まえがき i |
第1章 リスク評価の知恵(中西準子) 1 |
リスクとは 1 |
リスクを賭す行為は必要なのだろうか 2 |
基準値の設定と排出・摂取量・使用規制 4 |
不確実性係数の導入 6 |
不確実性係数の意味 8 |
発がん性物質に対するリスク評価 12 |
モデルを使おう! 13 |
推定の不確実性はどう処理されたのか? 16 |
リスク評価を政策に反映 17 |
不確実性を乗り越える有害性評価の方法 21 |
新規物質・新規技術のリスク評価─ナノテクノロジー 24 |
二軸アプローチ 27 |
サイズ効果 30 |
私たちはどうすべきか? 32 |
順応的管理 33 |
社会が新しい技術を求めるのであれば 36 |
第2章 天然資源利用におけるルール(武田 穣) 39 |
大学発ベンチャービジネスの持つリスク 39 |
利益相反 42 |
知的財産権 44 |
知的財産に関する国際的な枠組み 46 |
製薬特許と途上国医療・エイズ 48 |
国際的な枠組みづくりはこれから 50 |
国の主権は生物アクセスにも及ぶ 53 |
バイオパイレシーとは 60 |
バイオパイレシーと言われている例 61 |
日本の取組み 68 |
第3章 あきらめなければ失敗ではない(福田恵温) 71 |
酵素を使ってデンプンからブドウ糖をつくる 71 |
研究開発に目的はいらない 74 |
砂糖のようで砂糖でないものをつくる 76 |
トレハロースをつくる酵素 78 |
二万八千株からたった一つ取れた耐熱酵素 82 |
トレハロースの応用 84 |
あきらめなければ失敗ではない 87 |
十年かかる糊の熟成を二週間で実現 90 |
第4章 豊かな未来に向けての選択 (中西準子,武田 穣,福田恵温,唐津治夢) 95 |
リスク評価はどんな時でもやらなければならない 95 |
アダプティブな方法 98 |
オーガナイズドカオス 101 |
自然的な脅威に対するリスク管理 103 |
生物資源アクセスと利益配分 106 |
ナノテク研究におけるリスク管理 108 |
研究者の人事評価 110 |
三年やって駄目だったら、一呼吸おいてもう一度 112 |
あとがき 115 |