注:Ca[2+]の[2+]は上つき文字 |
注:H[+]の[+]は上つき文字 |
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序 3 |
序説 |
1章 生物の多様性と一様性 10 |
Ⅰ 生物の多様性と一様性 10 |
Ⅱ 生物とは 10 |
生物と細胞 |
自己の複製 |
刺激への応答 |
エネルギー通貨ATP |
Ⅲ 生物の系統 12 |
系統樹での分類 |
細胞内小器官 |
生体物質の大きさ |
Ⅳ 生体を構成する物質 14 |
アミノ酸とタンパク質 |
脂質 |
糖 |
無機塩類 |
Ⅴ タンパク質の構造と機能 18 |
問題 20 |
コラム |
種の概念 11 |
ウイルスとプリオン 12 |
アミノ酸の話 18 |
DNAの塩基の変異はなぜ起こるか 19 |
第Ⅰ部 細胞と遺伝情報の関係 |
2章 遺伝情報の複製 22 |
Ⅰ 細胞増殖とDNA複製 22 |
細胞増殖は細胞の最も基本的な機能 |
DNA複製の特殊性 |
Ⅱ DNAとはどのような分子か 23 |
単位としてのヌクレオチド |
核酸 |
DNAは二本鎖である |
RNAは一本鎖である |
原核生物は環状,真核生物は直鎖状の二本鎖DNAをもつ |
Ⅲ 遺伝子とDNA 27 |
遺伝子の定義 |
ゲノム |
生物のDNA量 |
生物の遺伝子数 |
真核生物は遺伝子でないDNA領域をたくさんもっている |
Ⅳ DNAの複製 29 |
DNA複製のアウトライン |
複製には鋳型を必要とする |
複製は不連続である |
複製開始点と複製終了点がある |
問題 35 |
DNAの変性・再会合 26 |
DNAは細くて長い糸である 26 |
DNAの損傷と修復 29 |
複製の正確さ 30 |
複製にかかわる酵素はたくさんある 31 |
DNA複製後の塩基修飾と遺伝情報複製 32 |
PCR(polymerase chain reaction) 33 |
3章 遺伝子の発現 |
Ⅰ 遺伝子の転写と翻訳 36 |
セントラルドグマ |
遺伝子の暗号¥ |
DNAのセンス鎖 |
遺伝子の発現 |
Ⅱ 遺伝子の転写 37 |
RNAの種類 |
転写の特徴 |
転写の基本 |
Ⅲ 転写後の修飾 41 |
RNAの切断 |
塩基の修飾 |
真核生物のmRNAプロセシング |
Ⅳ 遺伝子の翻訳 43 |
アミノアシルtRNAの合成 |
リボソーム |
mRNAの構造 |
タンパク質合成 |
転写と翻訳の協調 |
タンパク質の行方と翻訳後修飾 |
問題 51 |
真核生物にはもっと多くの非翻訳RNAがあるのかもしれない 40 |
RNA複製と逆転写… 41 |
大腸菌リボソームの構造 44 |
翻訳の開始 45 |
ペプチド鎖の延長 46 |
翻訳の終了 47 |
21番目のアミノ酸 48 |
4章 遺伝子発現の調節 52 |
Ⅰ 発現からみた遺伝子の種類 52 |
すべての生物でハウスキーピング遺伝子が働く |
多細胞生物ではさらに多くの遺伝子が働く |
一人のヒトの体細胞は同じ遺伝子をもっている |
発現が調節される遺伝子と調節されない遺伝子 |
Ⅱ 原核生物の遺伝子発現調節 53 |
大腸菌のβガラクトシダーゼ遺伝子は正と負に調節される |
Ⅲ 真核生物の遺伝子発現調節 55 |
転写調節と転写後調節 |
真核生物はより複雑な転写調節機構をもつ |
クロマチンリモデリングによる調節 |
Ⅳ エピジェネティックな遺伝子発現制御 58 |
ヘテロクロマチンとユークロマチン |
クロマチン構造と遺伝子発現調節 |
エピジェネティックな制御とは |
