はしがき 1 |
第一章 日本列島ヒト集団のDNA多様性 9 |
1 単系統説 11 |
形質人類学から分子人類学へ 11 |
多地域進化説の問題点 14 |
分子人類学による単系統説 16 |
出アフリカ 18 |
「人種」概念の曖昧さ 19 |
2 北ルート系集団南下説 25 |
出アフリカ後の3ルート 25 |
南ルート系集団 28 |
北ルート系集団 29 |
西ルート系集団 30 |
成人T細胞白血病ウイルス研究の貢献 31 |
ピロリ菌研究の貢献 32 |
根拠を欠く南ルート系集団北上説 32 |
東アジアにおけるヒト集団の成立史 35 |
黄河流域および長江領域における先史時代 38 |
極東・アムール川流域および北海道における先史時代 40 |
3 ハプログループ多源論 43 |
日本列島における多様なDNAハプログループ分布 43 |
歴史的変遷 47 |
東アジアとのコントラスト 49 |
「南方系旧モンゴロイド」概念の問題点 52 |
「北方系旧モンゴロイド」概念の問題点 53 |
二重構造モデルの問題点 55 |
ハプログループ単位での視点の確立 58 |
第二章 日本列島に流入した多様な文化 |
1 日本列島多民族共存論 61 |
民族・ヒト集団の多様性 63 |
アイヌ民族 63 |
日本列島中間部(九州・西日本・東日本)のヒト集団 66 |
琉球民族 69 |
2 日本列島文化複数起源論 72 |
複数の後期旧石器時代文化の流入 72 |
後期更新世末期~完新世前半における新石器時代文化への移行 75 |
新石器時代草創期における普遍的な縄文施文 76 |
新石器時代前半における縄文施文の地域限局化 81 |
多様な農耕文化の流入 84 |
「縄文土器」「縄文時代」「縄文文化」という用語の問題点 87 |
日本列島における2ジャームセンターモデル・10クラスターモデル 91 |
3 多文化共生モデル 94 |
単一文化絶対主義の問題点 94 |
多文化共生のあり方 98 |
第三章 日本列島における言語の多様性 101 |
1 多言語共存論 103 |
アイヌ語・琉球語・九州語・西日本語・関西語・東日本語 103 |
アイヌ語 103 |
琉球語 105 |
九州語 106 |
西日本語 109 |
関西語 111 |
東日本語 113 |
2 言語学的普遍主義 116 |
既存の言語学的方法論の問題点 116 |
普遍的方法論確立の必要性 125 |
3 言語多元主義 129 |
東京方言・国語の問題点 129 |
言語多元主義に向けて 132 |
第四章 多様性の認識 137 |
DNA多様性の認識 138 |
文化多様性の認識 139 |
言語多様性の認識 140 |
あとがき 142 |
参考文献 145 |