略語集 xi |
要約 |
1. はじめに 1 |
2. 基本情報 3 |
2.1 亜鉛のマテリアルフローと用途 3 |
2.2 亜鉛の消費量の経年変化 3 |
2.3 亜鉛の法規制等 4 |
2.4 公的機関の評価文書の概要 4 |
3. 発生源の同定と環境排出量の推定 5 |
4. 環境中濃度の把握 7 |
5. 生態リスクの定量化 9 |
5.1 亜鉛のリスク評価の考え方 9 |
5.2 リスク判定値の導出 9 |
5.3 リスク判定 10 |
6. 高濃度地点の暴露濃度解析 11 |
7. リスク削減対策の費用効果分析 12 |
8. 亜鉛の生態リスク管理・対策のあり方 13 |
9. 今後の課題 17 |
第Ⅰ章 序論 |
1. はじめに 19 |
2. 本評価書の目的と特徴 20 |
3. 本評価書の構成 21 |
第Ⅱ章 基本情報 |
1. はじめに 25 |
2. 亜鉛の歴史 25 |
3. 亜鉛鉱山 26 |
4. 亜鉛の物理化学的特性 26 |
5. 亜鉛の生産と用途 28 |
5.1 亜鉛のマテリアルフロー 28 |
5.2 亜鉛の用途 29 |
5.3 亜鉛消費量の経年変化 30 |
6. 亜鉛の法規制 31 |
6.1 日本における亜鉛の法規制 31 |
6.2 水生生物の保全に係る亜鉛の水質環境基準と排水規制 32 |
6.3 諸外国における水生生物保全に係る亜鉛の水質目標値等 36 |
7. 公的機関の評価文書の概要 37 |
7.1 US EPA 37 |
7.2 WHO/IPCS 38 |
7.3 EU 39 |
8. まとめ 40 |
第Ⅲ章 発生源の同定と環境排出量の推定 |
1. はじめに 43 |
2. 対象とした亜鉛の発生源・排出経路 44 |
3. PRTRによる排出・移動量の概観 46 |
4. 亜鉛の各ライフステージからの環境排出量:点源からの排出 47 |
4.1 鉱山および生産段階からの排出 48 |
4.1.1 亜鉛の採鉱・選鉱と排出 48 |
4.1.2 亜鉛の製錬と排出 49 |
4.1.3 亜鉛の生産段階からの排出量の把握 49 |
4.2 体廃止鉱山からの排出量の推算 50 |
4.3 各種製造業および化学工業からの排出量 52 |
4.4 廃棄物処理業からの排出量 54 |
4.5 下水処理場からの排出量 54 |
4.6 その他の業種からの排出量 54 |
4.7 PRTRにおける排出量と排出量総合調査による推定排出量との比較 55 |
5. 亜鉛含有製品の使用等非特定汚染源からの排出 56 |
5.1 自動車等のタイヤの摩耗に伴う亜鉛排出量の推計 56 |
5.1.1 推計方法 56 |
5.1.2 入力データとパラメータ 57 |
5.1.3 タイヤ摩耗由来の亜鉛排出量推計結果 58 |
5.1.4 タイヤ摩耗由来の亜鉛の河川への到達量 59 |
5.2 亜鉛めっき製品の腐食・流出に伴う亜鉛排出量の推計 61 |
5.2.1 推計方法 62 |
5.2.2 亜鉛めっき製品の蓄積暴露表面積の算出 62 |
5.2.3 腐食・流出速度係数 65 |
5.2.4 亜鉛めっき製品由来の亜鉛排出量推計結果 68 |
5.2.5 亜鉛めっき製品由来の亜鉛の河川への到達量 68 |
5.3 生活系からの排出 70 |
5.4 家畜由来 72 |
5.5 大気からの沈着 72 |
5.6 農薬由来 74 |
6. 自然由来等その他の発生源について 76 |
7. 排出量推定に関連する不確実性の考察 77 |
8. 亜鉛の発生源と排出量のまとめ 78 |
第Ⅳ章 環境中濃度の把握 |
1. はじめに 81 |
2. モニタリングデータの把握 82 |
2.1 水質 82 |
2.1.1 水質モニタリングデータとその整備 82 |
2.1.2 水質モニタリングデータの特徴 82 |
2.2 堆積物(底質) 85 |
2.3 土壌 85 |
2.4 生物蓄積 88 |
3. 公共用水域の亜鉛濃度分布 88 |
3.1 淡水域のモニタリングデータの分布 88 |
3.2 海域のモニタリングデータの分布 90 |
4. 亜鉛高濃度地点の類型化分析 90 |
4.1 亜鉛高濃度地点の定義 90 |
4.2 亜鉛高濃度地点の分類 90 |
4.2.1 分類に用いた資料 91 |
4.2.2 亜鉛高濃度地点の主たる亜鉛負荷源 92 |
4.2.3 高濃度地点の分類 92 |
4.3 各分類の特徴 93 |
4.3.1 鉱山 93 |
4.3.2 工場・事業場 94 |
4.3.3 下水処理場 95 |
4.3.4 工場・事業場と下水処理場 95 |
4.3.5 負荷源が不明な地点 96 |
4.3.6 類型化した各亜鉛高濃度地点の特徴 97 |
