序にかえて 1 |
1 ゼロサム思考からプラスサム思考へ 1 |
2 文明の衝突と地球環境問題 5 |
第一部 グローバル時代における文明の衝突は如何にして回避し得るか |
第一章 市場原理主義と文明の衝突 22 |
1 問題の所在 22 |
(1)イスラム原理主義者は、なぜ世界貿易センタービルを攻撃したのか? 22 |
(2)現在の日本は内戦下なのか? 25 |
(3)市場原理主義者は、なぜ人間の安全保障を無視するのか? 28 |
2 アダム・スミスの唱えた自由と道徳 29 |
(1)見えざる手と私益-公益転換メカニズム 29 |
(2)道徳人からなる市民社会とセーフティーネット 36 |
3 ロバート・マルサスの市場秩序と神の命令 41 |
(1)市場原理主義者マルサス 41 |
(2)キリスト教原理主義者マルサス 46 |
4 結論 51 |
(1)巨大な絶滅収容所としての市場原理主義社会 51 |
(2)市場原理主義社会も縁故社会 58 |
(3)唯一の有効な解決策としての修正資本主義 61 |
(4)修正資本主義の欠陥の克服 63 |
(5)官僚による経済破壊の阻止と総中流社会の再建 66 |
(6)和の精神は世界の希望 74 |
第二章 農業と食文化をめぐる文明の衝突 76 |
1 問題の所在 76 |
(1)農産物をめぐる貿易摩擦は、なぜ文明の衝突となるのか? 76 |
(2)アメリカ文明の圧力に、日本文明はどのように対応したのか? 79 |
2 アメリカ文明における農業と農民 82 |
(1)資本主義農業の生産力 82 |
(2)アメリカ精神の体現者としての農民イメージ 86 |
3 農業と食文化におけるアメリカ文明の圧力と日本文明 88 |
(1)農業における日本の文明力 88 |
(2)食文化における日本の文明力 94 |
4 結論 文明の衝突を止揚する日本の文明力 97 |
第三章 農業と環境をめぐる文明の衝突 99 |
1 問題の所在 中華文明は、文明の衝突を引き起こすか? 99 |
2 中華文明は、世界の環境を食い尽くすか? 100 |
(1)レスター・ブラウン予測再考 100 |
(2)食料需給についての経済学的検討 102 |
(3)食料需要の増加と環境危機 105 |
3 食文化における大陸中華文明と海洋中華文明 110 |
(1)中国の経済成長と国内格差 110 |
(2)大陸中華文明と海洋中華文明の食文化 112 |
(3)食文化の転換の必要性 116 |
4 結論 120 |
(1)儒教と仏教の森林観 120 |
(2)森の文明と文明間の融合 123 |
第二部 文明と地球環境との衝突は如何にして回避し得るか |
第四章 森林経営の諸類型と地球環境問題 126 |
1 問題の所在 現代文明も、森林破壊で滅亡するのか? 126 |
2 コモンズに関する理論的考察 129 |
(1)市場原理主義と森林破壊 129 |
(2)ハーディン理論の再考察 134 |
3 近世における森林経営の考察 139 |
(1)イースター文明と森林の消滅 139 |
(2)中華文明の森林への対応 142 |
(3)近世日本文明の森林保全 145 |
4 結論 持続的森林経営に真に必要なもの 149 |
第五章 森林保全と人道主義の衝突 153 |
1 問題の所在 多くの文明は、なぜ森林を保全できなかったのか? 153 |
2 ギルガメシュ叙事詩の環境経済史的分析 154 |
(1)ギルガメシュ叙事詩の概要 154 |
(2)飢謹を克服した名君ギルガメシュ 159 |
(3)飢謹の再発と森林破壊 163 |
(4)残酷なエコロジー社会 165 |
(5)文明滅亡の回避策を求めて 170 |
3 南洋文明の環境保全とカニバリズム 175 |
(1)四種類のカニバリズム・システム 175 |
(2)殺人カニバリズムとエコロジー社会 181 |
4 結論 人類の選択肢は、二者択一ではない 183 |
第六章 森林保全と人道主義の両立 185 |
1 問題の所在 人間にも環境にも優しい文明システムは存在するか? 185 |
2 近世日本におけるエコロジー社会とエコノミー社会の両立 187 |
(1)勤勉革命とリサイクル社会 187 |
(2)生態系扶養能力の成長 190 |
3 武士道とエコロジー社会 192 |
(1)殺人刀から活人剣への転換 192 |
(2)活人剣思想とエコ・ライフ 199 |
4 結論 202 |
(1)第三の選択肢としての近世日本文明 202 |
(2)各文明システムの比較検討 203 |
(3)グローバル時代における日本文明の使命 206 |
註 210 |
引用文献 277 |
あとがき 278 |
序にかえて 1 |
1 ゼロサム思考からプラスサム思考へ 1 |
2 文明の衝突と地球環境問題 5 |
第一部 グローバル時代における文明の衝突は如何にして回避し得るか |
第一章 市場原理主義と文明の衝突 22 |
1 問題の所在 22 |