| 第1章 小売国際化の進展と新たな分析視角－業態ベースの小売国際化研究に向けて 1 |
| 1 はじめに 1 |
| 2 小売国際化の実態 2 |
| （1） 国別国際化度 3 |
| （2） 企業別国際化度 4 |
| （3） 国際化の成果 7 |
| 3 小売国際化研究と業態 10 |
| （1） 既存研究における業態 10 |
| （2） 小売国際化研究対象としての業態 12 |
| （3） 小売国際化研究対象におけるこれまでの業態認識 15 |
| （4） 最近の国際化現象 16 |
| 4 業態ベースの小売国際化研究 19 |
| （1） 実在としての業態 19 |
| （2） 第2の業態：Formula 21 |
| （3） Format－Formulaの識別 22 |
| 5 おわりに 24 |
| 第2章 小売国際化とアジア市場の特性 31 |
| 1 市場特性をどう捉えるのか 31 |
| （1） 小売国際化と市場特性 31 |
| （2） 小売業の海外出店行動と市場特性要素 32 |
| （3） 市場特性は関係性の中に 33 |
| （4） 本章での考察の焦点 36 |
| 2 日系小売業の経営から見たアジアの市場特性 36 |
| （1） アジア進出の意思決定と市場特性 36 |
| （2） 1号店の店舗開発と市場特性 38 |
| （3） 従業員雇用と市場特性 39 |
| （4） 商品調達と市場特性 40 |
| （5） 商品販売と市場特性 42 |
| （6） 2号店以降の店舗開発と市場特性 43 |
| （7） 店舗運営と市場特性 45 |
| 3 市場要素群の影響の仕方 46 |
| （1） 市場特性とは市場要素群のセット 46 |
| （2） 市場特性の影響の仕方 47 |
| 第3章 韓国市場における小売国際化－新業態の誕生と進化 51 |
| 1 はじめに 51 |
| 2 流通市場開放後の韓国小売業態の構造的特徴 52 |
| （1） 韓国流通産業の前近代性と流通市場開放 52 |
| （2） 主な小売業態の面々 54 |
| （3） 流通市場開放後の主要小売業態の浮沈 55 |
| 3 遅れてきた韓国割引店業態の急成長 56 |
| （1） 大衆消費社会の到来と小売業態構造の変化 56 |
| （2） スーパーマーケットの登場と展開 58 |
| （3） スーパーマーケットと在来市場の競争 59 |
| （4） 日本総合量販店の技術移転と遅れてきた割引店 60 |
| 4 韓国割引店市場の概要と業態定義 62 |
| （1） 割引店の急成長と成熟期の到来 62 |
| （2） 割引店の業態定義の再確認 66 |
| 5 割引店市場における小売国際化の進展：内外の大手小売企業間の攻防 68 |
| （1） Eマートによる割引店業態の旗揚げ 68 |
| （2） グローバル・リテイラーの韓国参入と割引店市場の拡大 69 |
| （3） グローバル系と地元系割引店の戦略比較 71 |
| 6 カルフールとウォルマートの韓国市場撤退と割引店市場における2強体制の構築 73 |
| （1） カルフールの撤退とイーランドによる買収 74 |
| （2） ウォルマートの撤退とEマートによる買収 74 |
| （3） 三星テスコによるイーランド・ホームエバー（前カルフール）の買収 75 |
| （4） グローバル・リテイラー韓国撤退の再評価 76 |
| 7 おわりに 78 |
| （1） 本章での主眼点 78 |
| （2） 今後の割引店業態の行方：高級化・多角化・国際化 79 |
| 第4章 中国市場における小売国際化－日米欧小売企業の事業展開 91 |
| 1 市場参入と出店戦略 92 |
| （1） カルフール 92 |
| （2） ウォルマート 95 |
| （3） イトーヨーカ堂 97 |
| 2 店舗運営と管理システム 98 |
| （1） カルフール：多様な店舗と分権的な管理システム 100 |
| （2） ウォルマート：標準化した出店方法と集権的な管理システム 103 |
| （3） イトーヨーカ堂：「十人十色」の店づくりと単品管理の徹底 106 |
| 3 商品調達と利益管理システム 109 |
| （1） カルフール：本部仕入と集中管理 110 |
| （2） ウォルマート：グローバルソーシングとの連動 112 |
| （3） イトーヨーカ堂：チーム・マーチャンダイジングを目指す 115 |
| 4 ビジネス・システムと事業展開 116 |
| （1） 事業展開の方向性 116 |
| （2） 現地での経営資源への影響 117 |
| （3） 海外事業展開が必要とする企業能力 118 |
| 第5章 台湾市場における小売国際化－流通の近代化との関連性 123 |
| 1 はじめに 123 |
| （1） 問題提起 123 |
| （2） 台湾の小売ランキング 124 |
| 2 台湾の流通発展と小売国際化 126 |
| （1） 時系列分析 126 |
| （2） 主要業態上位企業の分析 129 |
| 3 大手コンビニエンスストア2社の国際化 135 |
| （1） セブン-イレブン統一超商（統一企業グループも含めて） 135 |
| （2） 台湾全家便利商店（台湾ファミリーマート） 143 |
