序言 iii |
凡例 xxi |
第1章 序論 |
1. 問い 1 |
2. 構成 2 |
3. 思想の歩み 5 |
a. 方法上のこと 6 |
b. 時間の論理学 7 |
c. 確率 7 |
d. 不可逆性,進化,情報の流れ 8 |
e. 理論の組織 9 |
f. 抽象的量子論 10 |
g. 具体的量子論 12 |
h. 解釈の問題 14 |
4. 本書を通る近道の提示 16 |
第I部 時間と確率 |
第2章 時間命題の論理学 |
1. 時間命題の論理学の要請 23 |
2. 論理学をどのように基礎づけるか 28 |
3. 現在命題と完了命題 38 |
4. 未来命題 51 |
5. 古典的命題束 60 |
第3章 確率 |
1. 確率と経験 71 |
2. 古典的確率概念 75 |
3. 確率の経験的規定 80 |
4. 予測に確率値を与えることについて 84 |
第4章 不可逆性とエントロピー |
1. 不可逆性の問題 87 |
2. 不可逆過程のモデル 95 |
3. 記録 105 |
4. 宇宙論と相対性理論 113 |
第5章 情報と進化 |
1. 本章の体系上の位置 125 |
2. 情報とは何か 127 |
3. 進化とは何か 130 |
4. 情報と確率 131 |
5. 潜在的情報の増加としての進化 134 |
a. 基本思想 134 |
b. 凝縮モデル 140 |
c. 結語 144 |
6. 効用としての 146 |
a. テーゼ 146 |
b. 主観的確率の効用関数としての情報 |
c. 主観的確率と客観的確率,および情報概念 151 |
d. 効用と情報の等置の意味 153 |
7. 実用論的情報-初回性と確証 155 |
a. 実用論的情報 155 |
b. 初回性と確証 157 |
c. 1つのモデル 159 |
8. 論理学の生物学的予備段階 161 |
a. 方法上のこと 161 |
b. 生命の認識形態性 162 |
c. 実用論的真理概念への道 164 |
d. 論理学の2値性 166 |
第II部 物理学の統一 |
第6章 理論の組織 |
1. まえおき 171 |
2. 古典質点力学 174 |
a. 基礎方程式の意味の最初の分析 174 |
b. 物体,質点,質点系 180 |
c. 力,慣性,相互作用 184 |
d. 空間 186 |
e. 時間 189 |
3. 自然法則の数学的形式 190 |
4. 化学 194 |
5. 熱力学 197 |
6. 場の理論 198 |
7. 非ユークリッド幾何学と意味論的整合性 199 |
8. 相対性の問題 201 |
9. 特殊相対性理論 205 |
10. 一般相対性理論 209 |
a. アインシュタインの理論 209 |
b. 哲学的論争についての覚え書き 211 |
c. さまざまな物理学的議論 212 |
d. 宇宙論 216 |
11. 量子論-歴史的なこと 218 |
a. 1900-1925.プランク,アインシュタイン,ボーア 218 |
b. 量子力学 220 |
c. 素粒子 221 |
12. 量子論-再構成のプラン 222 |
第7章 量子論の予備的考察 |
1. 基礎的古典物理学の不成立 227 |
a. 原理的なこと 227 |
b. 古典物理学の要請 230 |
2. 過程の個別性に関するボーアの概念 234 |
3. 確率の要請と量子論 237 |
4 第2量子化法 241 |
5. 量子論のファインマン形式 244 |
6. 量子論理学 247 |
a. 量子論の命題束 247 |
b. 完備量子論理学 251 |
7. 回顧 252 |
第8章 抽象的量子論の再構成 |
1. 方法論的成り立ち 261 |
a. 再構成の概念 261 |
b. 抽象的量子論 262 |
c. 再構成の4つの道 263 |
2. 第1の道:確率と命題束とに関する再構成 265 |
A. 選立と確率 265 |
B. 対象 266 |
C. 対象についての最終の命題 266 |
D. 有限性 267 |
E. 選立と対象との複合 257 |
F. 確率関数 268 |
G. 客観性 269 |
H. 非決定性 270 |
I. 量子論の構築の概要 271 |
歴史的注釈 271 |
3. 第2の道:確率を超えて直接ベクトル空間に向かう再構成 272 |
a. 2つの方法論的まえおき 272 |
1. 経験的に決定可能な選立の定義 272 |
2. 害のない普遍化 273 |
b. 選立に関する3つの要請 273 |
1. 分離可能性 273 |
2. 拡張 274 |
3. 運動学 275 |
c. 3つの結論 276 |
1. 状態空間 276 |
2. 対称性 276 |
3. 動力学 277 |
d. 結語 279 |
4. 第3の道:振幅を超えてベクトル空間に至る再構成 279 |
抽象的量子論 1974年9月の草稿 281 |
5. 第3の道についての解説 294 |
第9章 特殊相対性理論 |
1. 具体的量子論 303 |
a. 空間 303 |
b. 粒子 307 |
