| 総論 バイオプラスチックの現状と課題―主として、ポリ乳酸の高性能化・高機能化― 望月正嗣 |
| 1 はじめに 3 |
| 2 バイオプラスチックを巡る素材コンセプトと環境意識の歴史的変遷 4 |
| 3 脂肪族ポリエステルの化学構造と基本特性 9 |
| 4 ポリ乳酸の汎用プラスチックとしての可能性 15 |
| 5 ポリ乳酸の技術的課題…高性能化と高機能化 22 |
| 6 ポリ乳酸の最新成形加工技術と応用 36 |
| 7 耐久性構造材料としての応用分野と要求性能 46 |
| 8 バイオリサイクル材としての応用展開～堆肥化とバイオガス化 49 |
| 9 ステレオコンプレックス型ポリ乳酸の可能性 51 |
| 10 おわりに 56 |
| 第1編 バイオプラスチックの基礎物性 岩田忠久 |
| 1 バイオプラスチックとは 63 |
| 2 バイオプラスチックの分類と種類 64 |
| 3 生分解性バイオマスプラスチック 65 |
| 4 生分解性石油由来プラスチック 72 |
| 5 非生分解性バイオマスプラスチック 74 |
| 6 おわりに 75 |
| 第2編 バイオプラスチック創製のためのバイオテクノロジーからのアプローチ |
| 第1章 酵素系 田口精一 |
| 1 はじめに 79 |
| 2 バイオプラスチックPHAの微生物生産システム 80 |
| 3 酵素触媒重合法による生体外（in vitro）でのPHA合成 87 |
| 4 今後の展望 89 |
| 第2章 植物系―遺伝子組換え技術による植物の増産― 新名惇彦 |
| 1 植物バイオマスのエネルギー量 91 |
| 2 増産すべき植物バイオマス量 93 |
| 3 遺伝子組換え技術による植物バイオマス増産 95 |
| 4 今後のバイオテクノロジー 97 |
| 5 おわりに 97 |
| 第3編 バイオプラスチックの高機能化技術 |
| 第1章 耐熱性バイオプラスチックの開発 平田雅之／木村良晴 |
| 1 はじめに 101 |
| 2 ポリ乳酸の結晶構造と融点 103 |
| 3 ポリ乳酸のガラス転移温度 104 |
| 4 ステレオブロック型ポリ乳酸（sb-PLA） 106 |
| 5 sc－PLAの応用 112 |
| 6 おわりに 113 |
| 第2章 ポリ乳酸への新機能の付与―リサイクル可能な形状記憶性、高熱伝導性― 位地正年 |
| 1 はじめに 115 |
| 2 リサイクル可能な形状記憶ポリ乳酸複合材の開発 116 |
| 3 高熱伝導性ポリ乳酸複合材の開発 120 |
| 4 まとめと今後の展望 124 |
| 第3章 バイオプラスチックの分解寿命の制御技術 平石知裕 |
| 1 はじめに 126 |
| 2 PHB分解酵素とPHB酵素分解反応 127 |
| 3 バイオポリエステルの構造と酵素分解 128 |
| 4 バイオポリエステルの表面構造と酵素分解性 130 |
| 5 分解酵素一バイオポリエステル間に生じる相互作用力 130 |
| 6 吸着反応に関与する分解酵素中のアミノ酸残基 132 |
| 7 おわりに 135 |
| 第4章 結晶構造制御によるバイオプラスチックフィルムの開発 本郷 千鶴／Amornrat Lertworasirikul／明石満 |
| 1 はじめに 137 |
| 2 ポリ乳酸の高分子物性と結晶構造 138 |
| 3 結晶構造制御によるフィルムの柔軟化、透明化 140 |
| 4 インフレーション法によるフィルム成形と特性 145 |
| 5 おわりに 146 |
| 第5章 ポリ乳酸用結晶核剤「エコプロモート」について 河西容督 |
| 1 はじめに 148 |
| 2 結晶核剤とエコプロモート 149 |
| 3 おわりに 153 |