| （3） 両社の比較を通じて 149 |
| 4 おわりに 151 |
| 第6章 日本市場における小売国際化－外資系小売企業の参入と展開 155 |
| 1 はじめに 155 |
| 2 日本の小売市場へのグローバル・リテイラーの参入プロセス 158 |
| （1） フェイズⅠ：1970年代および1980年代 158 |
| （2） フェイズⅡ：1990年代 159 |
| （3） フェイズⅢ：2000年代 159 |
| 3 2000年代に日本に参入したグローバル・リテイラーの事例 160 |
| （1） カルフールの参入と撤退 160 |
| （2） ウォルマートの参入と展開 165 |
| （3） テスコの参入と展開 172 |
| 4 おわりに 177 |
| 第7章 ザラのSPA戦略とグローバル化 181 |
| 1 はじめに 181 |
| 2 小売国際化とグローバル・サプライチェーン・マネジメント 183 |
| 3 アパレル業界におけるサプライチェーン・マネジメント 185 |
| （1） グローバルSPAの台頭 185 |
| （2） アパレル業界における需要変動とリスク・ヘッジの仕組みほか 188 |
| （3） アパレル業界におけるQR型SPAと収益性 191 |
| 4 ザラのケース 193 |
| （1） ザラの沿革とビジネスモデル 193 |
| （2） グローバルSPAとしてのザラのファスト・サイクル・モデルほか 195 |
| （3） 在庫位置とリードタイム 197 |
| 5 おわりに 198 |
| 第8章 セブン-イレブンの国際化プロセス 205 |
| 1 はじめに 205 |
| 2 サウスランド社の誕生と成長 207 |
| （1） 新しい業態の開発 207 |
| （2） フランチャイズ・システムの導入 208 |
| 3 セブン-イレブン・ジャパンの成長 211 |
| （1） セブン-イレブンの本質学習 211 |
| （2） セブン-イレブン・ジャパンの適応学習 216 |
| 4 サウスランド社の倒産と再建 218 |
| （1） サウスランド社の再建戦略 218 |
| （2） 粗利益分配方式と仮説検証方式 223 |
| 5 おわりに 226 |
| 第9章 大丸の海外進出－日系百貨店の挑戦 235 |
| 1 はじめに 235 |
| 2 小売国際化研究における本章の位置づけ 236 |
| （1） 小売国際化研究の流れ 237 |
| （2） 問題の所在 240 |
| 3 大丸の海外展開 243 |
| （1） 海外店舗からの撤退の背景 244 |
| （2） 「負の遺産」への対策 248 |
| 4 ケースの理論的含意 252 |
| （1） 戦略なき出店 253 |
| （2） 現地適応における構造的限界 255 |
| 5 おわりに 257 |
| 第10章 イオンの中国シフト－SC事業の発展可能性を探る 263 |
| 1 はじめに：「発展的な国際化」へ 263 |
| 2 問題の所在 265 |
| （1） 高い目標設定：「中国100店舗体制」 265 |
| （2） 調査対象 269 |
| 3 イオン順徳ショッピングセンターの現状分析 270 |
| （1） 概要 270 |
| （2） ジャスコ順徳店の実績 272 |
| （3） ショッピングセンターとしての実績 274 |
| （4） 若干の議論 276 |
| 4 華南における経営課題 278 |
| （1） 現地法人の統合 278 |
| （2） 急務の人材育成 279 |
| （3） 物流システムの整備 281 |
| 5 おわりに 282 |
| （1） ショッピングセンター事業の発展可能性 282 |
| （2） 華南戦略の課題 283 |
| 第11章 小売国際化研究の新たな課題－カルフールの日本撤退事例が示唆するもの 287 |
| 1 はじめに 287 |
| 2 カルフールによる日本でのビジネス展開：参入から撤退に到るまで 289 |
| （1） 日本市場への参入：100％子会社カルフール・ジャパンの設立 289 |
| （2） 日本市場におけるビジネス展開：標準化戦略の追求 291 |
| （3） 適応化戦略の採用と強化 293 |
| （4） 急なカルフール・ジャパンの撤退 295 |
| 3 カルフールの日本市場撤退の原因分析 296 |
| （1） ハイパーマーケットのパイオニアとしての先発者優位性の誤解 297 |
| （2） 日本市場での適応化の試行錯誤 299 |
| （3） 適応化戦略の罠 300 |
| 4 今後の小売国際化研究の方向性：グローバル・ポートフォリオ戦略論への誘い 301 |
| （1） 標準化－適応化論議の危うさ 301 |
| （2） 新しい国際化現象と研究課題 305 |
| （3） グローバル・ポートフォリオ戦略 308 |
| 索引 319 |
| 第1章 小売国際化の進展と新たな分析視角－業態ベースの小売国際化研究に向けて 1 |
| 1 はじめに 1 |
| 2 小売国際化の実態 2 |
| （1） 国別国際化度 3 |
| （2） 企業別国際化度 4 |
| （3） 国際化の成果 7 |
