第6章 中国を支える農業と自然 163 |
一 農業国中国の実情 163 |
変貌する中国の大地 |
三農問題 |
食料生産 |
耕地の減少 |
二 環境問題と農業のかかわり 176 |
食生活の変化 |
農村の環境保護 |
水士流出対策事業 |
退耕還林と退耕還草 |
一筋縄ではいかない砂漠化・黄砂 |
豊かな生物多様性の国 |
第7章 実行力をともなうか?-環境管理システム 189 |
一 地方と中央の環境行政の差 189 |
法律と組織 |
国家環境保護総局(環保総局) |
開発優先の地方の環境行政 |
各地で発生する環境汚染被害と環境暴動 |
二 先進的な環境管理の考え方 198 |
環境管理の理念と手法 |
独自色の強い環境管理制度 |
中国的問題 |
環境管理の新たな潮流 |
終章 中国の風景-あとがきにかえて 209 |