| 第6章 トウゴマからの植物油脂をコアとする星型ポリ乳酸の開発 辻本敬／宇山浩 |
| 1 はじめに 155 |
| 2 トウゴマとは 156 |
| 3 ヒマシ油をコアとする星型ポリ乳酸の合成 156 |
| 4 星型ポリ乳酸の応用例 158 |
| 5 おわりに 160 |
| 第7章 室温下での柔軟性を示す透明なポリ乳酸材料の開発 長澤尚胤／金澤進一／玉田正男 |
| 1 はじめに 162 |
| 2 ポリ乳酸の放射線橋かけ技術 163 |
| 3 ポリ乳酸弾性体の発見 165 |
| 4 柔軟化ポリ乳酸の諸物性 166 |
| 5 まとめ 169 |
| 第8章 バイオマスファイバーを用いた優れた機械的特性を持つバイオプラスチックの開発 北川和男 |
| 1 はじめに 170 |
| 2 竹繊維のナノファイバー化 171 |
| 3 高植物度ナノコンポジットの開発 174 |
| 4 おわりに 181 |
| 第9章 有機溶剤可溶性ポリ乳酸の特性と応用 宮本貴志 |
| 1 概要 183 |
| 2 はじめに 183 |
| 3 東洋紡績（株）における機能性ポリ乳酸樹脂開発の歴史 184 |
| 4 バイロエコールとは 185 |
| 5 接着剤 188 |
| 6 グラビアインキ 189 |
| 7 まとめ 190 |
| 第10章 マイクロ波によるバイオマスプラスチックの迅速製造法開発 長畑律子／竹内和彦 |
| 1 バイオプラスチックの製造プロセス 192 |
| 2 マイクロ波による脂肪族ポリエステルの直接重縮合プロセス 193 |
| 3 ポリ乳酸系ポリマーの合成 195 |
| 4 PBS系ポリマーの合成 200 |
| 5 おわりに 202 |
| 第4編 バイオプラスチックの再資源化技術 |
| 第1章 バイオプラスチックのリサイクルシステムの構築へ 木村俊範 |
| 1 はじめに 207 |
| 2 リサイクルの基礎 208 |
| 3 生分解かカーボンニュートラルか 211 |
| 4 バイオマスプラスチックのリサイクルの可能性 213 |
| 5 リサイクルシステム構築のための課題と提言 217 |
| 6 おわりに 218 |
| 第2章 リサイクル技術事例 |
| 第1節 ポリ乳酸の循環利用について 西田治男／白井義人 |
| 1 はじめに 221 |
| 2 バイオマス由来高分子材料としてのポリ乳酸 222 |
| 3 バイオマス由来高分子材料の分解特性 223 |
| 4 加水分解によるリサイクル 223 |
| 5 熱分解によるリサイクル 225 |
| 6 複合体からの選択的解重合 235 |
| 7 ポリ乳酸ケミカルリサイクルの事業化 238 |
| 8 まとめ 243 |
| 第2節 易リサイクル性バイオプラスチックの開発 石田一樹／吉江尚子 |
| 1 はじめに 247 |
| 2 易リサイクル性高分子の分子設計 248 |
| 3 易リサイクル性バイオプラスチックの合成とリサイクル性評価 249 |
| 4 おわりに 253 |
| 第5編 バイオプラスチックの利用事例 バイオマスプラスチックの利用状況について 猪股勲 |
| 1 はじめに 257 |
| 2 「日本バイオプラスチック協会｣のスタート 258 |
| 3 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック 259 |
| 4 バイオマスプラスチックの利用についての考え方 260 |
| 5 バイオマスプラ識別表示制度 260 |
| 6 バイオマスプラスチック利用の現状 263 |
| 7 海外での商品開発 271 |
| 8 今後の方向 272 |
| 第1章 事務機器への利用事例―画像機器への植物由来樹脂搭載事例― 原田忠克 |
| 1 背景 273 |
