| 序章 コモンズと法的人間像 1 |
| 1 共同体的人間と近代市民法的人間 1 |
| 2 近代市民法的人間と現代社会法的人間 5 |
| 3 コモンズとは何か？ 9 |
| 4 様々なコモンズと環境問題 13 |
| 第一章 チッソ水俣病川本事件訴訟 ―近代市民法的人間像と現代社会法的人間像 21 |
| 1 水俣病と川本輝夫の闘い 21 |
| 2 倒錯した判決 24 |
| 3 裁判の政策形成機能 29 |
| 4 労働法原理と公害法原理 33 |
| 5 裁判の表層と深層 36 |
| 6 水俣病患者をめぐる差別 40 |
| 7 リベラリズムと民主主義 43 |
| 第二章 土呂久鉱害訴訟 ―民主主義のコストに耐えられない者 52 |
| 1 土呂久鉱害という悲劇 52 |
| 2 「勝訴者」が強制された和解 56 |
| 3 公害健康被害補償法のパラドックス 59 |
| 4 「参加テーゼ」の限界 63 |
| 5 民主主義のパラドックス 67 |
| 6 法動員の不平等 71 |
| 第三章 大阪空港公害訴訟と名古屋新幹線公害訴訟 ―間接波及効についてのリフレクション 75 |
| 1 欠陥空港と欠陥新幹線 75 |
| 2 慣習的行為・合理的行為・自省的行為 79 |
| 3 言語行為としての判決 82 |
| 4 法的言語行為とリフレクション 86 |
| 5 現代型訴訟とリフレクション 91 |
| 6 間接波及効と自己組織性 96 |
| 第四章 豊前環境権裁判 ―紛争管理権と新しい人権の生成 103 |
| 1 松下竜一の紛争解決行動 103 |
| 2 裁判による社会問題開示 107 |
| 3 紛争管理権 112 |
| 4 紛争管理権の否定 118 |
| 5 環境権の生成？ 122 |
| 6 松下弁護士？ 127 |
| 7 「科学市民」と「差別市民」 133 |
| 第五章 白神山地のマタギと石垣島白保のオバア ―共同体的人間像と近代市民法的人間像 144 |
| 1 白神山地と青秋林道建設問題 144 |
| 2 白神山地への入山規制 148 |
| 3 石垣島白保と新空港建設問題 152 |
| 4 オバアたちの（無）権利？ 156 |
| 5 二つの生態学的知識 162 |
| 第六章 小繋事件訴訟 ―近代的所有権を制約する本源的所有権 169 |
| 1 小繋事件とは何か？ 169 |
| 2 二つのセーフティネット 173 |
| 3 コモンズと市場 181 |
| 4 K・ポランニーとI・イリイチ 184 |
| 5 保全・保存・保完 190 |
| 6 入会権と生業 198 |
| 7 近代的所有権と本源的所有権 202 |
| 8 コモンズと「社会」の復権 208 |
| 終章 コモンズと環境（公害）訴訟 217 |
| あとがき 229 |
| 序章 コモンズと法的人間像 1 |
| 1 共同体的人間と近代市民法的人間 1 |
| 2 近代市民法的人間と現代社会法的人間 5 |
| 3 コモンズとは何か？ 9 |
| 4 様々なコモンズと環境問題 13 |
| 第一章 チッソ水俣病川本事件訴訟 ―近代市民法的人間像と現代社会法的人間像 21 |