ヒストンコード |
遺伝情報を担うもの |
問題 63 |
リンパ球だけは遺伝子が異なる 53 |
複数の遺伝子を同時に発現調節するオペロン 54 |
オペロンとレギュロン 55 |
非翻訳RNAの発現 56 |
miRNAによる遺伝子発現調節 57 |
ゲノム,トランスクリプトーム,プロテオーム 59 |
ハエの目の色からわかる遺伝子サイレンシングのしくみ 61 |
エピジェネティックなX染色体の不活性化 62 |
第Ⅱ部 個々の細胞を機能させる原理 |
5章 細胞の膜構造と細胞内小器官 66 |
Ⅰ 細胞が基本 66 |
Ⅱ 生体膜 66 |
生体膜とは何か |
膜タンパク質 |
膜の機能 |
Ⅲ 膜輸送 68 |
チャネル |
トランスポーター |
ATP駆動ポンプ~濃度勾配に逆らって輸送する能動輸送 |
Ⅳ 細胞内の膜構造 71 |
膜で囲まれた小胞による輸送 |
分泌経路 |
エンドサイトーシス |
問題 77 |
細胞膜電位を計算するネルンストの式 70 |
神経細胞の活動電位 71 |
細胞内小器官の起源に関する推論 73 |
タンパク質の細胞内小器官への輸送 75 |
分泌経路の順序 76 |
6章 細胞骨格 78 |
Ⅰ 細胞骨格とは 78 |
Ⅱ アクチン繊維に基づく機構 79 |
アクチン分子 |
アクチン繊維の重合機構 |
アクチン重合に基づく細胞の運動 |
ミオシンによる運動~筋細胞の収縮 |
Ⅲ 微小管に基づく機構 83 |
チューブリン分子 |
細胞分裂時の紡錘体 |
チューブリンミキネシン相互作用による輸送 |
細胞内の物質輸送と細胞内小器官の配置 |
問題 87 |
中間径繊維 79 |
トレッドミル現象 80 |
細胞骨格に作用する薬剤 83 |
Ca[2+]による筋収縮の調節 83 |
ミオシンとキネシンの活性中心の構造は酷似 86 |
7章 代謝 88 |
Ⅰ 細胞活動と熱力学:代謝の意義 88 |
Ⅱ 自由エネルギー変化と生体エネルギー通貨としてのATP 88 |
Ⅲ 酵素 89 |
酵素の特異性と反応機構 |
酵素反応速度論 |
酵素の分類 |
Ⅳ 基本的な代謝の流れ 91 |
Ⅴ 代謝の基本反応 95 |
リン酸化反応(キナーゼ) |
脱リン酸化反応(ホスファターゼ) |
C-C結合の生成・切断反応 |
脱水素反応 |
Ⅵ エネルギー産生系 96 |
解糖系 |
クエン酸回路 (トリカルボン酸サイクル) |
Ⅶ 酵素活性の調節 97 |
アロステリック制御 |
リン酸化による酵素活性の調節 |
代謝調節のパラダイム:フィードバック制御とカスケード |
問題 101 |
熱力学の法則:自由エネルギー変化と平衡定数 89 |
ミカエリス・メンテン 91 |
炭素と窒素の固定回路 94 |
代謝経路のバイオインフォマティクス (生物情報学) 94 |
メタボロミクス 97 |
代謝経路はなぜ丸い? 99 |
8章 生体エネルギー 102 |
Ⅰ 生体エネルギーの2つの規格 102 |
生体エネルギーの役割 |
ATPとH[+]の電気化学ポテンシャル |
Ⅱ 酸化的リン酸化と光リン酸化 103 |
Ⅲ 酸化還元反応と呼吸鎖 103 |
呼吸鎖 |
電子伝達とエネルギー放出 |
H[+]輸送のしくみ |
Ⅳ ATP合成酵素 105 |
Ⅴ 光合成 106 |
光エネルギーの吸収 |
光化学反応と電子伝達 |
Ⅵ 光合成の炭酸固定反応 109 |
Ⅶ C4光合成 110 |
Ⅷ ミトコンドリアと葉緑体のトポロジー 111 |
問題 112 |
ATP合成酵素の回転の実証 107 |
光合成の炭酸固定経路図(カルビン回路) 109 |