5. まとめ 97 |
付録 環境中亜鉛濃度の推定に用いたモニタリングデータの処理法 98 |
第Ⅴ章 水生生物に対するリスクの定量化 |
1. はじめに 101 |
2. 問題設定 102 |
3. 影響評価 104 |
3.1 急性毒性 105 |
3.1.1 淡水域の生物 105 |
3.1.2 海域の生物 106 |
3.1.3 急性毒性まとめ 107 |
3.2 慢性毒性 107 |
3.2.1 淡水域の生物 107 |
3.2.2 海域の生物 112 |
4. 個体レベルの種の感受性分布作成とリスク判定値の決定 113 |
4.1 種の感受性分布のデータ選択 113 |
4.2 毒性と硬度 114 |
4.3 個体レベルの種の感受性分布 116 |
5. 個体群レベルの種の感受性分布作成とリスク判定値の決定 118 |
5.1 各種での闘値濃度の算出 119 |
5.1.1 藻類 119 |
5.1.2 微生物 120 |
5.1.3 タマミジンコ 121 |
5.1.4 魚類 121 |
5.2 個体群レベルの種の感受性分布の作成 124 |
6. リスク判定 124 |
6.1 リスク判定結果 124 |
6.2 HC超過地点の特徴 125 |
6.3 PHC超過地点の特徴 126 |
6.4 有機物の影響 133 |
7. まとめ 134 |
付録 実環境における亜鉛の水生生物への影響 135 |
付録1 野外において観察される亜鉛の影響 135 |
付録2 抵抗性 139 |
付録3 Biotic Ligand Model 143 |
第Ⅵ章 高濃度水域の詳細暴露解析 |
1. はじめに 145 |
2. 高濃度水域の暴露解析 145 |
2.1 石津川 146 |
2.1.1 石津川の概要 146 |
2.1.2 流量と亜鉛負荷量の変化と負荷源別寄与率 149 |
2.1.3 排水基準の強化による河川中亜鉛濃度および生態リスクの変化 151 |
2.2 粕川 152 |
2.2.1 粕川の概要 152 |
2.2.2 流量と亜鉛負荷量の変化と負荷源別寄与率 152 |
2.2.3 排水基準の強化による河川中亜鉛濃度および生態リスクの変化 157 |
2.3 碓氷川 157 |
2.3.1 碓水川の概要 157 |
2.3.2 流量と亜鉛負荷量の変化と負荷源別寄与率 161 |
2.3.3 排水基準の強化による河川中亜鉛濃度および生態リスクの変化 163 |
2.4 境川 163 |
2.4.1 境川の概要 163 |
2.4.2 晴天時における亜鉛負荷の評価 164 |
2.4.3 雨天時における亜鉛負荷の評価 169 |
3. まとめ 173 |
第Ⅶ章 リスク削減対策の費用効果分析 |
1. はじめに 177 |
2. 事業場における対策 177 |
2.1 工程内対策 177 |
2.2 エンドオブパイブ対策 178 |
2.2.1 凝集沈殿法 178 |
2.2.2 吸着法(イオン交換法・キレート樹脂吸着) 180 |
2.2.3 磁気分離法(フェライト法) 181 |
2.3 事業場における亜鉛含有排水の処理の実態 181 |
2.3.1 電気めっき事業場 181 |
2.3.2 溶融亜鉛めっき事業場 182 |
2.3.3 非鉄金属鉱業 183 |
2.3.4 日本鉄鋼連盟 183 |
2.3.5 日本化学工業協会(日本無機薬品協会) 184 |
2.4 事業場における排水中亜鉛濃度削減対策の費用対効果 184 |
2.4.1 事業場当たりの費用 184 |
2.4.2 業種別の費用対効果 185 |
2.4.3 既往報告にみる業界における亜鉛削減対策の効果 186 |
2.5 高濃度地点の亜鉛濃度削減に対する費用対効果 189 |
2.6 河川中濃度削減対策効率の指標化 192 |
3. 事業場以外の主たる負荷源における対策の可能性 194 |
3.1 体廃止鉱山 194 |
3.2 非点源 196 |
3.3 下水処理場 198 |
3.4 未処理生活排水対策 198 |
4. まとめ 199 |
第Ⅷ章 結論 |
1. はじめに 201 |
2. 本評価書のまとめ 201 |
3. 総括:亜鉛の生態リスク管理・対策のあり方について 203 |
4. 今後の課題 208 |
第Ⅸ章 外部レビュアーからのコメントと筆者らの対応 |
菊地幹夫レビュアーからのコメントと筆者らの対応 212 |
田中宏明レビュアーからのコメントと筆者らの対応 215 |
長谷川眞理子レビュアーからのコメントと筆者らの対応 223 |
福島武彦レビュアーからのコメントと筆者らの対応 227 |
山本光修レビュアーからのコメントと筆者らの対応 233 |
参考文献 241 |
索引 257 |