謝辞 2 |
まえがき 3 |
第1章 保全生物学と生物多様性 |
[1] 保全生物学の学際的アプローチ~ウミガメの事例 14 |
[2] なぜ保全生物学は必要なのか 18 |
[3] 保全生物学の5つの倫理的原則 20 |
[4] 保全生物学の起源 21 |
[5] 生物多様性とは何か 24 |
1. 種の多様性 25 |
1) 種とは? 25 |
2) 種の多様性とその評価 30 |
2. 遺伝的多様性 32 |
3. 生態系の多様性 33 |
1) 栄養段階 36 |
2) 食物連鎖と食物網 38 |
3) キーストーン種とギルド 39 |
4) キーストーン資源 40 |
5) 生態系のダイナミックス 41 |
[6] 地球上の豊かな生物多様性はどこで見られるのか 41 |
1. 地球上にはどれくらいの種がいるのか 46 |
[7] 絶滅と経済学:価値ある何かが失われていく 50 |
1. 絶滅のパターン 50 |
2. 生態経済学 52 |
3. 共有財産としての資源 53 |
[8] 生物多様性の直接的経済価値 56 |
1. 消費的使用価値 57 |
2. 生産的使用価値 58 |
1) 林産物 59 |
2) 薬用生物 59 |
[9] 生物多様性の間接的経済価値 61 |
1. 非消費的使用価値 61 |
1) 生態系の生産力 62 |
2) 水資源と土壌資源の保全 63 |
3) 気候の調節作用 64 |
4) 種の相互関係 64 |
5) 指標生物による環境モニタリング 65 |
6) レクリエーションとエコツーリズム 65 |
7) 教育的および科学的価値 71 |
2. 潜在的利用価値 71 |
3. 生存価値 73 |
[10] 倫理的考察 74 |
1. ディープ・エコロジー(哲学的アプローチ) 78 |
[11] 要約 79 |
第2章 生物多様性の危機 |
[1] 絶滅速度 81 |
[2] 人為的原因による現在の大量絶滅 82 |
1. 海洋と大陸での絶滅速度 85 |
[3] 島嶼生物地理学と現代の絶滅速度 91 |
1. 地域絶滅 94 |
[4] 絶滅の原因 96 |
1. 生息地の破壊 101 |
1) 熱帯雨林 103 |
2) 熱帯乾燥林 106 |
3) 草地 107 |
4) ウェットランドと水系 108 |
5) マングローブ 109 |
6) サンゴ礁 114 |
7) 砂漠化 114 |
2. 生息地の分断化 115 |
1) エッジ効果 120 |
3. 生息地の悪化と汚染 122 |
1) 殺虫剤汚染 124 |
2) 水質汚染 124 |
3) 大気汚染 126 |
4. 地球の温暖化 129 |
1) 海洋環境への影響 133 |
2) 温暖化による地球規模の影響 136 |
5. 乱獲 137 |
1) 商業的捕獲の問題 141 |
6. 外来種の移入 143 |
1) 島嶼に持ち込まれた外来種 148 |
2) 水系における外来種の移入 149 |
3) 外来種の侵入能力 150 |
7. 病気 152 |
[5] 絶滅への道 156 |
[6] 要約 160 |
第3章 個体群と種のレベルでの保全 |
[1] 小さな個体群の重要な概念 164 |
[2] 小さな個体群が直面する問題 167 |
1. 遺伝的変異の減少 167 |
1) 近交弱勢 170 |
2) 進化的適応力の消失 170 |
3) 異系交配弱勢 171 |
2. 有効集団サイズ 171 |
1) 不均一な性比 172 |
2) 子の数の変動 173 |
3) 個体群の変動とボトルネック効果 173 |
3. 人口学的変動 175 |
4. 環境変動とカタストロフィ 176 |
5. 絶滅の渦 178 |
[3] 応用個体群生物学 179 |
1. 個体群の研究手法 180 |
1) 生態学的情報の収集 180 |
2) 個体群のモニタリング 181 |
3) 個体群存続可能性分析 187 |
4) メタ個体群 188 |