共役と光による調節 110 |
地球大気の二酸化炭素濃度の変遷と光合成 110 |
9章 細胞周期 113 |
Ⅰ 細胞の分裂 113 |
細胞分裂と細胞の形態変化:対称分裂と非対称分裂 |
Ⅱ 細胞周期という概念 114 |
Ⅲ 細胞周期の各段階 114 |
細胞周期におけるDNA量の変化 |
栄養不足とG0期 |
正と負の制御 |
Ⅳ 細胞周期エンジン 117 |
細胞周期を制御するタンパク質 |
サイクリン-CDK複合体 |
細胞周期を逆方向に進ませないしくみ |
サイクリンの周期的な分解とユビキチンミプロテアソーム |
Ⅴ チェックポイント 119 |
DNA損傷チェックポイント |
紡錘体チェックポイント |
細胞周期におけるチェックポイントの意味 |
Ⅵ アポトーシス 121 |
Ⅶ 細胞周期と増殖制御の破綻 122 |
がんの自律的増殖 |
問題 124 |
細胞質分裂 116 |
酵母の話 120 |
アポトーシスの活性化にかかわる経路 122 |
がん遺伝子 123 |
がん抑制遺伝子 123 |
第Ⅲ部 細胞集団の組織化 |
10章 シグナル伝達 126 |
Ⅰ 刺激と応答 126 |
Ⅱ シグナルとは 127 |
シグナル伝達という概念 |
細胞間シグナル伝達の様式 |
細胞内で起こる連鎖反応 |
Ⅲ 細胞外での刺激受容から, 細胞内でシグナルが伝わるまで 129 |
受容体 |
受容体が刺激を受けた後:膜から細胞質へ |
膜から核へ |
Ⅳ 細胞内シグナル伝達の具体例 133 |
キナーゼ型受容体を介したシグナル伝達 |
Gタンパク質共役型受容体を介したシグナル伝達 |
チャネル型受容体を介したシグナル伝達 |
転写因子型受容体を介したシグナル伝達 |
Ⅴ 細胞の接触による相互作用 135 |
細胞同士の結合に関与するタンパク質:カドヘリン |
細胞外基質との接着に関与するタンパク質:インテグリン |
問題 138 |
受容体とシグナル分子の関係 129 |
オーファン受容体と医薬品開発 134 |
タンパク質の分解による細胞内シグナル伝達 135 |
細胞外基質の役割 137 |
11章 発生と分化 139 |
Ⅰ 卵形成 139 |
Ⅱ 受精と卵割 140 |
Ⅲ 胚の方向性の決定 140 |
胚の領域化 |
胚の誘導 |
Ⅳ 細胞分化と幹細胞 146 |
Ⅴ 誘導作用と形態形成運動 147 |
形態形成運動 |
神経誘導 |
Ⅵ 器官形成 150 |
問題 153 |
線虫の細胞系譜 142 |
ホメオティック遺伝子 144 |
カエルの背側決定における母性因子の役割 145 |
iPS細胞 (人工多能性幹細胞) 147 |
植物の花器官形成のしくみ 151 |
女王蜂か働き蜂かを決めるエピゲノム 152 |
12章 生殖と減数分裂 154 |
Ⅰ 有性生殖と無性生殖 154 |
Ⅱ 体細胞分裂と減数分裂 155 |
Ⅲ 減数分裂の意義 157 |
Ⅳ 遺伝的組換え 157 |
一般的組換え |
部位特異的組換え |
Ⅴ 配偶子の形成 160 |
Ⅵ 配偶子の特殊化 163 |
Ⅶ 受精 164 |
受精の準備 |
受精の過程 |
Ⅷ エピジェネティックな遺伝情報の伝達 167 |
Ⅸ 種と性 167 |
問題 168 |
クローン動物 155 |
性の決定と性転換 157 |
ノックアウトマウス 158 |
アグロバクテリウムと遺伝子組換え植物 163 |
DNAのメチル化,発生,体細胞クローン動物 166 |
ゲノムインプリンティング 167 |
問題の解答 169 |
索引 179 |
執筆者一覧 183 |