第1章 遷移金属錯体の生成と反応 1 |
序論 1 |
1.1 錯体の生成について 2 |
1.1.1 金属-配位子結合の形成(電子の供与と逆供与) 2 |
1.1.2 酸化数,18電子則,配位数 2 |
1.2 配位子の種類と役割 4 |
1.2.1 関与配位子と非関与配位子 4 |
1.2.2 1価アニオン性配位子と中性配位子 4 |
1.2.3 配位子の性質と役割 5 |
1.3 遷移金属錯体の基本的反応と触媒サイクル 6 |
1.3.1 配位子置換反応 6 |
1.3.2 酸化的付加 6 |
1.3.3 還元的脱離 11 |
1.3.4 挿入 12 |
1.3.5 β水素脱離 15 |
1.3.6 トランスメタル化(金属交換) 16 |
1.3.7 遷移金属錯体の配位子への求核攻撃 18 |
1.3.8 反応の終結と触媒サイクルの成立 20 |
1.4 Grignard反応と遷移金属錯体の触媒反応との比較 21 |
第2章 パラジウムを用いる有機合成 25 |
2.1 パラジウムの関与する反応の概要 25 |
2.2 Pd(O)錯体の触媒反応:有機ハロゲン化物および擬ハロゲン化物の反応 29 |
2.2.1 それらの触媒反応は酸化的付加で始まる 29 |
2.2.2 酸化的付加に続く挿入で進行する合成反応:Pd(0)錯体の触媒反応I 32 |
2.2.3 酸化的付加に続くトランスメタル化で進行する反応:Pd(0)錯体の触媒反応Ⅱ 47 |
2.2.4 有機ハロゲン化物および擬ハロゲン化物と炭素,窒素,酸素およびリン求核剤との反応 63 |
2.3 Pd(Ⅱ)化合物を用いる酸化反応 78 |
2.3.1 Pd(Ⅱ)化合物の関与する反応の概要 78 |
2.3.2 アルケンの反応 79 |
2.3.3 芳香族化合物の反応 84 |
2.3.4 酸化的カルボニル化 85 |
第3章 カルベン錯体を触媒とするアルケンおよびアルキンメタセシス 89 |
3.1 カルベン錯体とアルヶンメタセシスの機構 89 |
3.2 アルケンメタセシス 92 |
3.2.1 ホモメタセシス 92 |
3.2.2 クロスメタセシス 95 |
3.2.3 末端ジエンの閉環メタセシスによる環状化合物の合成 98 |
3.2.4 シクロアルケンとアルケンとの開環閉環メタセシス 100 |
3.3 エンインのメタセシス 102 |
3.3.1 エチレンとアルキンとのクロスメタセシスによる共役ジエンの合成 102 |
3.3.2 エンインおよびジエンインの閉環メタセシス 103 |
3.4 アルキンメタセシス 108 |
3.4.1 直鎖アルキンのホモおよびクロスメタセシス 108 |
3.4.2 ジインの閉環メタセシス 109 |
3.5 まとめ 110 |
第4章 均一系水素化反応,特に不斉水素化 113 |
4.1 均一系水素化とは 113 |
4.2 アルケンの不斉水素化 115 |
4.2.1 ロジウム錯体を用いるアルケンの不斉水素化 115 |
4.2.2 ロジウム錯体を用いるアルケンの不斉水素化の機構 117 |
4.2.3 ルテニウム錯体を用いるアルケンの不斉水素化とその機構 119 |
4.2.4 共役ジエンの位置選択的水素化 123 |
4.3 ケトンの水素化および不斉水素化 124 |
4.3.1 単純ケトンの水素化 124 |
4.3.2 配位性官能基のないケトンの不斉水素化 127 |
4.3.3 配位性官能基をもつケトンの不斉水素化 129 |
4.3.4 動的速度論分割を伴う不斉水素化 130 |
第5章 アルケン,共役ジエンおよびアルキンの種々の反応 133 |
5.1 アルケンおよびアルキンのヒドロカルボニル化とヒドロシリル化反応 133 |
5.2 共役ジエンおよびアルキンの環化付加反応 136 |
5.2.1 ニッケル触媒を用いるブタジエンの環化付加反応 136 |
5.2.2 パラジウム触媒を用いるブタジエンの鎖状二量化および求核剤の付加反応 138 |
5.2.3 アルキンおよびベンザインの環化付加による多環状芳香環の合成 140 |
索引 149 |
第1章 遷移金属錯体の生成と反応 1 |
序論 1 |
1.1 錯体の生成について 2 |
1.1.1 金属-配位子結合の形成(電子の供与と逆供与) 2 |
1.1.2 酸化数,18電子則,配位数 2 |
1.2 配位子の種類と役割 4 |