はしがき 1 |
第1章 序論 9 |
1・1 自己変革に失敗した日本 11 |
1・2 産業革命というパラダイム転換 13 |
1・3 グルタミン酸ソーダの開発 14 |
1・4 社会学習様式の変化 16 |
1・5 世界市場での日本企業の敗北 17 |
1・6 経営者の債務 19 |
第2章 「失われた一五年」の総括と普遍化 21 |
2・1 日米対話(一九八五―二〇〇〇)の総括 23 |
1 リーダーシップ喪失への懸念 25 |
2 日米対話への期待 27 |
3 日米合同会議 29 |
4 米国の再生・復活 32 |
2・2 技術・産業パラダイム転換 35 |
1 コンピュータ産業の構造変化 36 |
2 構造変化の計測 39 |
3 転換の予見不能性 42 |
2・3 技術覇権論 44 |
第3章 長期統計による可視化:産業革命パラダイム二〇〇年 50 |
3・1 トレンドGDP 51 |
1 GDPの比較 51 |
2 産業革命と世界のGDP 52 |
3 先進国の経済発展 54 |
4 景気の変動 57 |
5 パラダイム分析 58 |
3・2 パラダイム・シフトの図示化(U-V曲線) 64 |
1 先進国のU-V曲線 64 |
2 職業選択の自由 68 |
3 今後の課題 |
第4章 パラダイム転換の構造分析:日本発アミノ酸工業の一〇〇年 73 |
4・1 日本発アミノ酸工業の一〇〇年 74 |
1 戦前のグルタミン酸ソーダ工業:うま味調味料という発明 74 |
2 第5の味覚としてのうま味成分 75 |
3 戦後のアミノ酸発酵工業の発展:発酵生産法の発明 76 |
4・2 産業創出・技術進化サイクル 77 |
1 イノベーションの類型から見たアミノ酸工業の発展経緯 77 |
2 産業創出・技術進化サイクル 80 |
3 サイクルの構成 80 |
4 パラダイム転換とサイクル論 83 |
4・3 戦前の第1サイクル 84 |
1 産業の起点としての需要表現 84 |
2 技術融合と技術の累積 85 |
3 新たな市場開拓:戦前におけるトリクルアップ現象の発生 87 |
4・4 戦後の第2サイクル 88 |
1 抽出法の限界:技術的ロックイン現象 88 |
2 異業種間競合の始まり 89 |
3 ミッション設定との関係 91 |
4 技術の蓄積は科学の革新を伴う 93 |
5 その後の技術蓄積と技術融合 94 |
6 第2次用途開拓:トリクルアップ現象 95 |
4・5 来るべきサイクル 96 |
1 第3サイクルの始まり 96 |
2 次のパラダイム転換を誘発するもの 98 |
3 人類的な課題と需要表現 99 |
4 次の技術・産業パラダイムの一般表現 100 |
第5章 技術体系と社会体制との整合:旧ソ連と鉄鋼技術 103 |
5・1 社会学習としての技術進歩 106 |
1 学習曲線 107 |
2 利用学習 109 |
5・2 連続鋳造技術の発明・開発・普及 111 |
1 旧ソ連での技術開発 112 |
2 日本での普及 115 |
5・3 技術と社会体制のミスマッチ 116 |
1 旧ソ連での挫折 119 |
2 利用学習の実践:日本の開発方式 120 |
5・4 組織・制度設計の時代へ 123 |
第6章 学習システムの再構築:自動車産業における日米逆転 129 |
6・1 階層構造と利用学習 132 |
1 分断による学習 132 |
2 双方化による学習 140 |
6・2 モジュール化の進展 142 |
1 製品アーキテクチャ 143 |
2 モジュール化の計画 146 |
6・3 設計開発のデジタル化 150 |
1 リコールの急増問題 152 |
2 市場クレームの要因分析 155 |
3 ディジタル化への円滑な移行 157 |
第7章 新しい学習方式の出現:韓国への技術移転 161 |
7・1 統合による学習(Learning-by-Integrating) 163 |
1 暗黙知と行動知 170 |
2 暗黙知の形式知への変換 173 |
3 ディジタル知への変換 176 |
4 外部化のプロセス 178 |
7・2 暗黙知の外部化 169 |
1 LNG船の技術進化パターン 182 |
2 イノベーションのジレンマ 185 |
3 アーキテクチャの進化モデル 187 |
4 追い越し戦略~リープ・フロッグ現象 188 |
7・3 アーキテクチャ転換 ~LNG船での韓国の逆転~ 179 |
第8章 パラダイム転換のマネジメント:並行開発方式の活用 190 |
8・1 パラダイム転換の進展過程 193 |
1 パラダイム転換のはじまり:MPUというコンセプトの誕生 193 |
2 東京電気の戦略転換:4004の世界初ボリューム・ユーザー 195 |
3 ファナックの戦略転換と8086の大量採用 198 |
4 メモリ事業の衰退とMPU事業の成長:メモリとMPUの並行開発 202 |
5 パラダイム転換の完了:インテルの戦略転換 205 |
8・2 パラダイム転換のマネジメント 207 |
1 戦略転換の連鎖としてのパラダイム転換 207 |
2 戦略転換を促進する並行開発マネジメント 209 |
第9章 政策パラダイムの転換:社会システム融合 213 |
9・1 社会システム融合の分析 217 |
1 開発経緯 218 |
2 デザイン・ルール 220 |
3 分析フレーム 221 |
4 分析結果 222 |
9・2 社会システム融合の展開シナリオ 228 |
注 234 |