口絵 i |
はじめに v |
第1章 エアロゾルってそもそも何だろう? 3 |
1 エアロゾルの中で生きている私たち 3 |
2 エアロゾルと現代社会 8 |
(1) エアロゾルの昔と今 8 |
(2) エアロゾル研究の難しさ 12 |
(3) エアロゾル利用の可能性 13 |
3 エアロゾルにはどんな種類があるのか 14 |
(1) 大きさによる分類と発生・生成 14 |
(2) 一次粒子と二次粒子 18 |
第2章 エアロゾルはどのように生まれ消えるのか 21 |
1 二次粒子と環境問題 21 |
2 二次粒子生成の化学-どこまでわかっているか 23 |
(1) 「夜の化学反応」と硝酸エアロゾル 24 |
(2) 硫酸エアロゾルの複雑な生成過程 28 |
(3) 難しい有機エアロゾルの把握 31 |
(4) 都市のエアロゾルは濃くなる?-排出物どうしの化学反応 33 |
3 エアロゾルと酸性雨の怪しい関係-エアロゾルの「沈着」 36 |
(1) 硫酸アンモニウムと雲-「雲粒の先天的汚染」 38 |
(2) 積雪の上に積もるエアロゾル-乾性沈着とその測定 41 |
(3) 雨に濡れたエアロゾル-湿性沈着 48 |
第3章 東アジアのエアロゾル 59 |
1 束アジアに降る酸性雨 60 |
(1) 硝酸イオンと硫酸イオンの沈着量から何がわかるか 62 |
(2) アンモニウムとカルシウムイオンの沈着量から何がわかるか? 70 |
2 束アジアの大気汚染物質はどこから来る?-シミュレーションによる検討 76 |
(1) シミュレーションによる解析とは 76 |
(2) 酸性沈着のシミュレーション 82 |
3 海を渡る黄砂 86 |
第4章 エアロゾルをつかまえるのは大事業 95 |
1 山に吹く風、「世間の風」-地上で観測してみると? 96 |
(1) 富士山頂での観測 96 |
(2) 沖縄の炭化水素 103 |
2 中国の空の有機エアロゾル-航空機から観測してみると 109 |
3 無人飛行機でわかった、黄砂の化学 116 |
4 海に落ちるエアロゾルが魚の栄養に?-船舶からの観測でわかったこと 123 |
5 高空、広範囲のエアロゾルをとらえる-ライダーや衛星による観測 126 |
第5章 エアロゾルと地球環境 137 |
1 エアロゾルの性状についてのおさらい 138 |
2 エアロゾルの性状と人体への影響 141 |
3 自然環境への影響 143 |
(1) 「しらせ」から目視された大きなもや 143 |
(2) 気象・気候への影響の原理 145 |
(3) エアロゾルの直接効果と間接効果 154 |
(4) 真っ暗な地底で雲を作ってみる 162 |
第6章 エアロゾルを利用する 175 |
1 へルスケアーとエアロゾル 176 |
2 工業材料への応用 179 |
3 医薬品分野へ 185 |
4 ナノ技術へ187 |
第7章 エアロゾルを極めよう-エアロゾル研究の未来と研究への誘い 195 |
1 厄介者に関わったかな 196 |
2 エアロゾル研究の未来 200 |
(1) 一段高いところから眺めてみる 200 |
(2) 博物学としてのエアロゾル研究-地球から宇宙へ 201 |
(3) エアロゾルの「働き」に関する研究 204 |
3 研究者の責任、社会の責任、そしてエアロゾルの研究への招待 205 |
おわりに 211 |
文献案内 より深く知りたい読書のために 215 |
掲載図版について 216 |
索引 223 |
コラム |
粒子1個の極微量成分をはかる 10 |
ナノ粒子の計測 192 |
リアルタイムの計測装置 206 |