| 2 植物由来樹脂の製品搭載 274 |
| 3 植物由来樹脂の環境負荷削減効果 274 |
| 4 植物由来樹脂搭載部品の概要 275 |
| 5 将来に向けた試作評価 280 |
| 6 まとめと今後の展開 281 |
| 第2章 耐熱性・耐久性を改良したバイオプラスチック 村瀬繁満 |
| 1 はじめに 282 |
| 2 ポリ乳酸の耐熱性改良 282 |
| 3 ポリ乳酸の耐久性の改良 284 |
| 4 耐熱性・耐久性ポリ乳酸の応用例 287 |
| 5 おわりに 289 |
| 第3章 医療用としての応用事例 玄丞烋 |
| 1 はじめに 290 |
| 2 外科用吸収性縫合糸 291 |
| 3 軟組織吸収性縫合補助材 293 |
| 4 組織再生用吸収性メンブレン 294 |
| 5 生体吸収性骨固定材 296 |
| 6 おわりに 297 |
| 第4章 水処理におけるバイオプラスチックの利用 平石明 |
| 1 はじめに 299 |
| 2 電子供給源としてのバイオプラスチック 299 |
| 3 脱窒プロセスへの応用 301 |
| 4 残留汚染化学物質の吸着除去 306 |
| 5 おわりに 308 |
| 第6編 バイオプラスチック普及促進のためのインフラ整備 |
| 第1章 バイオマスコンビナート構想 中川隆 |
| 1 汎用ポリオレフィン樹脂 311 |
| 2 地球温暖化と石油資源 311 |
| 3 BMC構想 312 |
| 4 BMC構想の技術 314 |
| 5 BMC構想の効果と課題 317 |
| 6 BMC構想の事業化 319 |
| 7 おわりに 320 |
| 第2章 容器包装リサイクルやグリーン調達において―ライフサイクルアセスメントの観点から見たバイオマスプラスチック― 八木正 |
| 1 はじめに 322 |
| 2 バイオマスプラスチック、ポリ乳酸とは 322 |
| 3 バイオマスプラスチックのLCA的存在意義 323 |
| 4 LCAやLCC（ライフサイクルコスト）の観点から見た処理方法 326 |
| 5 バイオマスプラスチックの最適な処理システムとは 327 |
| 6 グリーン購入や容器包装リサイクルといった社会インフラ 327 |
| 7 バイオマスプラスチックの役割 330 |
| 8 おわりに 332 |
| 第3章 バイオプラスチックの国際標準規格化に向けた取り組み 国岡正雄 |
| 1 はじめに 334 |
| 2 国際標準規格（ISO）におけるバイオプラスチックの動向 336 |
| 3 生分解に関する標準規格 339 |
| 4 バイオマス炭素含有率の測定 348 |
| 5 おわりに 353 |
| 第7編 植物由来プラスチックの期待と問題点 奥彬 |
| 1 はじめに：人の心は無限に縁起し、いのちは有限の物質世界に生かされている 357 |
| 2 BBPもバイオマスも救世主ではない：未来指標としての植物由来材料を開発して管理することの大切さ 358 |
| 3 環境にやさしい植物由来プラスチック（BBP）など存在しない 359 |
| 4 石油系プラスチック（PBP）による資源・環境負荷 361 |
| 5 BBPによる環境負荷 363 |
| 6 BBPへの期待と適切な目標 365 |
| 7 人材育成と科学技術者に託す期待 367 |
| 総論 バイオプラスチックの現状と課題―主として、ポリ乳酸の高性能化・高機能化― 望月正嗣 |
| 1 はじめに 3 |
| 2 バイオプラスチックを巡る素材コンセプトと環境意識の歴史的変遷 4 |
| 3 脂肪族ポリエステルの化学構造と基本特性 9 |
| 4 ポリ乳酸の汎用プラスチックとしての可能性 15 |
| 5 ポリ乳酸の技術的課題…高性能化と高機能化 22 |