[4] 新しい個体群の確立 191 |
1. 成功例に学ぶ 194 |
2. 新たな植物個体群の確立 199 |
3. 新しい個体群の確立に伴う課題 201 |
[5] 生息域外保全戦略 202 |
1. 動物園 205 |
2. 水族館 210 |
3. 植物園と樹木園 211 |
1) 種子バンク 213 |
[6] 種の保全のためのカテゴリー 215 |
[7] 法律による種の保全 221 |
1. 国内法 221 |
1) 米国の絶滅危惧種法 222 |
2) 日本の種の保存法 225 |
2. 国際的合意 226 |
[8] 要約 232 |
第4章 生物群集レベルでの保全 |
[1] 保護地域 234 |
1. 保護地域の分類 234 |
1) 保護地域の現状 236 |
2. 保護のための優先順位の決定 238 |
3. 優先順位決定のシステム 240 |
1) 種へのアプローチ 240 |
2) 生物群集と生態系の保護 241 |
3) 生物多様性センター 242 |
4) ギャップ分析(欠落分析) 243 |
5) 原生自然地域 245 |
6) 国際的合意 247 |
[2] 保護地域をネットワーク化するためのデザイン 250 |
1. 保護地域の大きさと特徴 252 |
2. エッジ効果と分断化による悪影響を最小限にする方策 255 |
3. 保全ネットワーク 256 |
4. 生息地間のコリドー(回廊)による連結 257 |
5. 景観生態学と公園のデザイン 262 |
[3] 保護地域の管理 264 |
1. 管理とモニタリング 266 |
2. 生息地の管理 268 |
1) ウェットランド 270 |
2) キーストーン資源 271 |
3. 公園管理と住民 271 |
1) ゾーニング 272 |
4. 公園管理の課題 274 |
[4] 保護地域外での保全 275 |
1. 人間が卓越した地域での景観保全 277 |
2. 生態系の管理 279 |
[5] 復元生態学 282 |
1. 代表的な生態系での復元 285 |
1) 都市域 285 |
2) ウェットランド 287 |
3) 湖 292 |
4) 草原 292 |
5) 熱帯乾燥林 296 |
2. 復元生態学の未来 297 |
[6] 要約 297 |
第5章 保全と持続可能な発展 |
[1] 国内の取り組み 300 |
1. 地方の立法措置 303 |
1) ランドトラスト(土地信託) 307 |
2. 国家の立法措置 309 |
1) 国内法 309 |
[2] 伝統的社会,生物多様性,持続可能な発展 310 |
1. 保全倫理と伝統的な社会 311 |
2. 地域住民と政府 313 |
1) 生物圏保護区域(ユネスコ) 314 |
2) 現地農業保全 314 |
3) 採取用保護地 316 |
4) 地域社会主導の保全 317 |
5) 先進的な保全プログラムの評価 317 |
[3] 環境保全と持続可能な発展に向けた国際的な取り組み 318 |
1. 国際的な合意と地球サミット 320 |
2. 日本国内における取り組み 325 |
3. 国際基金と持続可能な発展 327 |
1) 発展途上国への援助 329 |
2) 債務の自然保護スワップ 330 |
4. 国際開発銀行と生態系の破壊 330 |
1) 開発援助のケーススタディ 331 |
2) インドネシアの移住計画 331 |
3) ブラジルの高速道路建設 332 |
4) ダム建設計画 333 |
5) 開発融資と環境 334 |
[4] 未来に向けたアジェンダ 336 |
[5] 保全生物学者の役割 342 |
[6] 要約 344 |
引用文献 347 |
索引 383 |
謝辞 2 |
まえがき 3 |
第1章 保全生物学と生物多様性 |
[1] 保全生物学の学際的アプローチ~ウミガメの事例 14 |
[2] なぜ保全生物学は必要なのか 18 |
[3] 保全生物学の5つの倫理的原則 20 |