c. 相互作用 307 |
2. 第4の道:変化する選立に関する量子論の再構成 308 |
a. 変化する選立 308 |
α. 3つの要請 308 |
1. 可能性の基礎づけ 308 |
2. 開かれた有限性 309 |
3. 実際の選立 310 |
β. 3つの結論 310 |
1. 可能性の決定論 310 |
2. 変化する選立 311 |
3. 可能性の増加 312 |
b. ウア選立 312 |
1. 選立の論理的分解の定理 312 |
2. 状態空間の数学的分解の定理 312 |
3. 相互作用の要請 314 |
4. ウアの区別不可能性に関する要請 314 |
c. ウアのテンソル空間 315 |
3. 空間と時間 317 |
a. 現実的な仮説 317 |
b. アインシュタイン宇宙:空間のあるモデル 319 |
c. 慣性 320 |
d. バイナリーのテンソル空間における特殊相対性理論 321 |
e. 共形特殊相対性理論 323 |
f. ウアの相対性 328 |
第10章 粒子,場,相互作用 |
1. 未解決の問題 331 |
a. 要約 331 |
b. プログラム 334 |
2. テンソル空間における表現 335 |
a. Tnにおける基本演算 335 |
b. Tの基本演算 337 |
c. ボース表示 339 |
d. パラボース表示 340 |
e. ウア理論における多重量子化 344 |
3. テンソル空間における相互作用 345 |
a. 表現の積 345 |
b. 相互作用 348 |
c. エネルギー 350 |
4. 固定された位置空間における準粒子 354 |
a. アインシュタイン空間 354 |
b. 広域的ミンコフスキー 355 |
c. 局所的ミンコフスキー空間 358 |
5. 量子電磁力学のモデル 361 |
a. 古い構想と新しいプログラム 362 |
b. 質量のないレプトン 362 |
c. 相対論的不変性 365 |
d. マクスウェル場 367 |
e. 電磁気的相互作用 369 |
α) 方程式の形 369 |
β) 分離可能性 370 |
γ) 定数 371 |
6. 素粒子 372 |
a. 前史:原子論または統一場理論 372 |
b. ウア理論の提案 372 |
c. 組織系統論とゲージ群 377 |
d. 静止質量 379 |
7. 一般相対性理論 384 |
a. 空間構造の問題 384 |
b. 古典的計量場 386 |
c. 重力の量子論 389 |
d. 宇宙論 391 |
第III部 物理学の解釈 |
第11章 量子論の解釈問題 |
1. 解釈問題の歴史のために 395 |
a. 課題 395 |
b. 解釈論争の前史 396 |
c. シュレーデインガー 399 |
d. ボルン 400 |
e. ド・ブロイ 402 |
f. ハイゼンベルク 403 |
α) 量子力学 403 |
β) 不確定性関係 404 |
γ) 粒子像と波動像 406 |
g. ボーア 409 |
h. ノイマン 412 |
i. アインシュタイン 414 |
2. 量子論の意味論的整合性 415 |
a. 意味論的整合性の4段階 415 |
b. 情報収集としての測定 416 |
c. 測定理論(古典的)419 |
α) 測定の量子論の理念 419 |
β) 測定の不可逆性 422 |
γ) コペンハーゲン学派の解釈における観測者の役割 424 |
d. 測定理論(量子力学的)428 |
e. 主体の量子論 |
3. パラドクスと選立 434 |
a. まえがき 434 |
b. シュレーディンガーの猫:波動関数の意味 437 |
c. ウィグナーの友人:意識の関係 438 |
d. アインシュタイン-ポドルスキー-ローゼン:遅延選択と実在概念 439 |
α) 思考実験 439 |
β) 遅延選択のある古い思考実験 442 |
γ) EPRモデルを手がかりとした確率解釈の意味論的整合性 444 |
δ) アインシュタインの実在性概念 446 |
ε) 空間と対象 450 |
e. 隠れたパラメター 452 |
f. 量子論の知識増加 454 |
g. ポパーの実在論 455 |
h. エヴエレットの多世界論,すなわち可能性と事実性 455 |
第12章 情報の流れ |
1. 実体の探求 459 |
2. 量子論における情報の流れ 463 |
3. 精神と形相 470 |
第13章 量子論の彼岸 |
1. 限界を超えて 477 |
a. 量子論の彼岸にある物理学 478 |
b. 物理学の彼岸にある人間の知識 480 |
c. 人間の知識の彼岸にある存在 481 |
2. 未来の事実性 484 |
3. 過去の可能性 490 |
4. 包括的な現在 498 |
5. 物理学の彼岸 502 |
第14章 哲学者の言葉で |
1. 概要 507 |
2. 科学論 508 |
3. 物理学 512 |
4. 形而上学 518 |
注 525 |
解説 541 |
参考文献 553 |
人名索引 559 |
事項索引 563 |