はじめに 竹田青嗣 9 |
第1部 「炭素会計」がなぜいま必要か 17 |
『「炭素会計」入門』の問題提起とは |
地球は温暖化しているのか 18 |
炭酸ガス濃度はどれだけ増えているのか 20 |
京都議定書と各国の炭酸ガス削減への取り組み 23 |
炭酸ガスを出さないエネルギーの可能性 27 |
温暖化問題の本質とはなにか 28 |
竹田青嗣の「炭素会計」への共鳴 |
資本主義の行方 30 |
資本主義の原理は「普遍交換」と「普遍消費」 35 |
90億の人が普遍消費をするとどうなるか 41 |
温暖化問題と資本主義 |
資本主義に代わる経済システムはあるのか 45 |
新しい「大きな物語」というチャレンジ 48 |
資本主義の性質を変えなくてはいけない 51 |
人間はなんのために生きているのか 53 |
◎ 炭素会計」は資本主義改革の契機となりうるか |
状況や時代に応じて市場の切り分けをする 56 |
政策として炭素をどう扱うか 59 |
現実の制度にしていくにはどうすればいいのか 61 |
会場から |
「一般意志」をどう取り出せばいいのか 63 |
問題を解決する制度や仕組みはないかを考える 65 |
持続可能な資本主義のあり方を考える 66 |
医療や炭素における合意に基づく分配のルールとは? 72 |
「正しい」ということと「得だ」ということ 74 |
市場原理に任せるものとそうでないものを切り分ける 76 |
新たな国家間格差を生み出さないためには 78 |
一番ポテンシャルがあるのは日本だ 81 |
市民にどういうインセンティヴを与えればいいか 83 |
「世界市民」が共通のルールを調整していく 84 |
まず炭素を見えるようにすること 87 |
テクノロジーやJフードの可能性 89 |
第2部 世界市民と正義のつくりかた 93 |
国家と資本主義批判への問題提起 |
ポストモダン思想の国家と資本主義批判 94 |
マルクス思想の国家と資本主義批判 98 |
国家権力はなぜ否定できないのか 100 |
普遍分業を捨てると普遍支配構造が復活する 105 |
資本主義がむかえるふたつの限界 108 |
グローバリズムと環境、経済格差問題 |
環境問題はこれまでの公害問題とはちがう 113 |
グローバル化が引き起こした格差問題 116 |
ケインズのつぎの天才経済学者が必要 119 |
この危機を好機に大転換するための合意づくり 122 |
グローバリズム化でなにが起こっているか 125 |
環境問題を哲学で考える |
国家どうしの「自由の相互承認」は可能か 132 |
「文化」というルールの壁は越えられるのか 135 |
媒介項をおいて国家間のルールを調整していく 139 |
原理を生み出す哲学の可能性 142 |
市民という立場でなにができるか? 145 |
まずは炭酸ガス排出量を数値化すること 146 |
一人ひとりの自覚が問題を解決する糸口にならないか? 147 |
原理的な考え方とデータを提示する 148 |
役に立つ言論は事前にはわからない 150 |
既得権をどう考えるか 151 |
国の役割は平等な配分の調整 152 |
どんな社会でもルールは変えていくことができる 152 |
国連の可能性は? 154 |
国連には問題解決能力はほとんどない 154 |
国連以外の調整機関を構想する 155 |
生産能力が落ちた日本が老人を支えるのは無理? 155 |
日本の高齢化対策は世界で使えるものになる 156 |
高齢者問題を乗り越える方法は? 157 |
人口を減らして競争原理を落とす 157 |
家族や地域といった小共同体の可能性は? 158 |
都市や地域社会を再設計する 159 |
新しい共同体のあり方を構想する 159 |
つぎのケインズを見つけられるのか 160 |
必ずいるけど、見つける方法がむずかしい 160 |
合意を経ない拘束は続くのか 161 |
合意によって自分の自由を制限する 162 |
まず先進国の市民から合意を取り出す 163 |
理性がひとつの鍵になるのか 164 |
歴史を踏まえた個人主義を知る 165 |
ヘーゲルやルソーの理性の在り方を置く 166 |
あとがき 橋爪大三郎 169 |
プロフィール・著作一覧 177 |